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尾崎 貞喜 院長の独自取材記事

おざきクリニック

(東大阪市/河内小阪駅)

最終更新日:2021/10/12

尾崎貞喜院長 おざきクリニック main

近鉄河内小阪駅から徒歩5分、ビルの1階に構える「おざきクリニック」。内科、皮膚科、リハビリテーション科を標榜しているため、1ヵ所で複数科の診療を受けられる、地域のかかりつけ医院だ。「心配なことがあったらまず受診してください。どんな相談にも『謙虚な心で』対応いたします」と話してくれたのは、院長の尾崎貞喜先生。患者の多様なニーズに少しでも応えていきたいと、自身の医療スキルを高めるため休日には講演会に足を運ぶなど、最新の情報収集も怠らない。そんな尾崎院長が大切にしているのは「患者さんにしっかり説明して、納得して治療を受けてもらうこと」。趣味のランニングや野球観戦でリフレッシュしつつ、日々地域医療に励む尾崎院長に、医療にかける思いや今後の展望などを聞いた。

(取材日2018年7月18日)

地域密着型の医療の提供をめざして

こちらで開業されるまでの経緯をお話しください。

尾崎貞喜院長 おざきクリニック1

1994年に兵庫医科大学を卒業して大学病院の内科に入局しました。その後、大阪市内の医院にしばらく勤務した後に、2005年にご縁があってこちらで開業することになりました。こちらはもともと35年ほど続いた医院でしたが、閉院して3年ほどたっていたんです。そのような折に知り合いの先生から、やってみないかと声をかけていただいて、開かせてもらったという経緯があります。ですから、前の医院から引き継いだということはなくて、ほとんどゼロからのスタートでした。これまで13年間ここでやってこれたのは、地域の皆さんのご支持や、良いスタッフに恵まれた、ということだと思って感謝しています。

この地域の印象や、患者さんの層などに特徴はありますか。

近鉄の河内小阪駅までは歩いて5分ほどなんですが、駅前には昔からの商店街があり、またマンションも多く見られる住宅街という面と、高校や大学がある文教地区という面もあります。ここから大阪市内、難波までもそんなに遠くないのでファミリー層もかなり多く暮らしている地域で、当院の患者さんも赤ちゃんから学生さん、90歳過ぎのお年寄りまで、年齢層も偏ることなく、幅広く来院されています。どちらかというと、午前中は年配の方々が、午後には小学校のお子さんや学生さんが多くみえる傾向にありますね。私はもともと地域密着型のクリニックをめざしていましたから、幅広く地域の皆さんに来ていただけているのは良かったかな、と感じています。

院長が医師をめざされたきっかけを教えてください。

尾崎貞喜院長 おざきクリニック2

私の家は高槻市で祖父の代まで医師の家系でした。祖父は先の戦争で戦死してしまいまして、父は医師にはなれなかったのですが、そんな関係で小さい頃から親戚や周りの大人たちから「大きくなったらお医者さんになるんでしょ」ってずっと言われ続けまして、私にはそれが本当に嫌でしたね。医師には絶対にならないと思っていたものです。しかし、たまたま高校生の時に、祖母が家で倒れて救急病院に連れて行く、という場面があったんですが、その時に応対した医師の態度が、自分にはすごく横柄に見えたんですね。もっと患者の気持ちになって丁寧に処置することはできないのか、と憤りを感じまして、よし、それなら自分が医師になろう、その横柄な救急病院の医師の対極をめざしてやろう、と思ったのがそもそものきっかけなんです。

