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土居 興 院長の独自取材記事

土居外科胃腸科医院

(松山市/鷹ノ子駅)

最終更新日:2020/05/18

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「専門性の高い医療で地域に貢献したい。外来で内視鏡を使った治療が可能な医院を」という目的をもって開業医となることを決心した土居興(どい・こう)院長。1996年に「土居外科胃腸科医院」を開院した。上部・下部消化管内視鏡の検査から治療までを外来で対応することから、地域住民をはじめ専門的な検査・治療を求めて遠方から同院を訪れる患者も多いのだとか。日々、患者を一番の先生として、さまざまな症例と向き合い、治療に臨む土居先生。消化器診療を専門とした理由を尋ねると「好きだから」と朗らかに笑う。病気を治していく喜びを糧に、地域医療へ貢献するため、知識と技術のアップデートは欠かさない。そんな勉強熱心な土居先生の診療にかける思いから健康の秘訣まで、ざっくばらんに話してもらった。
(取材日2019年11月2日)

内視鏡検査を通して早期がんの発見に尽力していく

開業されるまでの経緯について教えてください。

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私は愛媛大学医学部を卒業後、愛媛県立中央病院での研修を経て、その後、愛媛大学医学部第1外科で6年間を過ごし、それから開業するまでは大洲市、現在は内子町に移転している加戸病院に勤務しました。専門は消化器外科ですから、そこでは主に消化器疾患の患者を診ていたんです。上部・下部消化管内視鏡の検査・治療から手術まで、それこそ消化器疾患全般を担当していました。そこで7年間、多くの患者さんの診療にあたっているうち、自分の意思で、思い通りの医療を実践したいと思うようになったんです。地域でより専門性の高い医療、特に内視鏡診断・治療を外来で行うことに意義を感じて、開業を決めました。

先生が消化器外科を選んだ理由とは?

好きだから。この一言に尽きますね。愛媛県立中央病院で研修しているとき、いろんな科を勉強させてもらいましたが、病気を治していく喜びを一番味わえるかなと思ったのが消化器外科でした。自分が一生を託せると思えたんです。消化器にはいろんな病気があるので、自分が経験した症例だけでは限りがある。患者さんを診て、今まで経験したことのない症例に出合うこともありますから、先んじて勉強しておく必要があります。それで、総合病院などの先生も集まって行われる症例検討会にも参加しています。症例検討会で得るものは大きいですよ。いろんな総合病院の先生が症例を持ってきてくださるので非常に勉強になります。そこでさまざまな症例を検討することで診療も楽しくなり、患者さん、そして地域医療にも貢献できる。そう考えると、やはり好きだなと思いますね。

がんの早期発見・早期治療に力を入れているそうですね。

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もちろんです。早期がんの発見を通じて地域医療に貢献したいという思いをもって開業しましたから、特に上部・下部消化器内視鏡の検査には力を入れています。早期がんを発見していくためには、テキストで学んだことに加えて、とにかくいろんな症例の診療を実際に経験していくことが大事。何度も繰り返し診ていくうちにわかってくるものです。正確に診断をしていかなければ、患者さんの命に関わってくる可能性もありますから、責任は重大ですよ。早期のがんで、外来で可能な場合は当院で内視鏡下での切除術まで行いますが、進行がんなど、外来での治療が難しい症例についてはすぐに基幹病院へご紹介します。当院は四国がんセンターや愛媛大学附属病院が近く、立地的にも恵まれています。

先生が内視鏡検査を行う際に気をつけていることはありますか?

丁寧に、しっかり診ることですね。見落としやすいポイントこそ、しっかりとカメラを向けて確認する。そうすれば、例えば大腸がんの内視鏡検査に関しては、2年に1度でもいい場合もあるかと思います。ただ、3年は開けないでほしいです。私自身は経験ありませんが、3年前の写真を見たら何もないのに、3年後の検査で末期の進行がんが見つかったという報告もあります。検査の性格上、100%とは言い切れないのですが、それでも丁寧に診ておけば、少なくとも重大な見落としは少なくしていけると思います。

患者から学ぶことで、医療技術の研鑽に努める

来院される患者さんの年齢層や、多い症状はいかがですか?

