手厚い運動療法と栄養管理で
地域の健康寿命の延伸に貢献
大木整形・リハビリ医院
(福岡市早良区/藤崎駅)
最終更新日:2020/08/24


- 保険診療
開業以来、地域の身近なかかりつけ医院として幅広い年代の健やかな生活を支えている「大木整形・リハビリ医院」。整形外科、リハビリテーション、栄養管理の一貫した診療を提供し、ケガや腰痛、関節の痛み、加齢による運動能力の低下といった悩みを抱える多くの患者から信頼を集めている。同院では外来の運動療法のほか、訪問リハビリやデイケアにも注力。理事長の大木實先生は、「人々の健康寿命を延ばし、高齢になっても自力で動いて生き生きと暮らせるよう支えていくことが私たちの務めです」と柔和な表情で話す。医院の特徴や診療において力を入れていることなど、大木理事長と理学療法士の平井誠太郎さん、管理栄養士の井上いつかさんに語ってもらった。 (取材日2020年8月4日)
目次
患者の病状や背景を踏まえ、一人ひとりに合ったケアを実践
- Qこちらの医院の特徴を教えてください。
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A
▲父である先代の意思を受け継いだ大木實理事長
【大木理事長】整形外科診療、リハビリテーションによる運動療法、栄養管理を一貫して行っていることが当院の特徴です。それぞれ外来で対応しているのはもちろん、入院患者さんの場合は各専門の担当スタッフが連携して的確かつこまやかな治療の提供に力を尽くしています。また、私は30年以上にわたって積極的に医師会の活動を行ってきました。その中で整形外科に限らず、多くの医師とネットワークを築いてきたため、幅広い先進医療機関と迅速に連携を図ることが可能です。当院を入り口にしながら、さまざまな疾患に対して適切な医療機関を紹介できるのも強みではないでしょうか。
- Q患者さんの年齢層や多い主訴について教えてください。
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A
▲ウォーターベットや超音波などの物理療法機器をそろえている
【大木理事長】部活に励む学生の方から高齢の方まで、幅広い年代の方が受診されます。割合としては70代以上の患者さんが大半ではないでしょうか。全体的な主訴としては、肩や腰の痛みで来られる方が多く、若い方で日常的に多いのは捻挫や骨折。高齢者では、筋膜性腰痛、変形性膝関節症や変形性脊椎症、頸椎症性脊髄症といった疾患の方が目立ちます。診療方針としては、投薬は必要最低限が基本です。なるべく薬に頼らず、運動療法や栄養指導で改善へ導けるよう取り組んでいます。
- Qどのようなリハビリテーションが受けられますか?
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A
▲リハビリテーション部の部長として10人のスタッフを率いる
【平井さん】医療保険ではリハビリテーションの期限が定められていますが、当院は高齢の患者さんが多いので介護保険に切り替えての長期間のリハビリの提供に力を入れています。電気治療器やけん引治療器、渦流浴装置など、10種類以上の物理療法機器を駆使した先進のリハビリテーションを提供できるのが特色です。リハビリの流れは、医師と連携して患者さんの疾患を把握した後、身体機能チェックを行って現状を確認してから、個別のリハビリメニューを作成。それをマンツーマンで実践し、運動機能の改善をめざします。さらに当院では、整形外科の患者さんに限らず、脳卒中や心筋梗塞といった病気の後遺症でまひがある方も多く受け入れています。
- Q訪問リハビリも積極的に対応していると聞きました。
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A
▲リハビリ専門のスタッフが患者の自宅へ訪問
【平井さん】当院では理学療法士2人体制で週に2回・1日約5件を目安に、通院が難しい方や寝たきりの高齢の方を対象とした訪問リハビリテーションを実施しています。施術時間は1回40分程度で、病気の治療のためのリハビリのほか、家事やトイレ、洋服の着替えや歯磨きの動作などが自力でできるよう自宅で生活するための運動機能の改善をめざしたリハビリも積極的に行っています。訪問することで、実際に患者さんが使うトイレや浴槽、生活動線を考慮したより効果的な運動療法を提供することが可能となると考えています。また、当院では送迎つきのデイケアや、短期間宿泊してリハビリを実践するショートステイサービスも行っています。
- Q栄養管理にも力を入れているそうですね。
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A
▲患者に食事の量を伝える際、実物大のサンプルを用いて丁寧に説明
【井上さん】入院患者さんの場合は、内科の医師や理学療法士と連携し、必要に応じて個別の入院食を提供しています。例えば、整形外科の疾患と併せて糖尿病や高血圧がある方なら糖質や塩分を抑えるなど、栄養面に加え、患者さんの背景や嗜好を総合的に考慮した献立にしています。入院患者さんにとって食事は大きな楽しみなので、おいしさの追求は欠かせません。当院では趣向を凝らしたメニューを楽しんでもらえるよう、旬の食材を使った松花堂弁当と、手まり寿司などの季節に合った行事食を毎月1回ずつ用意するようにしています。また、外来患者さんの栄養指導のほか、2ヵ月に1度のペースで試食会を実施し、積極的な情報発信も行っています。