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内村 暢幸 副院長、内村 裕子 先生の独自取材記事

内村整形外科内科

(鹿児島市/高見馬場駅)

最終更新日:2021/10/12

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整形外科とリウマチ治療という2つの専門分野で、40年以上地域に密着した医療を提供してきた「内村整形外科」。内村暢二郎院長と息子である内村暢幸副院長の2人体制に、今年から内科医である内村裕子先生が加わり、院名が「内村整形外科内科」と変更。各科が連携を図りながら診療を行っている。先進の検査やリハビリ医療機器も積極的に導入し、高齢化の進む地域における医療や介護のニーズに柔軟に応えるスタイルに、内科を併せて標榜することでさらに幅広い領域で患者を支える有床診療所となった。連携して診療にあたる暢幸副院長と裕子先生に、地域医療にかける思いを聞いた。

(取材日2021年1月13日)

リウマチ治療を中心に整形外科、内科で地域医療に貢献

診療所の特徴についてお聞かせください。

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【暢幸副院長】当院は1980年に父が開業した診療所です。整形外科を幅広く診療することに加えて、専門とする関節リウマチの治療、骨粗しょう症の予防と治療、ケガや痛みに対するリハビリテーション、そして介護保険による通所リハビリテーションにも力を入れていますが、今年から内科医の妻が加わりました。一番の特長は19床の有床診療所であることでしょうか。ここに、病院にも一般の診療所にもない良さがあると思っています。
【裕子先生】整形外科、リウマチ科、リハビリテーション科に内科も標榜して、基本的にはあらゆる疾患の患者さんを幅広く対象としています。「どこに行ったらいいかわからない」という患者さんもまずは診察して、すみやかに診断を行い、必要であれば適切な医療機関へ紹介するなど、プライマリケアを提供する地域のかかりつけ医としての役割もめざしています。

内科が加わったことでの患者への具体的なメリットを教えてください。

【暢幸副院長】整形外科の患者さんはご高齢の方が多く、高血圧や糖尿病など全身の疾患を抱えている方が少なくありません。当院で一般的な内科疾患への対応を行うことで、複数の医療機関への通院の手間が省けるようになります。また、患者さんの負担軽減という意味でつけ加えるなら、エックス線や骨密度測定装置を使った整形外科の一般的な検査はもちろん、正確な診断に結びつけられるようにMRIやCTを導入していますので、頭部や肺、腹部などの検査を行うことが可能です。
【裕子先生】例えば、関節リウマチの患者さんは、お薬を飲むことで血糖値が上がることもあります。内科医としてそんな患者さんに対して薬の副作用等のフォローも行っていけます。また、内科の疾患を持っておられる方で、骨粗しょう症の治療でお薬だけをもらいにみえる患者さんもいらっしゃいます。そうした方も全身的に診てマネジメントすることができます。

有床診療所として内科標榜はいかがでしょう?

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【暢幸副院長】圧迫骨折や坐骨神経痛といった軽度の整形外科疾患や、大きな病院での急性期治療後のリハビリ入院などに加え、軽度の心不全や感染症などの内科疾患に対応することができるため、かかりつけの患者さんの状態変化に対して、機動性と柔軟性の高さといった有床診療所の良さがさらに生かせると思っています。
【裕子先生】私は糖尿病をはじめとした生活習慣病の患者さんを多く診てきました。短期でも入院ができることで、インスリン導入の患者さんには食事や運動について知識や習慣を身につけて、ご自宅での自己管理に自信を持って帰っていただくことができます。また一人暮らしなど、介護・看病する方がいらっしゃらない場合、インフルエンザや食事がとれない、体調がすぐれないといったときにも対応できますので、ご安心いただけるのではと思います。

リウマチ治療のゴールは生活の質を良い状態に保つこと

関節リウマチとはどのような病気ですか?

