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國里 洋子 院長の独自取材記事

国里整形外科

(茨木市/茨木市駅)

最終更新日:2019/08/28

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1933年の開業以来、長きにわたり地域に根差した医療を提供し続ける「国里整形外科」。茨木市駅から徒歩3分、6階建てビルの同院を訪れると、診療時間外であってもひっきりなしに患者が出入りし、地域での人気の高さもうかがえた。明るく親しみやすい話しぶりが印象的な國里洋子院長は、2004年から祖父、父に次いで3代目院長に就任。近隣住民にとって欠かせない存在だ。特に近年需要が増えているリハビリテーションに注力し、“人と人とのつながり”を大切に、患者の症状やニーズに応えた診療で、訪問リハビリテーションにも対応している。疾患の重症度を問わず、女性らしいきめ細かな診療で、小さな子どもから高齢者まで向き合う國里院長に、クリニックの特徴や地域医療への思いなどについて話を聞いた。
(取材日2018年1月23日)

地域と歩んで85年、変わらぬぬくもりのある診療を

こちらは開院から、長い歴史があると伺いました。

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当院は1933年に元軍医であった祖父が茨木市内で「国里医院」を開院し、当時は外科・内科診療を中心に、夜間救急や入院設備も備えた診療所でした。その後、整形外科の医師である父が働くようになったのを機に「国里整形外科」と改め、現在の整形外科診療の礎を築いたのです。診療科目は整形外科・外科・リウマチ科・リハビリテーション科を標榜し、要望があれば近隣での往診にも対応しています。治療方針も祖父の代から大切にしてきた“地域密着型の医療”を変わらず引き継ぎ、いつでもアットホームな雰囲気で患者さんをお迎えするのはもちろん、身近な疾患に対しても、こまやかな診療ができるクリニックをめざしています。

どのような経緯で、医院を継がれたのですか?

実家が自宅兼診療所で、幼い頃から医療は生活の一部だったので、気がつけば祖父らと同じ医師の道を歩んでいました。家族から帰ってくるよう勧められたわけではありませんが、院長だった父が病に倒れたのを機に、当院に勤務するスタッフや長年通われている患者さんのためにも、実家に戻ろうと決めたのです。大学卒業後は大学病院などで整形外科診療の研鑽を積み、1999年からこの医院の副院長として従事。その5年後に3代目を継ぎました。整形外科に進んだのも、元から外科志望であったのに加え、リハビリテーションに興味があったのがきっかけです。当院には昔から小さなリハビリスペースがあり、神経系の疾患などの後遺症は、リハビリテーションを行わないと体の機能は戻らないとわかっていたので、術後治療で関わる機会の多い整形外科で基礎を学ぼうと思い、専攻しました。

来院される患者さんについて教えてください。

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クリニック周辺は古くからの城下町で、昔から住まれている人が多い一方、近年はマンションの建設などにより、若い世代も増えています。当院に受診される患者さんも近隣の1歳~90代と幅広く、うれしいことに家族2代、3代と続けて来院される方もいらっしゃいますね。昔なじみの患者さんの中には、私が幼い頃からよく知る人も多く、たまに父との思い出話をする方や、お孫さんを連れて来院し、「クリニックに飾って」と、手作りの品やおもちゃを持って来られる方もいらっしゃいますよ。症状はお年寄りに多い腰痛や膝痛、リウマチをはじめ、若い世代ですとスポーツによるケガや、小さいお子さんの骨折などで受診されますね。腱鞘炎や腫瘤の切除など、簡単な外科処置であれば日帰り手術も可能ですが、高度な検査や治療が必要な場合は近くの大規模病院とも病診連携を取っていますので、専門のドクターに紹介しています。

患者を支えるチーム医療で、リハビリテーションに尽力

特に力を注がれている診療はありますか?

