全国のドクター8,960人の想いを取材
クリニック・病院 160,755件の情報を掲載(2021年9月18日現在)

  1. TOP
  2. 福岡県
  3. 福岡市城南区
  4. 七隈駅
  5. 医療法人恒愛会 りょうすけ内科外科
  6. 人には聞きづらい「痔」の悩み正しい知識を備え、早めの受診を

人には聞きづらい「痔」の悩み
正しい知識を備え、早めの受診を

りょうすけ内科外科

(福岡市城南区/七隈駅)

最終更新日:2021/04/22

Main Main
  • 保険診療

人には聞きづらく、受診するのもためらいがちな「痔」の悩み。市販薬でその場をしのいでは、再発を繰り返す……。そんな人も多いのではないだろうか。慢性化している人も少なくないお尻の悩みについて、「りょうすけ内科外科」の山口良介院長は、「早い段階で適切な処置をすることが大切です」と、我慢せずに早めの受診を呼びかけている。痔にも「痔核(イボ痔)」「裂肛(切れ痔)」「痔ろう」と大きく3つあり、症状や対処も異なるのだそう。また、出血しているのは痔が原因だと思い込み、いざ受診すると、実は大腸がんだったというケースも。今回、痛いだけではない痔について詳しく解説してもらうとともに、診察の流れや受診するタイミング、予防法についても語ってもらった。(取材日2021年3月8日)

いざ受診すると大腸がんであることも。人には相談しづらい悩みだからこそ、受診に向け正しい知識を備える

Q痔の種類や症状について教えてください。
A
1

▲男女問わず、痔についての悩みが増えてきたと話す山口先生

痔には大きく分けて「痔核」「裂肛(れっこう)」「痔ろう」の3つがあります。肛門からイボのようなものが飛び出たり、肛門の一部がぽこっと盛り上がっているものを痔核、いわゆるイボ痔といい、肛門の周囲の皮膚が伸びている状態の肛門皮垂や、肛門の外側にできた血のかたまりや浮腫なども、イボ痔に含まれます。そして、硬い便の通過や肛門の無理な広がりによって起こるのが裂肛、つまり切れ痔。初期では排便時の痛みと少量の出血が見られるのが特徴です。また、肛門内のくぼみから入った細菌が肛門周囲で化膿し膿が出るものを肛門周囲膿瘍、その膿瘍が肛門の奥とつながった管ができた状態を痔ろうといいます。

Q痔になりやすい人の特徴などあるのでしょうか?
A
2

▲トイレの際に強すぎる水圧で洗うことも痔の原因になりうるという

痔核の多くは、お尻への負荷が原因で発症します。デスクワーカーやドライバーなど、座りっぱなしの仕事をされている方はなりやすく、体の冷え、便秘による排便時のいきみも要注意。出産後の女性が発症するケースが多いのも特徴です。裂肛は主に便秘など、硬い便が原因ですので、生活習慣を整え便秘にならないようにすることが重要。しかし、排便後、長時間痛みが続く場合は悪化している状態。慢性化すると手術が必要になりますので早めの受診が大切です。そして、下痢などが要因となって肛門周囲にできた膿瘍が、さらに破れることで発症する痔ろうは男性に多いのが特徴。薬では治らず、長期間放置するとがん化することもあるため手術が必要です。

Q実際の診療はどのような流れになるのでしょう。
A
3

▲肛門外科専門のクリニックではないことも来院のしやすさのひとつ

まずは問診から開始します。痛み、出血、脱出物の有無、かゆみ、分泌物やその他の症状についても患者さんにしっかりヒアリングを実施。その際、便通の状況や過去の病歴、職業、生活リズムについてもお聞きします。そして、左側臥位になっていただき、視診と触診により肛門周囲の状態を確認。この時、患者さんのお気持ちに配慮して、女性の場合は看護師も立ち会い、男性の場合は私一人で診るようにしています。最終的には肛門鏡などの器具を肛門内に挿入し、肛門内部の状態を見て診断という流れに。痔核は薬、注射、切除というように、段階によって対処が異なります。裂肛は慢性化しない限り手術をすることはありません。痔ろうは手術が必要です。

Q受診するタイミングを教えてください。
A
4

▲肛門鏡を使用する際はゼリーのような潤滑油を使用する

症状があれば、早い段階で受診することが望ましいことは言うまでもありません。しかし、恥ずかしさや、仕事が忙しいことから受診に至らず、市販薬でその場をしのぎ、再発を繰り返す。そんな、慢性化している方が多いのも事実。ですが、痛みやイボを感じたり、下着に膿がついた時点で受診ください。座れないほどの痛みを何日も我慢され、かなり悪化して来られる方も多く、その場合は手術の可能性が高くなります。状態にもよりますが、当院では日帰り手術も可能ですし、脱出を伴うイボには、注射剤のみで治療が可能なケースも。入院が必要な状態は紹介状での対応となります。そうならないためにも、早めの受診をぜひ心がけてください。

Q出血が見られる場合は早急な受診が必要であるとお聞きしました。
A
20210319 5

▲このように横を向いた体勢で先生に診てもらう

出血を伴うのは主に痔核と裂肛の2つ。症状として排便時の出血が挙げられ、出血の仕方に特徴があります。内痔核の場合は、鮮やかな色をしていて、肛門から少量の血が垂れる程度の場合もあれば、便器が血で染まるほど大量の血が出る場合も。一方、裂肛は大量に出血することはあまりありません。繰り返し出血がある時は必ず受診してください。痔核ではなく大腸がんの場合もあるからです。痔核と大腸がん、両方からの出血もあり得ます。大腸がんは年々増えており、お尻からの出血で大腸がん検査を受けると大腸がんだったケースもあり、痔だと思い込まないことが大切。当院では、大腸がん検査も行えるため、痔も大腸もここだけでカバーできます。

ドクターからのメッセージ

山口 良介院長

痔の症状は、食生活や生活習慣、冷え性、日々のストレスが原因となっているケースが多々あります。どのタイプの痔にも言えるのは、お酒を飲みすぎないこと。飲酒が痔を発症する原因にもなるんですよ。あと、入浴をシャワーだけで済ませる方も要注意。冷えはよくないので、特に冬はしっかり湯船に入ってください。早い段階での受診であれば、軟膏を塗るだけで済むことも多いため、我慢せずに来院いただきたいですね。患者さんの中には、スマートフォンで患部を撮影した画像をお見せになる方もおられますよ。また、当院は予約制ではなく、ご都合のよい時間に来ていただいて構いませんので、風邪で内科を受診するのと同じように気軽に来院ください。

Access