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黒田 大輔 院長の独自取材記事

黒田整形外科医院

(福岡市早良区/次郎丸駅)

最終更新日:2023/06/21

黒田大輔院長 黒田整形外科医院 main

福岡市早良区次郎丸に5階建ての医院を構える「黒田整形外科医院」は、1997年の開業以来リウマチ治療に特化し、現在は整形外科全般、さらにリハビリテーションや介護の分野まで幅広い医療サービスを提供しながら地域の健康を支えている。約200人のスタッフを抱える同院の舵取りをするのは、院長の黒田大輔先生。開業当時から変わらない「痛みを取る」というスローガンは「とにかくできるだけ早く患者を楽にしてあげたい」という強い思いから掲げられているそう。「クリニックを経営する上で、スタッフに助けられている部分は大きいです」と決しておごらない院長の朗らかな人柄から、患者に寄り添った診療を行う姿が目に浮かんでくる。そんな黒田院長に診療に対する思いや、今後の展望などを詳しく聞いた。

(取材日2023年3月6日)

リウマチ治療から整形外科疾患全般の広領域をカバー

まずは、クリニックについて教えてください。

黒田大輔院長 黒田整形外科医院1

当院は1997年に別の場所に父が開業したのですが、患者さんが増えて手狭になったのをきっかけに2012年に現在の場所に移りました。その後息子の私が副院長を務め、2022年に院長として黒田整形外科医院を託されました。当院は治療・リハビリ・介護という3つの業態を柱に、整形外科治療を中心とした包括的な医療サービスを提供しています。さまざまな暮らしの現場でお役に立てる機会を増やし、皆さんの生活に密着した医療組織の役割を果たしていきたいと考えています。

診療内容についてお伺いします。

整形外科・リウマチ科を中心に、肩や膝の痛み、手足のしびれ、骨折など一般的な整形外科疾患や、関節リウマチといった自己免疫疾患を幅広く診療しています。また必要に応じて、四肢の骨折手術、膝と股関節の人工関節置換術なども行います。当院は並行して内科も標榜しており、膠原病を専門とする医師が診療にあたっています。四肢と同様に、内科的疾患も増えてくるご高齢の患者さんに対応できるようにと始めました。こういった診察や手術による治療、薬やリハビリによる保存治療をバランス良く提供することをめざしています。

開業以来、リウマチ治療に特化されてきたそうですね。

黒田大輔院長 黒田整形外科医院2

先代である父は、福岡大学病院でリウマチ専門の外来を担当していたリウマチの専門家。その後当院を開業してからも、関節リウマチをメインに診療を行ってきました。関節リウマチは関節や腱などが痛みを伴いながら変形していく病気です。常に体に炎症が起きて負担がかかっている状態なので、鉄が塩水を浴びると劣化していくように、体の機能も蝕まれていきます。それが肺などの内蔵機能の低下や悪性腫瘍の発生につながり、昔は命を脅かすほどの病気だともいわれていました。現在は非常に効果が期待できる薬が開発されたのが起因となり、治療すれば支障なくこれまで通りの生活が送れるまで回復できることもめざせます。そういった理由で、当院もリウマチ治療から徐々に整形外科全般の患者さんが増え、現在は関節外科を中心とした整形外科医院という位置づけになっています。

自分で動けることが心身ともに健康的でいられる要

充実した院内設備も大きなポイントですね。

黒田大輔院長 黒田整形外科医院3

当院は5階建てで、各階で用途を分けた造りになっています。1階は診察室とエックス線などの検査機器を集約している外来フロア、2階はリハビリ専用のフロアなどといった具合です。また入院設備のある病棟も併設しているので、手術・入院・リハビリの一連の治療を当院で一貫して行うことができるのも特徴です。各スペースは完全に分離した設計になっていますので、入院と外来患者さんの両者に特に接点はなく過ごしていただけます。

