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森田 真也 院長の独自取材記事

森田医院

(寝屋川市/寝屋川市駅)

最終更新日:2019/08/28

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京阪本線・寝屋川市駅から徒歩約7分の便利な場所に、2018年に移転したばかりの「森田医院」がある。地域に根差して約40年、森田真也院長が父である先代の後を継ぎ、かかりつけ医として内科の全般的な診療を実践。大阪大学大学院で生活習慣病や内分泌代謝疾患の臨床・研究に取り組んできた経験を生かし、糖尿病の治療に力を注いでいる。「1日24時間というのはみんな決まっているのですから、30分勉強をするためには、30分何かを削らないといけません。時間がないというのは自分に対する言い訳。本気でやろうと思ったら、自分でできるように工夫するべきだと思います」と話す院長。自身でも、高く掲げた理想の医院にするための努力を重ねている。
(取材日2018年12月10日)

地域に根差した医院で、専門分野の診療も取り入れる

こちらはお父さまから引き継がれた医院で、2018年に移転なさったそうですね。

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1979年に父が開院し、約40年間、この地域で診療を続けてきました。もともとはすぐ近くの別の場所にあったのですが、2018年にここへ移転したんです。父から院長を引き継いだのが2014年で、患者さんがより便利で安心して通えるクリニックにしたいと思いここへ移りました。車いすでも通れるようにスロープを作成したのですが、まだ改善していくつもりです。父の頃から通ってくださっている地域の患者さんが圧倒的に多く、私も小さい頃はこの辺りに住んでいたので、今でも懐かしそうにその頃の話をされる方もおられますよ。何十年も前のことで、気恥ずかしいのですが(笑)、楽しく話して患者さんがにこやかに帰っていかれると、こちらもうれしくなります。

医院を継承するにあたり、どんな医療を提供したいと考えましたか?

まずは地域医療に貢献することです。父から引き継いだ患者さんを大切にしつつ、自分の専門である糖尿病や内分泌代謝の疾患の治療にも注力したいですね。専門的な治療をできる開業医として気軽に来ていただいて、レベルの高い治療を受けてもらえるようにしたいと考えました。父が標榜していた皮膚科は続けて、必要な場合には専門の病院を紹介しながら、簡単に手当てのできるものは私が診させてもらっています。慣れた近くの医院のほうが患者さんにも都合がいいでしょうから、引き続き皮膚科も診ることにしたんです。父の時代はリハビリテーション科も標榜していましたが、こちらは近くにリハビリテーションができる施設もたくさんありますし控えることにしました。大学病院では自分の専門分野の治療に特化できますが、医院を継いで開業医となったからには、地域の患者さんがちょっとしたことを相談できる存在でありたいと思っています。

内科の中でも、生活習慣病や内分泌系疾患を専門に選んだ経緯を教えてください。

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近畿大学医学部を卒業後、大阪大学医学部の医局に入り、当時は「第三内科」と呼ばれていた科に所属しました。内科に進んだのは、外科なら手術や治療がまず第一で、悪い箇所をストレートに治しますよね。内科は、困ったことの原因が何かを考え、見つけ、方法を選んで治療していきます。その一連の流れを、患者さんとコミュニケーションを図りながらやっていくことに魅力を感じました。特に生活習慣病については、患者さんの生活に関連するので、自分の考えを押しつけるのではなく「一緒に治そう」という姿勢が大切です。また内分泌系疾患は、当時まだ未知の世界でしたし、専門にしている医師も少なく、わからないことを研究していく面白さがありました。大学病院で多くの患者さんを診たことで今につながる経験ができました。

患者の価値観を尊重しながら治療に尽力

生活習慣病の治療についてどのようにお考えですか?

