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橋口 智光 副院長の独自取材記事

はしぐち整形外科医院

(北九州市八幡西区/筑豊香月駅)

最終更新日:2023/11/10

橋口智光副院長 はしぐち整形外科医院 main

筑豊香月駅下車後、西鉄バスに乗り換えて約10分の位置にある「はしぐち整形外科医院」。1995年の開業以来、住宅や学校、スーパーなどが立ち並ぶエリアで、地域のホームドクターとして診療を続けてきた。副院長の橋口智光先生は2020年から同院に着任し、院長である父の橋口重明先生と日本整形外科学会認定整形外科専門医2人体制で診療を行っている。総勢22人のスタッフが在籍する同院は「整形外科に関することならどんな悩みでも解決していく」ことにこだわりを持ち、幅広い診療にあたっている。そこで今回は橋口智光副院長に、同院の強みや今後の展望などについて詳しく話を聞いた。

(取材日2022年12月20日)

「患者さん第一のホットな医療」をモットーに28年

先生のご経歴をお聞かせください。

橋口智光副院長 はしぐち整形外科医院1

順天堂大学医学部を卒業、順天堂大学医学部附属浦安病院で臨床研修を行った後に地元福岡へ戻り、九州大学整形外科教室に入局しました。入局後、九大整形外科関連病院で、整形外科全般の研鑽を積みました。また、九州大学大学院にも進学し、リウマチグループに配属され、免疫学の基礎研究に従事して学位を取得しました。主な専門分野は変形性関節症を主とした関節疾患や関節リウマチ・リウマチ性疾患で、勤務医時代は数多くの人工関節手術やリウマチ関連手術を行っていました。当院赴任前に副部長として勤務していた大分赤十字病院では、関節リウマチ・膠原病センターの開設に整形外科部門の日本リウマチ学会認定リウマチ専門医として参加し、後進医師の指導にあたりました。

お父さまが開業されたクリニックだそうですね。

はい、開業は1995年で、現在も父は院長として診療にあたっています。当時、この地域が住宅地として開発されている時に、ご縁があって、開業することとなりました。父は開業前は小倉の公的基幹病院や黒崎の市中病院に長年勤めていたこともあり、特にご縁のある八幡西区エリアでの開業を決めたそうです。おかげさまで、開院当時から毎日多くの患者さんに来ていただいており、現在は2世代、3世代にわたって来院してくださる患者さんが増えてきています。長年、地域の皆さまに「かかりつけ医」として頼りにしていただけるのは大変やりがいを感じますし、これからもそのご期待に応えていかねばならないと考えています。

「患者さん第一のホットな医療」が病院のモットーであると伺いましたが、具体的にどういうことでしょうか。

橋口智光副院長 はしぐち整形外科医院2

ひとことで言うと、「何よりもまず患者さんに優しく、最善かつ最適な医療を提供する」ということです。私たちは、常に患者さんに優しく寄り添い、訴えや思いに真摯に耳を傾けながら、医師や看護師、理学療法士等の全スタッフが連携して「ワンチーム」となり、治療にあたります。整形外科の患者さんは日常生活に支障をきたしている全身の痛みや不調を訴えられますから、できるだけ早急にお困りの症状を把握して、的確な診断を行い、症状を改善する治療を行うことが肝要です。適切な治療の選択肢が複数ある場合は、まずは患者さんのご希望を最優先にして、治療方針を決めていきます。また、地域のかかりつけ医として、他科疾患のお困り事にも可能な限り初期対応させていただき、専門的な加療が必要な場合は速やかに近隣の医療機関に治療をお願いしています。このように患者さんに寄り添い、全人的な治療を行うことが「ホットな医療」であると考えています。

整形外科専門の医師2人体制での整形外科診療

整形外科クリニックでの診療について教えてください。

橋口智光副院長 はしぐち整形外科医院3

整形外科は生まれたての赤ちゃんからご高齢の方まですべての年齢層の患者さんが治療対象となります。例えば、腰痛、肩痛、膝痛などの手足や背骨の痛みから、骨折や捻挫などの急性外傷、お子さん特有の病気、スポーツを盛んにやる若年層やアスリート特有のスポーツ障害、中年~高齢期の変形性関節症や骨粗しょう症、関節リウマチをはじめとするリウマチ性疾患、四肢体幹のできものまで診療する非常に守備範囲の広い診療科です。当院は日本整形外科学会認定整形外科専門医2人体制で、整形外科全般の疾患に関して標準的な医療を提供できるよう努めております。ここでいう、「標準的な医療」とは平均的という意味ではなく、「最良、最適の医療」という意味で、有効性や安全性の追求がされた治療のことです。

