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曽我 恒夫 院長の独自取材記事

曽我歯科医院

(都城市/西都城駅)

最終更新日:2022/03/01

曽我恒夫院長 曽我歯科医院 main

都城市の中心部にある「曽我歯科医院」は長年にわたり地域の歯科医療を支えてきた歯科医院だ。曽我恒夫院長は同医院を創立した父が亡くなった後、1970年に引き継いだ。この道50年以上のベテランで頼れる先生だ。当初から当時まだ少なかった予約制やカルテ管理を導入。先進的な歯科医院づくりを推進してきた。4つある診療室のうち3つは個室で患者のプライバシーに配慮。感染症対策のため衛生管理に加え、予約制をとるなど落ち着いて診療を受けられる空間だ。一般の歯科診療に加え、ホワイトニングなどの審美歯科や小児歯科にも対応。急な症状の治療後は予防管理での定期的な通院を促している。地域の患者とともに歩み、自身も患者の手本として健康維持に努める曽我院長に、診療のコンセプトや次世代の歯科医師への熱い思いを語ってもらった。

(取材日2022年2月7日)

長年にわたり地域の歯科医療の改革に注力

こちらの歯科医院の歴史やこだわりについて教えてください。

曽我恒夫院長 曽我歯科医院1

当院はもともと私の父が開いたものでした。父が亡くなった後、私が26歳の時にこの歯科医院を引き継いでから早いもので50年以上になります。予約診療やカルテ管理、個室診療などは、今でこそ当たり前になりましたが、当時はまだ歯科医院で3時間待ちということはよくあることで、そこに問題意識を持っていた私は、仲間とともに改革に取り組み、予約制の導入などを推進してきました。私は歯科治療もサービスだと考えていて、予約時間いっぱいは目の前の患者さんに向き合って自分の仕事をするという強い思いがあります。地道なことかもしれませんが、こういった姿勢が患者さんとの信頼関係につながっていると思います。おかげさまで当院や私を慕って長年来院してくださる患者さんが多く、中には東京や大阪から地元に戻ってきて10、20年ぶりに来院される方もいます。

開業までの経緯をお聞かせください。

うちはもともと島津藩の家臣の家柄で身内には医師や公務員が多く、昔から商売とは無縁だったように思います。兄の母校でもある大坂歯科大学歯学部に入学、卒業してから大学病院で勤務した後、1970年に父の歯科医院を継ぐことになりました。おかげさまで今でもこの地で歯科医院を続けています。歯科医師歴が長いので40年来の患者さんもいますが、80代になっても自分の歯が残っている患者さんがたくさんいるのはうれしいことです。患者さんのおかげで今もこうして歯科医師でいられるので、私自身も本当に感謝しています。

患者層や主訴はどんなものでしょうか。

曽我恒夫院長 曽我歯科医院2

小児歯科にも対応しているので、小さいお子さんから80代の高齢の方まで来院されます。主訴については、最近は歯周病で来院される患者さんが目立ちますね。初診の患者さんの主な悩みは審美的障害、咀嚼障害、疼痛障害のどれかです。初めは痛みなどの症状を抑えるための治療を行い、その後は予防管理として定期的な通院をお願いするのが当院の方針です。ホワイトニングなど審美目的に来院される方もいます。そういった方にご自宅でのホワイトニングをご案内しています。気軽に始めていただけるようにと考えて価格を設定していますので、まずはご相談ください。

予防管理の重要性を啓発

予防管理について詳しく教えてください。

曽我恒夫院長 曽我歯科医院3

予防管理とは、悪くなってから来院するのではなく、歯周病などの歯科疾患にならないように、予防的・定期的に患者さんの健康維持をめざすものです。現在、当院の患者さんの半数以上は予防管理で、3ヵ月から半年の間隔で定期的に来院されています。来院するきっかけとなった症状の治療が終わったら、あらためて検査を受けてもらって患者さんに現状の説明をします。併せて自宅でのケアの指導をして、予防管理の段階に進む流れです。予防管理では定期的な通院が鍵になるので、患者さん自身の納得感を大切にしています。ご高齢の患者さんも予防管理に努めてくださるのでうれしい限りです。その上、歯科医師として感謝されることもあるので、本当に歯科医師としてやりがいを感じます。

