楽しみながら心と体に刺激を与える
デイケア
あらや診療所
(大東市/住道駅)
最終更新日:2024/07/10
- 保険診療
病気や年齢を重ねたことによって衰えた身体機能や認知機能の回復を図り、元気に日常生活を送れるようにするための医療・介護ケアを提供するデイケア。大東市にある「あらや診療所」に併設されたデイケアでは「ここに来たいと思える場所」をモットーに、さまざまなプログラムを実施しているのが特徴だ。院長を務める伊藤恵美先生は「デイケアでは体への刺激だけでなく、心や脳にも刺激を与えることを重要視しています」とほほ笑む。同院で働くスタッフの家族が、デイケアを必要としながらも「楽しくない」と通所しなくなってしまった経験から「来る人が楽しいこと」を追求し始めたという同院。現在ではスタッフでの意見交換も活発になっているそうだ。今回は、同院ならではの取り組みやこだわりについて、詳しく話を聞かせてもらった。
(取材日2024年6月17日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qこちらのデイケアのコンセプトを教えてください。
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A
当院のデイケアでは 「楽しく通う・ここに来たいと思える場所」を理念として、退院したばかりで日常生活を過ごせるか不安な方、脳血管疾患の後遺症や神経難病、呼吸器の病気をお持ちの方、骨折、変形性関節症などの症状やお悩みで病院に通っている方、1人で日常生活を送るためのリハビリテーションを必要とする方に対し、多彩なリハビリプログラムを準備しています。これまで「デイケアは同じことばかりするから行きたくない」「リハビリはつまらない」と感じていた方にも「また行きたい」と思っていただけるように工夫をしているのが私たちのデイケアの特徴です。体調や体力に不安がある方も、医師が常駐していますのでご安心ください。
- Q実際にデイケアではどのようなことを実施されているのですか?
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A
私たちがめざしているのは運動機能の改善とともに、脳や心の活性化を図ること。そこで理学療法士とともに歩行や段差を上り下りする練習、関節の可動域を動かすといった身体的なトレーニングを基本にしながらも、ボール投げやゴルフなどゲーム性の高いプログラムを積極的に取り入れ「もっと挑戦したい」という気持ちを刺激しています。また、女性の利用者さんにはネイルやメイクを楽しんでいただいたり、アロママッサージを通して香りを楽しんでいただいたりもしていますよ。動物が好きな方は3匹の犬たちと触れ合っていただけます。デイケアに来ることで、楽しい、うれしい気持ちをたくさん感じていただきたいと思っています。
- Q通えなくなったら「訪問リハビリ」で対応されているそうですね。
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A
当院では、受診やリハビリに来てくださる人だけでなく、受診やリハビリを必要としている地域の方々の元へ、必要な医療や介護を届けたいと考えています。加齢や病状によって通院できなくなったからといって「後のことは知りません」ではなく、訪問診療や訪問リハビリで対応していますのでご安心ください。現在はドクターが2人体制となりましたので、24時間365日体制で対応にできるようになりました。突発的な病状の変化や緊急時にも駆けつけることができますので、自宅療養が不安だと感じたている方はご相談ください。また訪問リハビリに関しても、医師やデイケアと連携しながら自宅でできるリハビリをお届けしています。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1申し込み・相談
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デイケアの利用を希望する場合は、まずはケアマネジャーに相談する。対象は、要支援1・2または要介護1~5の認定を受けた人で、さらに、医師からリハビリが必要と診断された人。悩んでいる場合は、見学・相談のみも受けつけているそうだ。
- 2見学・体験
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実際のリハビリ風景を見学・体験する。この時に感じたことや要望があれば、遠慮なくスタッフに伝えてみよう。見学や体験の必要ない場合は、その旨を申し込み時に伝えよう。
- 3診察
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医師による診察を受け、一人ひとりに合ったリハビリのスケジュールが検討される。診察を通して全身状態をチェックしてもらえれば、リハビリ中のトラブルにも慌てずに対応してもらえるので安心だろう。
- 4契約・利用開始
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介護保険制度に基づいて利用契約を行う。心身の状態に合わせて検討したリハビリのスケジュールをもとに、専門的なリハビリやトレーニングをスタートする。
- 5さまざまなプログラムに参加
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一般的な運動療法だけでなく、さまざまなプログラムにも参加してみよう。プログラム内容はスタッフが利用者の趣味や要望に合わせて計画しており、楽しんでもらえることを第一に考えているとのこと。施設内にはかわいい犬たちも常駐しており、犬好きの利用者に好評なのだそうだ。