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【暢幸副院長】関節リウマチは、本来体を守るためにある免疫が自分の体に反応してしまい、炎症が起きてしまう全身性の病気です。免疫がなぜ異常を起こすのか、原因についてはまだ解明されていませんが、遺伝的要因や喫煙習慣、歯周病との関連が指摘されています。主な症状は、関節の腫れや痛み。関節の内側を包んでいる滑膜という組織に炎症が起こり、慢性化すると滑膜が増殖して骨や靭帯などの組織を破壊してしまうため、軟骨や骨が破壊されて関節が変形し、関節としての機能が失われて、残念ながら元には戻らないのです。またリウマチはこうした関節の症状のほか、発熱・倦怠感・食欲不振・貧血などの全身症状を伴うこともあります。

どんな症状に気をつければいいのでしょう。検査ですぐにわかりますか?

【暢幸副院長】最初は手や足の小さな関節が腫れて、押したり、動かすと痛みを感じるようになり、発熱やだるさ、食欲の低下など全身の症状が現れることもあります。関節リウマチは、関節の腫れや痛みの症状を診察するほか、エックス線検査機器や超音波測定器などを用いた画像検査と、リウマトイド因子、抗CCP抗体という2つの免疫の検査、炎症反応を調べる血液検査を組み合わせて診断します。発症後2年程度が最も関節の破壊が進行する時期。なるべく早期に治療を始めることが理想的とされていますので、関節に腫れや痛みが出たら、早めに整形外科やリウマチ科医師にご相談ください。男性より女性に発病リスクが高く、遺伝的要因もありますので、女性で家族歴のある方は特に注意が必要です。

リハビリテーションにも注力していらっしゃるのですね。

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【暢幸副院長】整形外科領域の疾患において、保存療法や手術治療後のリハビリテーションはとても大切です。単にケガや病気からの回復ということだけではなく、障害のある方々の機能的な能力を可能な限り回復させ、その人の生活や人生を再び建て直していくお手伝いをさせていただきたいと考えています。当院では医師、看護師と連携して理学療法士6人とマッサージ師2人、助手2人が日々、患者さんのサポートを行っています。腰痛や肩関節周囲炎などの慢性疾患のリハビリから、手術後のリハビリ、高齢者の機能回復訓練など、患者さん一人ひとりの状態に合わせて対応しています。

より良い治療を考えるかかりつけ医でありたい

お二人が医師になられたきっかけを教えてください。

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【暢幸副院長】祖父も父も医師で、小さな頃から医師として働く父の後ろ姿を見ていましたが、実はなんとなくなった感じです。ただ、物を作ることが得意だった自分の性向も考えて同じ道に進みました。
【裕子先生】うちは、祖父、両親が開業医。父が産婦人科医、母は内科医として、内科産婦人科を開業していたのですが、夜も昼もなくお産の患者さんの診る様子に、その大変さを痛感していました。自分は家庭を持っても仕事を続けたいと思いがありましたので、内科を選びました。

診療される上で大切にされていることは何ですか?

【暢幸副院長】最も大切にしているのが、ガイドラインに沿った、独り善がりにならない“標準的な医療を提供する”ということです。標準的というと、画一的や最低限のというイメージを持たれるかもしれませんが、医療においては多数の医師に吟味されて標準的と認められた治療こそが、まずは患者さんに試みるべき治療と考えています。検査の結果を踏まえて適切な診断を行い、患者さんの主訴や悩みをお聞きして、それに合わせた“今できる最善の治療“をしていきたいと思っています。
【裕子先生】内科医として風邪などの診療から、長期的に継続していく治療まで、患者さんに健やかな毎日を過ごしていただけるよう、お一人お一人の声に耳を傾けて、寄り添った診療を心がけています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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【暢幸副院長】自身の専門分野に関して研鑽を積むことはもちろんですが、「専門外だから診ない」ということはしたくありません。手術ができないかかりつけ医でも診断をつけることができれば、対応できる病院につなげることができます。小さな相談事も含めて総合的に患者さんの力になりたいと、地域に密着した医療を届けてきた、有床診療所というスタイルを大事にしていきたいと考えています。何かあったとき「内村さんに」と頼っていただけるようになりたいですね。
【裕子先生】整形外科と内科を同じクリニックで診療できますので、一人の患者さんに対して多角的な医療をご提供できます。何か症状があって、どこを受診すべきかわからない方でもぜひいらしてください。住み慣れた地域で安心して暮らしていただくために、わたしたちの医療技術や知識を最大限使って、地域の方々の健康に寄与していきたいと考えています。

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