最近増えているという歯周病とその治療について詳しく教えてください。

虫歯などと違い、残念ながら歯周病の治療は1回では終わりません。経過観察しながら治療し、管理していくことが重要なんですね。ですから、出血や膿などの症状を抑えるための治療を行ってから、ホームケアの指導や予防管理に移行して長期的に患者さんのケアに努めています。ホームケアの指導では、歯を支える歯肉を歯ブラシで磨いて血液の循環を促すことをめざします。当院では予防管理を大切にしていますが、「予防管理」は「歯周病管理」と言い換えてもいいくらい、歯周病の予防において大切なものです。全身の健康管理が口腔内の健康維持にもつながるので、ブラッシングだけでなく、栄養・運動・休養も併せて指導することもあります。

診療の際に大切にしていることは何ですか?

曽我恒夫院長 曽我歯科医院4

愛情を持って患者さんに接することで信頼関係の構築をめざしています。歯科治療は長いスパンで患者さんに寄り添う必要がありますが、初診の時は口腔内の状態がかなり悪い方もおられますから、まずは現状を丁寧に説明して納得の上で治療に入るようにしています。治療が完了するまで2~3年かかることもあるため、最初のカウンセリングは特に大切にしています。虫歯・歯周病・不正咬合からなる口腔内の三大疾患についても説明し、患者さんに治療法を選択してもらって治療期間や日程を決定します。時には厳しいことも言いますが、すべては患者さんを思ってのことです。これからも目の前の症状の改善だけではなく、予防管理を推進していきたいと思います。

真のかかりつけ歯科医であり続けたい

先生の考えるかかりつけ歯科医とはどんなものでしょうか。

曽我恒夫院長 曽我歯科医院5

患者さんの全身の健康まで意識して管理するのがかかりつけ歯科医の役割だと思います。例えば歯が抜けると、ほかの歯が移動するので頸椎など全身のバランスが崩れてしまうことがあります。噛み合わせを整えることは口腔内だけでなくその人の全身の健康を考える上でも重要なのです。ですから、最終的に噛み合わせがうまくいくことを目的として、患者さんに合った治療法を提案します。初診で来られた時から予防管理に移行するまで、長い目で見て良い選択ができるように患者さんをサポートしていきたいです。また、当院では患者さんのカルテを大切に保管しています。歯科治療では多くの場合保険制度を利用しますが、国のお金をいただいているという意味でもカルテ管理は重要です。個人的にはカルテは「その患者さんの歴史」だと思っています。カルテを残して継続的に患者さんの状態を管理し、いつ来院されてもしっかり対応できる体制を整えたいと思います。

ご自身の健康にも気を使っていらっしゃるそうですね。

歯科医師として積極的に患者さんの手本になりたいと思っています。昔は山岳部に所属していてネパールやチベットの山に登頂したこともあります。80代になる今も山登りやトレーニングを継続して健康維持に努めています。ほかには、歯ブラシによる歯肉のマッサージやバランスの良い食事にも気を使っていて、私の歯と全身の健康が患者さんの来院のモチベーションになればうれしく思います。

読者へのメッセージをお願いします。

曽我恒夫院長 曽我歯科医院6

今後もできる限り口腔内を中心とした患者さんの全身の健康に寄与しながら、地域医療に貢献したいと考えています。患者さんにとっては困ったことがあれば気軽に相談できる窓口でありたいです。最終的には当院で定期的な予防管理を行いながら、自宅でもホームケアを大切にしてほしいと思います。あと、次代を担う若い歯科医師には、真のかかりつけ医をめざしてほしいと心から願っています。患者さんの全身の健康まで配慮できる歯科医師こそ真のかかりつけ歯科医だと思います。患者さんとの信頼関係を構築し、目の前の症状に対処した後は、予防管理に移行して患者さんの健康に寄与して歯科医師界の発展に努めてほしいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ホームホワイトニング/7000円

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