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当院では近年需要が増えているリハビリテーションに注力し、当ビル2階に物理療法と運動療法室を設け、広いスペースを確保しています。受診される患者さんも1日約200人に上り、症状も術後やスポーツのケガによる後遺症、骨折、側弯症などさまざまです。物理療法の要望は多いですが、リハビリテーションは日常生活の自立などを目的に、ご自身で体を動かすことが重要なので、当院では担当療法士によるマンツーマンの指導のもと、運動療法を主要としています。理学療法士や柔道整復師ら12人が従事し、スタッフ内で3グループをつくって患者さんの症状など情報を共有しているので、仮に担当スタッフが不在でも、安心して療法が受けられるのが特徴です。通院が難しい患者さんには訪問リハビリテーションにも対応し、ご自宅の環境を把握した上で日常の動作など生活に密着したアドバイスを行っており、場所を問わず充実したリハビリテーションを提供しています。

普段の診療で、心がけていることはありますか?

なるべく専門的な医療用語を使わず、わかりやすい説明をするようにしています。特に小さいお子さんと来院される保護者の方は、わが子の症状に対し心配に思われる方がほとんどなので、丁寧にお話しすることで、安心して治療を受けてもらえるように心がけています。一方ご高齢の方ですと、一度に多くの説明をするとすべてを理解するのが難しい方も多いので、なるべく診察ごとに説明を小出しにするなど、患者さんごとに工夫しています。

クリニックはスタッフも多く、活気にあふれていますね。

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当院の医師は私一人ですが、受付や看護師ら約40人が勤務しており、家族も、事務などでサポートしてくれています。中には、私が高校生の頃から勤めている従業員もおり、長年当院を支えてくれている人も多いですね。つい最近までは、幼い頃の私のおむつを替えてくれていた、大ベテランのスタッフもいたんですよ。信頼する家族やスタッフによる支えがあってこそ、患者さんの診療にしっかり専念できるので、私にとって従業員は財産ですね。

地域のホームドクターとして、身近な疾患に親身に対応

勤務医時代と比べ、開業医はどのような違いがありますか?

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大規模病院とは違って患者さんとの付き合いも長くなるので、幼かったお子さんが大人になるなど、成長過程が見られるのも、地域の診療所ならではの醍醐味ですね。治療面の違いですと、当院には専門領域外の相談で来院される患者さんもいますので、あらゆる症状に対応できるようになりました。地域医療を掲げる以上、専門の医師に紹介するケースを除いて、せっかくお越しになった患者さんに、何もせず帰っていただくわけにはいきませんからね。勤務医時代は大きな手術の経験は積みましたが、当時は些細な疾患の治療経験は浅かったので、当院の先輩医師に教わりながら、次第に開業医として必要なスキルを身につけました。

整形外科の医師となって、良かったと思う瞬間を教えてください。

やはり患者さんの症状が、目に見えて良くなることですね。歩行が困難だった患者さんが、治療することで歩けるようになった姿が見られるのも、整形外科医師の魅力だと思います。「痛みが治って自分で動けるようになったよ」、「走れるようになって、大会で賞をもらえたよ」などと言っていただけることが、普段の励みになっています。

幼少期はどのようなお子さんでしたか?

小さい頃は泣き虫で、よく怒られては泣いてばかりいる子どもでした(笑)。昔からおせっかいな性格で、自分よりもつい他人のことを優先し、幼稚園のお絵かきの時間には友達の分ばかり手伝って、終了時間には自分の画用紙は真っ白……なんてこともあったそうです。世話焼きなのは今でも変わらず、困っている人を見ると放っておけない性分は、今の仕事に生かせているかもしれませんね。

今後の展望と、メッセージをお願いします。

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今後も変わらず地域医療に徹する思いで、患者さんのお役に立てる医療を提供し続けたいです。当院では大がかりな治療はできませんが、どんなに小さな疾患でも、親身に向き合うことが役目だと思っています。できる範囲の診療であればなるべく対応しますので、仮に他院で診療を断られた経験があっても、一度相談にお越しください。よくテレビなどの情報で、”こうすれば治る”など、治療法が取り上げられるケースは多いですが、その治療法がすべての患者さんに適するとは限りません。当院では一人ひとりの症状に合った治療を提案していますので、気になることなどありましたら、気兼ねなく来院していただければと思います。

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