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曲直部 裕一 院長、曲直部 竜太 副院長の独自取材記事

曲直部クリニック

(大阪市中央区/淀屋橋駅)

最終更新日:2021/10/12

曲直部裕一院長、曲直部竜太副院長 曲直部クリニック main

京阪本線、地下鉄堺筋線が乗り入れる北浜駅から徒歩5分、地下鉄御堂筋線淀屋橋駅からも徒歩10分ほど。大阪市を代表するオフィス街にある「曲直部クリニック」。医師としての道を究めた両親のもとで育ち、自らは消化器外科の医師としてキャリアをスタートしたのは、院長の曲直部(まなべ)裕一先生。医師として経験を重ねる中、幅広い分野で多くの患者の力になれる「ゼネラリスト」を志すようになり、同院を1996年に開院し、かかりつけ医として診療を行ってきた。2020年4月からは院長の長男で日本整形外科学会整形外科専門医の曲直部竜太先生が副院長に就任。交代制で診療にあたり、ビジネスパーソンが通いやすい診療時間を25年にわたり守り続けている。同院の診療方針などについて2人に話を聞いた。

(取材日2021年5月31日)

幅広い診療内容と長い診療時間は、働く人に応えるため

開院に至るまでの経緯と現在について教えてください。

曲直部裕一院長、曲直部竜太副院長 曲直部クリニック1

【裕一院長】1980年に兵庫医科大学を卒業後、同大学第一外科に入局して5年働きました。その後、民間の総合病院である松原中央病院に入職し、外科と消化器外科を9年間担当して1995年11月に退職、翌年1月に当院を開院しました。このビルのオーナーが知人で北浜にご縁ができましたが、お勤めの方が多い地域なので、お仕事前後に寄っていただけるよう、開院当初から朝8時から夜19時までという診療時間を貫いています。かなりの長時間になり、慣れるまでは大変でした。長男が診療に加わってくれるようになり、助かっています。
【竜太副院長】7年ほど前から非常勤の立場で当院の診療にあたってきましたが、昨年から副院長となり、院長と交代で診療しています。それまでは整形外科を専門に関西医科大学附属病院に勤務し、手術も手がけてきました。

開院当初から整形外科にも対応されてきましたね。

【裕一院長】専門は消化器外科でしたが、社会全体が高齢化していく中で、整形外科に対するニーズも増加すると考えて改めて勉強し、開院前から整形外科も併せて診察してきました。整形外科では、捻挫や打撲などの一般的な治療だけでなく、変形性頸椎症、変形性腰椎症の治療、頸椎や腰椎の椎間板ヘルニアの保存的療法やリハビリテーションにも対応してきました。土地柄なのか、首や肩のこり、腰痛などで通われる方も多いです。当院の患者さんには、会社の健康診断で異常が見つかり、仕事の合間に高血圧や脂質異常症、糖尿病などの治療にみえる方も少なくありません。整形外科と消化器だけでは収まらず、かかりつけ医として広く診療してきました。
【竜太副院長】私は逆に内科や消化器などについて勉強して、かかりつけ医として広く対応していけるよう努めています。

お2人ともゼネラリストとしての意識を強くお持ちですね。

曲直部裕一院長、曲直部竜太副院長 曲直部クリニック2

【裕一院長】これまで専門だけに執着せず、視野を広く持つよう努力し勉強を続けてきました。私の父は循環器専門の医師だったのですが、外科の医師が少ない時代でしたから、心臓の手術だけでなく、処置を急ぐ虫垂炎の手術なども断らずに行っていました。時には専門外の治療をする必要に迫られ、いろいろな分野の先生に相談しながら解決していく父の姿を見て、私自身は医師としてゼネラリストになろうと思ったのです。医師の仕事には日々の勉強や情報収集も含まれていますが、たくさんの患者さんを診せていただくことで、患者さんから教わることも多いです。
【竜太副院長】私は以前から外来の仕事にやりがいを感じていて、患者さんが専門外のことを尋ねてくださるのもうれしく思っています。お役に立ちたい一心で必ず調べて対応してきましたし、当院でも一人ひとりのお力になれるよう励んでいます。

