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森 敏純 院長の独自取材記事

森内科

(高槻市/高槻市駅)

最終更新日:2019/08/28

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高槻市内の住宅地に構える「森内科」。この地で何十年も地域の人々の健康をサポートしてきた先代の後を継いだのが、現院長の森敏純先生だ。救命救急センターや市民病院で長年にわたって経験を積み、2012年から現職。クリニックを継いだばかりの頃は、先代の院長の時から通っている患者とのコミュニケーションに苦労したという。森院長の理想とする医療の根底にあるのは、患者との信頼関係。患者の目をしっかりと見て言葉を交わし、誠意をもってとことん向き合う。自信にあふれた物言いと裏腹に、人懐こい笑顔を浮かべながらのユーモアを忘れない。そんな森院長に、たっぷりと話を聞いた。
(取材日2018年1月17日)

信頼があってこそ、提供する医療に満足してもらえる

院内がとてもきれいですね。

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ありがとうございます。私がこのクリニックを継いで2、3年たった頃に、改装しました。同時に、庭にも手を入れました。来ていただけるからには満足して帰っていただきたいと思っていますので、しっかりとした医療を提供することが大前提で、さらに院内の雰囲気づくりも大切にしています。万が一、建物がボロボロで埃まみれだったら、患者さんはそれだけで気分が悪くなるでしょうし、スタッフの対応が悪かったら嫌な気分になるでしょう。診療以外のところで信頼が崩れてしまったら、クリニックとして一番大切な医療すらだめになってしまいますよね。院内の環境についても、できるだけのことはやっておきたいと思っています。

お父さまの後を継ぐまでは、病院に勤めていました。クリニックだからこそできてよかった、と感じることは?

大きな病院で働いていた頃は、患者さんに説明する時間はあるものの、その後を診ることができませんでした。特に救命救急センターの場合は、1週間、2週間たって、容態が落ち着いたら、あとは転院していただいたり、一般病棟に移っていただいたりするわけです。ましてや患者さんが退院してしまったら、救命救急センターには外来がありませんので、一般のクリニックを紹介してそちらへ行っていただくことになります。担当した患者さんのその後が、本当にわからないんです。でもクリニックだったら、同じ患者さんをずっと診ていくことができる。患者さんが何年も通ってくださいますので、例えば一人の方を6年前から診ているというのは、全然、違います。そして、これから先も診るのですから、責任の重みも違ってきますね。

クリニックを継ぐのは、容易ではありませんよね。

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はじめの1、2年は、かなり苦労しました。昔から通ってくださっている患者さんは、前院長を信頼してくださっていたわけですよね。でも20年前の治療と今の治療は違いますから、私のやり方も、前院長のものとは異なります。最初は戸惑われる方もいらっしゃったと思いますが、何回かお会いしている中で一人ひとりの患者さんの性格を掴んで、私のことを信頼していただけるように進めていったという感じでしょうか。歩み寄るといっても、全部が全部、患者さんの言うとおりにしていては医療になりません。私のことを理解していただきながら、信頼していただけるように努めました。根底に医師への信頼がなければ、診療は何ひとつ進みませんから。

自分を信じて思いきりやれることが成長の証

救命救急センターでの勤務を経験して、診療に対するスタンスや、患者さんに対する意識は変わりましたか?

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救急と一般外来ではやることがまったく違いますので、救命センターに行く前と後で、考え方に変わりはありません。ただ、救命センターで働いていた時に、心肺が停止した状態で運び込まれてくるような方を1日に何人も診てきましたから、状況に合わせて適切に対処できる、技術と知識と経験がつきましたね。死と常に隣り合わせの中で患者さんと向き合い続けてきたことは、医師としての大きな自信につながりました。軽い手技ひとつ行うにしても、その先にどんなことが起こりうるか想像できて、たとえどんな局面を迎えても適切に対処できると自分でわかっていれば、自信を持ってやれますよね。いろいろな治療を積極的にできるようになったのは、救命センターでの経験が生きているからこそだと思います。

患者さんにとっても、いざ何かが起こったときにもこの先生に診ていただける、と安心できますよね。

思いきりやれる自信がないと、メリットが大きくて副作用も大きい治療と、メリットが小さくて副作用も小さい治療があったら、後者を取ってしまいますよね。「何かが起こった時に、私一人では何もできないかもしれない」と怯んでしまって、副作用や合併症のリスクが多少高くても総合的にはメリットのほうがずっと大きい、もうひとつの治療法があっても、始めから除外してしまうんです。実際には、当クリニックでそこまで大がかりな治療をすることはほぼありませんが、病気を見つけたとき、これはクリニックで診ていいレベルなのか、大きな病院にすぐに搬送したほうがいいのかという判断を的確にできると思います。救命センターで何年も経験を積んだことは、医師としての成長につながっていると実感しています。

患者さんと接するときに何を一番に心がけていますか?

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ご本人に病態を理解していただけるように努めています。できるだけわかりやすい表現を使うように心がけながら、医療知識をお伝えしています。患者さんのほうでも私の説明を理解して、治療に積極的になってくださって、両者でしっかりと対話できるようになるのが理想です。治療においては、自分で理解してもらうこと、私を信頼してもらうことが大切だと思っています。患者さんがたとえ医療知識についてあまり理解できなくても私への信頼があれば、あるいは私への信頼が少なくても説明が理解できていれば、お互いに話が通じる。また、患者さんが自ら勉強してきて、自分が知っていることと私が話していることが違うと思えば、そこでも対話が生まれますよね。診療をそういう回し方でできるようになるのが理想です。

患者一人ひとりとじっくり向き合いたい

スタッフの皆さんにも、患者さんへの接し方について何かアドバイスをされていますか?

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特別に勉強会のようなことをやってはいませんが、ひとつだけ、「患者さんの目線になって対応してください」とお願いしています。おかげさまで、患者さんからスタッフについての苦情を受けたことはありません。いつも助けてもらって、スタッフにはとても感謝しています。また、中で働いている人間がクリニックの雰囲気をつくると思っていますので、お互いに気軽に声をかけあってきめ細かくコミュニケーションをとるなど、チームワークを大切にしています。スタッフが「なんでこんなことをするんだろう」というようなミスをしてしまったときには、つい怒ってしまうこともありますが(笑)。

今後の展望を教えてください。

患者さん一人当たりの時間をしっかりとって、じっくりと向き合いたいですね。一人ひとりをしっかり診ることができて、患者さんがたくさん来てくれるのが理想ですが、来院してくださる方が増えれば増えるほど一人当たりの時間が少なくなってしまうと思うと、ジレンマを感じます。診療時間が限られている中で、患者さんとしっかりコミュニケーションをとれるように最善を尽くしていますが、一人ひとりにもっとじっくりと向き合えるように工夫したいと考えています。

読者へのメッセージをお願いします。

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しっかり診察してほしいという患者さんには、とことんお付き合いしたいです。ご自身の状況について、病気について積極的に知りたい方には、きちんとお教えします。また、特に高血圧、糖尿病などの生活習慣病の疑いがある方に受診していただけたらと思います。そういった方には早めに動脈硬化の評価をお勧めして、脳梗塞や心筋梗塞の予防につなげていきたいですね。当クリニックには当日予約システムがありますので、うまく活用していただけたらと思います。

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