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生活習慣病は、現在困っているから治療するというわけではなく、将来のために治療するのだと考えています。例えば高血圧の方が、自覚症状がないからと薬をやめてしまったり、治療を中断してしまったりすることがよくあります。また、一生お薬を飲み続けないといけないと思い込み、治療を諦めてしまったりする方もいます。その結果、動脈硬化から脳梗塞や心筋梗塞など命に関わる病気が起こる危険があるんですね。それを避けるために最初の段階できっちりお話しして「なぜ治療が必要か」をお伝えします。糖尿病の場合はいわゆる三大合併症と言われている目・腎臓・神経への影響です。やはり食生活が原因の場合もありますが、患者さん自身ではどうしようもない体質の問題もあります。食事療法と運動療法を行い生活習慣の改善を行っても疾患の改善が不十分な時には、割り切って薬物療法などの治療を続けていく必要があります。

生活習慣病の診療で心がけていることは?

その人の価値観は尊重しながら将来のリスクをできる限り避けられるように、患者さんと相談しながら治療を組み立てていきます。習慣で毎日おやつを食べているとか、運動をこれだけしないと気が済まないとか、「健康」という観点から見ると「ちょっとどうかな?」と思うことでも、「それはダメ」と決めつけないようにしています。間食の中身を一緒に考えたり、診察室に置いてある脂肪の塊の模型がちょうど1kgなのですが、これを持って何かを感じてもらって(笑)、患者さん自身が納得して続けられるように話をします。患者さん自身が「できないのは自分のせいだ」と思って受診されなくなることがないように、治療をちゃんと続けていける意識を持ってもらえるように注力しています。

内分泌系の疾患についても詳しく教えてください。

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内分泌系の疾患は、患者さんの生活習慣には原因がなく、ホルモンの影響など、まだわかっていないこともたくさんあります。女性に多い甲状腺疾患は、ホルモンが多く分泌され過ぎると、汗をかきやすくなったり動悸がしたり、体温が高めになったり、常に運動をしているような状態になります。逆にホルモンの分泌が少なくなると代謝が下がり、むくみやすくなったり太ってきたりします。どちらにしても体重の増減が目立つ時には、一度受診したほうがいいですね。検査ですぐに結果がわかるので、異常があれば早く対応したほうがいいですし、病気でなければ安心できますから。

地域の患者のためにより良い治療をめざす

診察のモットーは何ですか?

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丁寧な説明と十分な診療ですね。患者さんそれぞれの価値観を知るためには短い時間では難しいし、問診票に書いてもらえるものでもないでしょう。だから時間をかけてお話を聞くようにしています。高齢の患者さんは、私の説明に「わかりました」とお答えになる方が多いのですが、中には「医者に言われたから『はい』と言っておこう」という方もいらっしゃるので、何度も同じことを言って理解してもらうようにしています。ただ、私の話は結構長いので(笑)、待ち時間が長くなってしまうのが悩みです。診察時だけでは限界もあるため、スタッフに聞いてもらうこともあります。それから、患者さんが少しでも理解を深めてくださるように、待合室のテレビ映像で生活習慣病などの情報を流すことも始めました。

印象に残っているエピソードはありますか?

長期間通って来られていた貧血の患者さんが、異常値というほどではなかったのですが、1年2年という期間で見てみると数値がかなり下がってきたんです。なんとなく怪しい気がして調べてみると、消化器系のがんが見つかりました。初期だったので早期治療ができ、その後再発もなく元気にされています。長い間にわたって経過を見てきたからこそ気づけたことです。継続して診ることが大事だと思った出来事でした。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

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地域向けに生活習慣病の啓発活動をできるだけしていきたいですね。堅苦しくないセミナーなどで情報発信していけるといいですね。糖尿病の注射をお使いの方への指導も手薄だと感じています。もっと重点的に行いたいし、インスリン注射だけでなく、今は24時間装着しっぱなしにしながら入れる量を調整する機械も出てきているので、積極的に取り入れていきたいです。移転を機に相談室も作りましたので、今後は栄養士に来てもらって食事指導などにどんどん使っていこうと思っています。院内でできる血液検査も増やしたいですし、さまざまな面において、今よりも良い治療を提供できるようにしていこうと思っています。

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