日本整形外科学会認定整形外科専門医2人体制における診療の強みは何でしょうか。

最大の強みは、診察した患者さんの情報を共有し、それぞれの意見を出し合ってより良い治療を選択していける点でしょうか。世代もバックグラウンドも異なる医師2人体制ですので、相談しながら治療方針を決めることができるのは非常に強みだと思います。診療中に互いの少し意見を聞きたい時等、隣同士で診察していますので、すぐに行うことができます。1人の目よりも2人の目で患者さんを診ることで、より的確な診療方針を立てることができると思います。また、医師2人体制になったことで診察までご案内する時間が圧倒的に短縮することができ、患者さんの診察までの待ち時間が大幅に減りました。どちらかの医師が骨折などの急患対応や、神経ブロックや陥入爪手術、切創、異物除去等の準緊急の処置を行いつつ、診察は滞りなく行えるようになり、よりスムーズな診療が可能となっています。現在の2人体制は患者さんにも非常にご満足いただけているようです。

整形外科におけるリハビリテーションについて教えてください。

橋口智光副院長 はしぐち整形外科医院4

当院は整形外科クリニックですから、特に運動器リハビリテーションに力を入れています。「運動器」とは、身体運動に関わる骨、筋肉、関節、神経などの総称で、まさに私たち整形外科の医師が専門とする分野です。リハビリの流れとしては、医師の指示のもと、常勤の理学療法士2人と非常勤の理学療法士2人が患者さんごとに合わせたリハビリメニューを組み、機能向上や除痛を図っていきます。対象となる疾患は整形外科全般で多岐にわたりますので、来院された際に担当医にお尋ねください。

これからも地域に根差したクリニックをめざしていく

先生が着任されてから、リウマチの患者さんが増えてきているようですね。

橋口智光副院長 はしぐち整形外科医院5

大学院以降は一貫して、関節リウマチの治療を専門分野としてきた強みがありますから、当院着任後、関節リウマチ・リウマチ性疾患の治療を徐々に充実させてきています。治療強化が必要な患者さんには、生物学的製剤やJAK阻害薬を用いた、より強力な治療についても対応可能となっています。これらの新しい知見に基づいた内科的治療を充実させつつ、北九州エリアでは多くない日本リウマチ学会認定リウマチ専門医の資格を有する整形外科医の観点から関節機能のマネジメントも含めた、個々の患者さんに合わせたリウマチ治療を提供するよう努めています。

今後の展望や発展させたいことなどはありますか?

診療技術や手術、リハビリテーションすべてに関して現状維持にとどまらず、進化を続けていかなければならないと思います。医療従事者は、現役である限り勉強を続けていかなければなりませんから、定期的に勉強会や研究会に参加するのはもちろん、院内での勉強会も積極的に行っています。現時点で適正と認められている標準的な治療を提供することが私たちの義務ですので、そのための自己研鑽は当院の全スタッフに必要なことです。スタッフ全員が気持ちを一つにして、当院が掲げている「患者さん第一のホットな医療」を更に発展させながら日々の診療に従事していきたいと思います。また、診療とは直接関係ありませんが、昨今は「医療のデジタル化」が加速度的に進んでいますので、当院でもいずれは本格導入して、より円滑な診療体制を構築していくことが今後の中長期的な目標です。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

橋口智光副院長 はしぐち整形外科医院6

新規の患者さんが受診される際、初めての病院はどんな雰囲気なんだろうか、どんなスタッフがいるのだろうか、どんな治療をされるのだろうか、など不安だらけでお越しのことと思います。当院には充分なキャリアを積んだ日本整形外科学会認定整形外科専門医2人体制で診療している強みと、1995年の開院以来、一貫して患者さんファーストの医療を提供しているという自負があります。時節柄、患者さんとはマスク越しにしかお話ができませんが、院長、私、スタッフ一同、マスクの下は常に笑顔を絶やさずに「患者さん第一のホットな医療」を提供すべく日々研鑽しておりますので、整形外科に関するお悩みがある方はどんな些細なことでも構いませんので、安心して受診されてください。

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