昔からリハビリに注力されているのだとか。

リハビリには力を入れており、2階のワンフロア、約300平方メートルすべてをリハビリ専用のスペースにしています。言語聴覚士、理学療法士、作業療法士、合計約30人で治療にあたっています。体を使って行う医療リハビリが中心ですが、高齢者向けに認知症予防のための脳を刺激するような介護リハビリも行っています。また専用の送迎車が利用できるのも当院の強み。基本的には患者さんと予定を組んで、定期的なリハビリで通院いただいております。適切なリハビリをじっくり行うことで、生活の改善をめざせます。整形外科は治療するだけでなく、不便なく生活が送れるようになることもゴールの一つ。そのために充実したリハビリ空間で、熟練したスタッフたちがサポートできる体制を整えています。

リハビリの部分がここまで大きくなったのはなぜですか?

黒田大輔院長 黒田整形外科医院4

リハビリのニーズが増加していき、注力する必要性を感じたためです。手術や薬での治療は大切ですが、骨や腱が元通りになってもそれが動かない、動きが悪いといったことが起こり得ます。画像で問題なくても動きが悪ければ、単なる医師の自己満足に終わってしまいますよね。やはり適切な時期に適切な量でのリハビリが非常に重要です。病後にリハビリをするかしないかで、将来的な体の動きが大きく変わってくるんですよ。また高齢になるにつれて関節にまつわる障害が出てきやすくなるので、弱って寝たきりになる前に定期的に動かしてあげると運動機能の維持につながります。年齢問わず「自分で動ける」というのは、心身ともにとても大切なことだと思っているんです。

なるべく早く痛みを取り、患者を楽にすることが使命

先代から受け継いだポリシーはどういったことですか?

黒田大輔院長 黒田整形外科医院5

父から受け継いでいる当院の院是、いわゆるミッションは「痛みを取る」です。痛みを伴う患者さんにとって、病院は駆け込み寺。当然ながら医師は検査で痛みの原因を突き止め、対処法として手術や薬で治療をします。しかし患者さんはとにかく痛みを取るために、今すぐ何かをしてほしいわけです。極論を言えば原因などを突き止めずとも、痛みを取り除いてほしいと思っているかもしれません。その需要と供給のスピード感にギャップがあるケースが多いと考えています。確かに痛みの根源を突き止めることは必要です。しかしそのために多くの検査を要すれば、肝心の治療が後ろ倒しになってしまいますよね。診察や検査もしますが、痛みを緩和するための治療をなるべく早く提供することが使命だと思っています。そのポリシーはこれからも引き継いでいきたいですね。

では、新たに先生の代で取り組みたいことは?

テクノロジーを積極的に取り入れていきたいですね。スマートフォンで世界が変わったように、テクノロジーは現状を良くする源だと思っています。ですので当院を継承してから、まずは院内に無線LANを引くことから始めました(笑)。また、会計にオンライン決済を加えたり、少しずつ紙面上のやりとりを減らしたりとできることから導入しています。面白いのが、病棟でオンライン回診を取り入れてみたこと。病棟スタッフに、液晶画面がついた点滴台を持って入院患者さんを回ってもらい、画面越しに回診ができるようにしました。これだと感染症対策にもなるし、私が病気の時などでも遠隔から回診することができます。医療業界においてまだテクノロジーはポテンシャルを秘めている分野ですので、いろいろと活用して利便性を高めたいですね。

最後に読者にメッセージをお願いします。

黒田大輔院長 黒田整形外科医院6

当院は治療からリハビリ、そして介護という幅広い診療を包括的に、そして専門性高く整形外科、リウマチ科を提供することに努めています。まずは患者さんの痛みを取ることに努め、患者さんに寄り添った治療を常に心がけていますので、お困り事があれば気軽にお越しください。これからもスタッフ一丸となって、地域の健康を守っていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

自由診療費用の目安

自由診療とは

脳ドック/1万9250円(税込み)

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