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開業当初は地域の高齢者の方が多かったのですが、最近は若い方から高齢の方まで、年齢層もエリアも広がりました。かかりつけとして来られる地域の方と、専門的な検査を求める方に分かれますね。若い方は胃が痛いとか、血便が出たとか、痔の症状を訴えて来られる方も割と多いです。一方で高齢の方は、高血圧症や糖尿病、胃腸の症状に加えて膝痛や腰痛などを訴えて来られる方も増えています。また、魚骨や義歯を喉に詰まらせたなど、異物を取り除いてほしいと来られる患者さんもいらっしゃいます。そういった場合は内視鏡で確認しながら取り除いていきます。

診療の際に心がけていることはどんなことでしょうか?

患者さんには優しく接することが大切だと思います。病気で来られているわけですから、親身に対応しなければいけません。それから何より、私にとって一番いい先生は患者さんだと考えています。患者さんから教わることは大きいですよ。こんな症状があるのかと、気づかされることも多いですね。私は救急医療も経験していたのですが、特に救急はいろんな患者さんが運ばれて来ますから、症例も幅広く、非常に勉強になります。

整形外科の診療もされているのには、何かきっかけがあったのですか?

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開業前に勤めていた加戸病院が整形外科に力を入れていましたので、整形外科の手術にもお手伝いで入っていたんです。また、救急病院でもあったので、骨折などのけがで運ばれてくる患者さんを診てきましたから、そのときの経験を生かそうと考えました。腰痛など関節の痛みを訴える高齢の方だけでなく、骨折や捻挫の患者さんもいらっしゃいますが、入院、手術が必要な方以外は当院で診療しています。この辺りは整形外科の先生も多いので、入院、手術が必要な場合はご紹介しています。

地域のかかりつけ医としての立ち位置も大切に

消化器外科に整形外科にと、幅広い分野で大変なのでは?

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確かに、そう感じたことはあります。当院では外来診療、外来手術をしつつ、内視鏡の検査・治療、手術もしているのですが、一時期、専門の消化器に特化していくべきかどうか悩んだこともありました。開業してしばらくたった時、「うちは消化器一本で行くんだ」と方針を立てて、スタッフにも宣言してやっていこうとしたんですが、やはり来られる患者さんを拒めないんですよね。膝や腰の痛みを抱えて来られる地域の患者さんに「診られないんですか?」と言われたら、できないとは言えませんね(笑)。だから、地域の患者さんに応え続けて早23年。今のスタイルが確立されていった感じですね。

とてもスポーティーな先生ですが、健康のために何かされているのですか?

30歳を過ぎた頃から始めたジョギングを今でも続けています。2~3日に1回、6時半頃から10キロ程走っています。もう習慣になっていますが、朝起きて、「今日も走らなければ……」と思うと、それだけで体が疲れますよ(笑)。もう60代なのでほどほどにとは思うんですが、走ってしまいますね。走らないときはウエイトトレーニングをすることもあります。学生時代は少林寺拳法をやっていて、その当時の写真をリハビリ室に飾っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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食生活の欧米化にともなって、動物性脂肪、動物性タンパク質の摂取が増えるにつれて、大腸がんは増えてきています。大腸の内視鏡検査を行う際、大腸には細かいヒダがあり長さのある臓器なので、異常を見逃してしまう可能性もあります。やはり私としては、そこを丁寧に、一つ一つの症例を大切にして、診ていきたいと考えています。そして検便も大事なんですよ。検便で引っかかったときに無視せず、しっかり精密検査を受けていただきたい。また検便が陰性であっても、下痢、腹痛などの便通異常がある人、おなかが張るとか痛むとか、腹部のいろんな症状がある人は積極的に内視鏡検査を受けることをお勧めします。何か気になることがある方は、ぜひお気軽にご相談してください。

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