患者ファーストで検査環境も充実

院内に備えている機器にはどんなものがありますか。

曲直部裕一院長、曲直部竜太副院長 曲直部クリニック3

【裕一院長】エックス線や血液検査モニターの他、胃内視鏡、超音波診断装置、ホルター心電図などですね。心臓の動きを調べる心臓超音波検査装置(心エコー)も新たに導入しました。それから、労作性狭心症の発見のため、エルゴメーターという検査機器も用意しています。自転車に乗るのと同じ感覚で、運動負荷を上げて、心臓や血管の働きがどうなるかを測定するものです。CTとMRIは他院にお願いしますが、当院で多くの機材を導入するのは、やはりゼネラリストでありたいという考えが基本にあるためです。幅広い診療内容を扱おうとすれば、当然必要なものになりますから。また、大きな病院で胃内視鏡検査を予約すると1ヵ月先になってしまうなどよく聞く話ですが、待っている間に病気が進行してしまうこともあります。ニーズに応じて、病気の早期発見のためにも設備の充実を図り、新しい機種への入れ替えも積極的に行っています。

診療の際に心がけていることを教えてください。

【裕一院長】患者さんが第一ということです。患者さんの立場で考え、できるだけ丁寧に話をすることが大切で、それはスタッフ全員にも徹底しています。スタッフが余裕をもって患者さんと向き合えるように、受付や看護師は1日2交代制にしています。副院長もスタッフも患者さんに優しく接しているので頼もしく思っています。
【竜太副院長】祖父から言われてきたことですが、私は「患者さんを家族だと思って接する」ことを心がけています。例えば医師が親族にいる場合は気軽に心配事を相談する機会がありますが、多くの人にとっては難しいと思います。そんな方々にとって、私がいつでも気軽に相談できる存在でありたいと願い、家族のような気持ちで診療しています。

クリニックでやりがいを感じるのはどのようなときですか?

曲直部裕一院長、曲直部竜太副院長 曲直部クリニック4

【裕一院長】内視鏡の手技を生かし、難しい症例に携わるときでしょうか。当院では胃内視鏡・大腸内視鏡検査の他、ポリープ・痔核などの日帰り手術も行っており、術後のプロセスも良好になるように心がけています。なお、消化器の内視鏡技術については副院長にも指導しているところです。
【竜太副院長】はい、院長のような内視鏡のテクニックを身につけられるよう努めているところです。私がやりがいを感じるのは、一人ひとりの患者さんの人生に関わっていると実感するときです。当院ではかかりつけ医として、患者さんの生活や仕事の環境など総合的に把握して病気の要因を探っていきます。患者さんとコミュニケーションを取りながら診療できることを幸いに思っています。

ニーズに対応し、地域に貢献するクリニックを継承

医師を仕事に選んだのは、どんな理由からでしょうか。

曲直部裕一院長、曲直部竜太副院長 曲直部クリニック5

【裕一院長】家族や親戚に医師や医療関係者が多く、影響を受けて自然に選んだというところですね。兄弟は2人ですが、医師になったのは私だけです。父は循環器専門の医師として、日本における草創期に人工心肺装置を扱ったチームの一人だったと聞いています。その後も、国立循環器病センターの初代院長として、センターの設立や循環器医療のために力を尽くしていたそうです。子どもたちにも自分自身にも厳しい、努力家で多忙な人でしたが、家ではあまり仕事の話はしませんでしたね。父の仕事の話は、父の友人や知人の医師から聞くことが多かったように思います。母も医師で、眼科医院を開業していました。
【竜太副院長】私も小学校1年の頃には自然に医師になりたいと思っていました。父の姿を見て、医師の中でもゼネラリスト、かかりつけ医をめざしました。今は私にも2人の子どもがいます。

お互いに伝えたいことはありますか?

【裕一院長】当院の理念を引き継いでくれて、安心して任せているので、言っておかなければと思うことはありません。大腸内視鏡については私も技術を習得するまで15年かかったので、着実に経験を積んでもらえればと思います。
【竜太副院長】平日朝8時から夜19時までの診療を続けてきたことを尊敬しています。ぜひ長く健康でいてほしいので、禁酒・禁煙など体を大切に過ごしてもらいたいですね。

今後の展望や読者へのメッセージがあればお願いします。

曲直部裕一院長、曲直部竜太副院長 曲直部クリニック6

【裕一院長】いずれ副院長に完全に継承することになるかと思いますが、地域の皆さんや長く通ってくださる患者さんのためにも、これからもニーズにお応えできればうれしいです。その先、さらに孫が希望して引き継いで、長くご縁をつないでくれたら、なおうれしいのですが……。
【竜太副院長】病や健康で悩む方のお力に少しでもなれたらと思っています。必要に応じて、連携している病院にもご紹介いたします。何かお困りのことがあれば、お気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

胃内視鏡検査(自費検査の場合):1万5000円~

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