患者には謙虚な心と丁寧な説明を第一に

診療科目を内科、皮膚科、リハビリテーション科にしたのはなぜでしょうか。

尾崎貞喜院長 おざきクリニック3

内科については最初から大学病院の内科に入局し、専門が脳循環の分野で脳梗塞などを診ていました。皮膚科は大学時代から興味がありましたし、リハビリテーション科は以前勤務していた医院に整形の先生が週1、2回来ていたんですが、その先生が都合で来られなくなって、その後を私が引き継いだという経緯があり、それ以来整形も診るようになりました。その流れで開業時からその3つを標榜しています。割合としては内科の患者さんが一番多いですね。でも内科を受診したけれど、いろいろお話を伺っていたら、皮膚科も、とか、リハビリも診ましょう、となることもあります。患者さんが今、何に困っているのか、にできる限り応えていくのが地域のかかりつけ医の役割だと考えています。そのため優秀なレントゲン技師による撮影で的確な診断につなげているほか、鍼灸師と柔道整復師の免許をもっているスタッフがおり、東洋医学を取り入れるなど多方面から診ています。

日々、診療の際にどんなことを心がけていますか。

いつも『謙虚な心で』患者さんに接していきたいですね。よくスタッフにも言うことなんですが、医師は人の体を診ることができるけれど、他のことは知らないことばかりです。お年寄りの患者さんに接するときも、人生の先輩という意味では学ぶことが多いはずですから、いつも謙虚な気持ちで接したいと思っています。また、患者さんにはきちんと説明をしてから治療をし、納得して帰ってもらう、ということを心がけています。そして相談されたことには必ず応える、これも大事なことだと思います。それが、もし自分で診られる範囲を超える専門性の高い場合には、専門病院を紹介する体制も整っていますのでご安心ください。

スタッフの皆さんとの連携はいかがでしょうか。

尾崎貞喜院長 おざきクリニック4

頼りになるスタッフだと思っています。患者さんとの応対も、明るい笑顔で、心を込めてあいさつするとか、相手の目を見て話そう、とかはいつも気にかけてくれています。当院では患者さんをお呼びするときも、「何々さま」ではなくて「何々さん」というようにしています。患者さんが堅苦しさを感じないように、リラックスして受診できるように、というスタッフの気遣いですね。また当院には頼もしい事務長がいて、スタッフに対する日常の細かい指示やクリニックの運営などを切り盛りしてくれており、私が診療に専念でき、非常に助かっています。

スタッフ一同、思いやりのある医療の提供に努める

休日はどのように過ごされていますか。

尾崎貞喜院長 おざきクリニック5

3年ほど前から健康のことも考え、ランニングを始めたんです。もともと走るのが好きではなく1km、2km走るのも大変だったのですが、少しずつ距離を長くしていって、今ではハーフマラソンを完走できるようになりました。診療を終え帰宅後に走っているのですが、その時は仕事のことは忘れてとてもリフレッシュできますね。今秋にはフルマラソンに初挑戦する予定で、とても楽しみにしています。他には野球が好きなので、高校生の娘や当院のスタッフと甲子園に観戦に行きます。好きなチームの虎党の患者さんと話が盛り上がることもありますよ。あとは高校生の頃からレコードを聞いたりカセットテープを編集したりするのが好きだったものですから、自宅でのリラックスタイムは当時のものを引っ張り出して聞いています。

今後の展望をお聞かせください。

自分自身の医療スキルをもっと上げていきたいですね。より専門的な知識を学んで、少しでも的確な診断、治療ができればと思っています。そのために休診日などに講演会があればできるだけ行くようにしています。製薬会社の担当さんにも講演会の情報などは提供してもらっていますね。患者さんが訴えてくる心配事、例えばちょっとしたうつ症状とか、不眠とか、精神科に行くほどでもない症状にも応えていくためには、その分野のスキルアップが求められますよね。このクリニックが地域のかかりつけ医院をめざし、「何でも診ますよ」と言うためには、今後そういう部分もますます重要になってくると考えています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

尾崎貞喜院長 おざきクリニック6

痛みや不調や、何か困ったことがあったら、また、どこの病院へ行ったらいいのかわからない場合など、とりあえず当院に来ていただければと思っています。できる限り当院で対応しますし、またより専門性の高い医療が必要な場合には、専門機関を紹介させていただきますので、安心して、お気軽にご来院ください。スタッフ一同、患者さんの気持ちに寄り添った『謙虚な心で』、思いやりのある医療を提供してまいります。

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