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仲谷 吉記 院長の独自取材記事

仲谷整形外科クリニック

(八尾市/近鉄八尾駅)

最終更新日:2021/10/12

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近鉄八尾駅から徒歩約1分、駅前ビルの2階にある「仲谷整形外科クリニック」。仲谷吉記院長の診療ポリシーは、「痛みを軽減して患者の生活の質を高める」こと。リウマチ、ケガや骨折、捻挫、老化による足腰の衰えに至るまで、投薬やリハビリテーションを駆使しさまざまな痛みに向き合っている。そのため、治療やリハビリの先端技術に関する動向にも詳しく、積極的に診療に取り入れているそうだ。人を助けることができる医師という職業に憧れ、幼い頃の夢を果たしたという仲谷院長だが、今もその原点を感じさせる温かい人間性が伝わってきた。現在の診療内容と今後の展望、地域医療の役割など、整形外科の診療の概念がアップデートされる取材となった。

(取材日2019年6月5日)

画期的な新薬が登場し、進化するリウマチ治療

医師になろうと思ったきっかけを聞かせてください。

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父から、「主治医がとても立派な先生だった」と、子どもの頃から聞いていて、医師という職業に憧れていました。「生活に困っている患者は無料でもいいから診よう」という心意気だったそうです。貧しくて医者にかかれない人がたくさんいた時代、「医は仁術」、つまり「医は、人命を救う博愛の道である」という格言が盛んに用いられた時代を彷彿とさせるエピソードですね。一時、無医村の医師になり人を助けたいと思ったこともありましたが、市中でも信念をもって診ることができると考え、高校生の時に医師になろうと決意しました。

整形外科という分野を選んだのはどうしてですか?

滋賀医科大学を卒業し、一般外科もしくは機能再建をめざす整形外科に興味を持ちました。一般的に医師同士は「先生」と呼び合いますが、整形外科の場合は年功序列で、同僚・後輩に対しては呼び捨てにするのが当たり前で、この体育会的な環境が自分の性格に合っていると感じました。滋賀医科大学初代教授が、リウマチの第一人者であられたので、関節リウマチについて多くのことを学ばせていただきました。それで、開業してもリウマチ治療を中心に診ていきたいと思うようになったんです。

リウマチはどんな病気ですか? 治療法についても教えてください。

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リウマチは、免疫の異常により主に手足の関節が腫れあがったり痛んだりする病気です。いわゆるリウマチ性疾患の中でもっとも患者数が多いのが関節リウマチです。進行すると、骨や軟骨が壊れて関節が動かせなくなり、日常生活が大きく制限されます。今は先端のバイオテクノロジー技術によって生み出された生物学的製剤という分野の治療薬が登場し、病気の進行を食い止めて関節が破壊されるのを防いでいくことができるようになってきました。しかし、これまでの抗リウマチ薬に比べて薬剤費が高価なのが難点。重症度が高くなると薬剤費も高くなり、毎月何万円もの負担になることもあります。それで、高価な薬でなくては治らないケースを除き、患者さんの金銭的負担に配慮した治療薬で進行を抑えるように心がけています。こうした薬物療法を中心に、リハビリテーション、手術など、必要に応じて組み合わせて治療を行います。

「痛みがあっても快適に過ごせる」という認知が大切

なぜ、八尾で開業されましたか?

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柏原市民病院に勤めていた頃、八尾市の山本に住んでいました。公私にわたり知り合いも多くなり、この地で開業しようと思ったんです。しかし、すでに1件整形外科が開業していたこともあり、1駅隣の八尾駅で開業することになりました。生まれ育ったのは天王寺ですが、「住めば都」の愛着があります。皆さん気さくですし、街も昔に比べ開けてきたので、とても住みやすく便利です。

患者さんの主訴はどういったものですか?

子どもさんの場合は足の捻挫、1~4歳くらいの子は肘内障(ちゅうないしょう)という、肘の関節が抜ける症状が多いですね。突き指の症状で来られて検査したら骨折していたという場合もあります。高齢者の患者さんが多く、腰や膝の痛みを訴えられて来られます。レントゲンではかなり症状が進んでいて、人工関節の手術をしなくてはいけない段階だとしても、本人が元気に歩いておられたら、手術は必要ないと思っています。老化現象で減った軟骨は増えることがないので、きちんと治らない場合もありますが、疼痛を和らげることを優先します。「痛みが出ないようにもっていきましょう。痛みがでたら、手術ができる所を紹介しますよ」と話しています。

どのように痛みの緩和を行いますか?

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実は、「痛みを取り除く」というのはとても奥が深い問題です。もちろん、薬も使いますが、最近注目を浴びているのが「認知行動療法」です。痛みの原因である恐怖やストレスを減少させる心理療法で、当院もこれに近いアプローチをしています。家で行う腰痛体操などを指導し、ウォーキングや買い物に出かけるなど、行動範囲を少しずつ増やしていきます。「痛みのせいで何もできない」という認識を、「痛みがあってもやれることはたくさんある」という方向に意識を変えて、自信をもってもらいます。また、ここ2~3年の間に慢性の疼痛疾患に対して処方できる新薬が何種類か発売され、治療の選択肢が広がりました。最初は「痛みだけ取っても解決にならないのでは」と思っていましたが、痛みを取ることで活動性が増し、動けることで患部が良くなってきたりすることがわかってきました。

リハビリテーションや治療法など、新しい技術にも着目

リハビリテーションの施術に、新しい動向はありますか?

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例えば東大病院では、心臓手術後の患者さんにリハビリテーションの一環として「加圧トレーニング」を取り入れ、入院中の安静などで体力が低下した筋力の増強を図っています。加圧トレーニングとは、腕や脚のつけ根を専用のベルトで締めつけ加圧し、血流量を適切に制限した状態で行うトレーニング法です。特徴は従来の筋力トレーニングと違い軽強度の負荷で、持久力と瞬発力、両方が鍛えられること。20キロの加圧トレーニングで、100キロのバーベルを上げて筋力をつけるのと同じで、ウォーキングやランニングも短時間で済みます。当院ではパーキンソン病の方に加圧トレーニングを行っています。ただし、保険適用ではありませんのでご注意ください。

整形外科の診療に新しい息吹を感じるお話ですが、今後の展望を聞かせてください。

世界的なトピックスである再生医療にもいつか着手できたらと思っています。現在、脳梗塞や脳梗塞後遺症に対する再生医療の研究も進んできています。自分の骨髄の中にある幹細胞を培養して増やし、通常の点滴の要領で静脈内に戻すことで、運動麻痺や言語障害などの後遺障害の軽減を図っていくという内容です。こういった研究が進んでいっていますので、現在は大きな病院のみで行われている医療が、当院のような開業医でも行えるようになっていければと考えています。

読者にメッセージをお願いします。

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整形外科の看板を掲げていますが、一般的な病気の治療はできますので、困った症状があれば何でも話してください。開業してから、多くの症状に対応してきました。風邪や水虫の薬も処方しますよ。整形外科で最初に習ったのは「巻き爪」の手術。巻き爪や爪白癬で困っている方は多いですが、お年寄りの方は眼も悪く、ご自分ではなかなか切りづらくなりますよね。そういった場合、当院で爪切りもしますので、ぜひいらっしゃってください。専門的な処置が必要だと判断した場合は、他の医療機関を紹介することもできます。本来、開業医はそのように、医療の入り口の役割をするものだと思うんです。八尾の皆さんのお力になれたらと思っていますので、ぜひ気軽に相談してください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

加圧トレーニング…3000円~

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