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角辻 格 院長の独自取材記事

角辻医院

(高槻市/摂津富田駅)

最終更新日:2020/04/01

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「角辻医院」は、JR京都線・摂津富田駅から徒歩約15分の、高槻市内の閑静な住宅街の一角にある。内科・外科・消化器内科・精神科・循環器内科・皮膚科に加え、在宅診療も行い、地域に根差した医療貢献をしている医院である。「地域の医療を担う立場の責任として、何にでも幅広く対応できなければならないと思っています」そう語るのは、同院の院長である角辻格(すみつじ・いたる)先生だ。今回の取材では、優しく穏やかな雰囲気をもつ角辻院長の診療に対する考え方や、診療の際に常に心がけていること、将来の展望などのほか、休日の過ごし方といったプライベートな素顔の部分に至るまで、さまざまな話を聞いた。
(取材日2017年12月26日)

患者を「広く深く」総合的に診療

クリニックの特徴を教えてください。

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父が診療していた角辻診療所を引き継ぎ、2007年9月に『角辻医院』と院名を改め、現在の場所に移転リニューアルしました。移転を機に診療科目を増やし、現在は内科・外科・消化器内科・精神科・循環器内科・皮膚科の診療を行っています。町医者でありながら、比較的多くの標榜科目があるのが大きな特徴だと考えます。

先生がめざす診療スタイルとはどのようなものですか?

家族みんなの健康を守る、地域に密着した町医者でありたいと思っています。診療科目を増やして守備範囲を広くしたのも、1人の患者さんを幅広く総合的にサポートしたいとの思いからです。ある1つの分野や治療に特化した専門性の高い医師はもちろん必要ですが、地域のかかりつけ医としては専門性を追求するよりも、さまざまな疾患に対して広く、できるだけ深く診療できて、1つの病院内で治療が完結できるほうが患者さんのメリットになると考えています。私自身が患者さんの立場だったら、診療科目ごとにあちこちの病院に行くのは面倒ですし、1人の主治医にすべて診てもらうほうが安心ですしね。日常生活で起こり得る症状や病気に素早く対応し、専門的な治療が必要な場合は、対応できる病院や信頼できる専門医師に紹介して、病状に合わせて適切な振り分けをすることも、町医者の役目だと思っています。

診療で大切にしていることはなんですか?

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患者さんには、高齢の方も多くいらっしゃいます。自分よりも年上の方は人生の先輩なのですから「先生」と呼ばれる立場を偉いと勘違いせず、丁寧に接することを常に心がけています。そして、勤務医時代は消化器外科が専門でしたので、現在の診療とは違い、手術で直接臓器を扱っていました。その経験を生かして患者さんの話から内部の状態をイメージし、診断・治療につなげ、よりわかりやすく患者さんに伝えられるように考えています。また、これから手術が必要な方や、手術を終えた後の患者さんに対して、外科的な観点からのアドバイスを伝えることができるのは大きなメリットだと思いますので、そのような患者さんにはできるだけ不安を感じずに治療できるように、具体的にお話しするようにしています。

心と体、包括的な診療で患者に安心を

先代の院長から受け継いだ点、変わった点についてお聞かせください。

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通常2代目というのは、施設や設備、患者さんをそのまま先代から受け継ぐ形が多いですが、私の場合は先代の診療所が築50年以上の木造の一軒家に少し手を入れたようなものであったため、そこでそれ以上診療することは現実的に困難でした。ですので、自分自身で施設や設備を整えたので、実質的には新規開業と変わらない感じでした。そして、父が診療していた頃は、精神科と内科などを標榜していましたが、私がここを継いだ時に循環器科の医師の兄、皮膚科の医師の姉の協力を得て、現在のような多くの標榜科目にしました。医院を建てる際にこだわったのは、患者さんが気軽に院内に入れるようなアットホームな雰囲気になるよう明るい内装にしたことですね。そして内視鏡やエコーなどの検査機器を設置しました。最近は、白色光では識別困難な早期食道がんなどを見つけやすいという、狭帯域光観察システムを用いた内視鏡機器を導入し、的確な診断に努めています。

内科と外科のほかに精神科診療を行っていることでメリットは大きいとか?

父から精神科を受け継いだことは、結果的にとても良かったと思っています。というのも、器質的な原因の特定が困難な体調不良に悩まされるような患者さんに対して、体だけでなく心の面からも、包括的に診療することができるからです。心因性の不調であっても「うちではわからないので、よそで見てもらってください」という対応ではなく、内科診療や外科的処置にとどまらず、精神的なことまで診察できる点では、少なからず患者さんのお役に立てているのではないかと思っています。

患者さんとの印象的なエピソードがあれば教えてください。

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やはり、患者さんが元気になられることが何よりもうれしいですね。精神科の治療で、先代の頃から通院されている患者さんがおられるのですが、その方は当初、病状が思わしくなく、前医から30種類以上のお薬を処方されていました。待合室で急に意識を失ったり、泣き叫んだりするようなこともあったのですが、その方をずっとサポートし続けた結果、症状が改善していき、今ではお薬を4種類にまで減らすことができました。資格を取って就職し、出世もされて、社会で頑張っておられます。そういう患者さんの姿を見ると、逆にこちらが元気をもらいますね。

患者のニーズに対応できる地域医療をめざす

在宅診療にも対応されているそうですね?

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往診などの在宅医療にも対応していますが、ただスタンスとしては、積極的にやっているというよりも、患者さんの希望があれば自宅まで診療に出向くといった感じです。在宅医療は、自宅にいながら入院と同じような医療を受けられるといったプラスのイメージばかりが先行していますが、ご家族の負担は決して軽いものではありません。患者さんが痛みに苦しむ姿や吐血などのショッキングな症状を目の当たりにした時、ご家族が受ける精神的なストレスは大きなものです。確かに慣れ親しんだ自宅で治療が受けられるというメリットはありますが、その一方で難しい面があることも伝えていき、患者さんとご家族が本当に望まれる医療を提供していきたいと考えています。

休日はどのようにして過ごされていますか?

休日は、もっぱら子どもと遊んでいます。よく一緒に公園に出かけたりしますね。個人的な趣味としては、昔やっていたテニスを、最近またやりはじめました。2年ほど前まではマラソンなどもしており、大阪や福岡のマラソン大会に出たこともあります。ただ、開業してから10年がたち、その間ずっと週6日の診察をしていますので、週1度の休日はしっかり体を休めることも仕事だと思い、ゆっくりすることも大事にしています。

今後の展望についてお聞かせください。

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今後さらに高齢化が進み、在宅診療への需要は増えていく流れにはなるでしょう。今は国もそれを推進していますが、在宅診療を選ぶ患者さんが増えても、そこを国が手厚くケアできるかは不明です。また、医療への需要がピークを越え、その後人口減少が進めば、今とは逆に病院のベッド数が余るようになり、在宅よりも入院が推奨される時代が来るかもしれません。地域の患者さんが望む医療は、社会の変化や時代の流れによって刻々と変化します。当院が何かを望んで変化していくというより、地域の患者さんから何を望まれるかによって、それに応じた変化をしていければと思います。

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