脳神経外科で行う
認知症予防、運動機能維持のリハビリテーション
いぬいクリニック
(大阪市平野区/出戸駅)
最終更新日:2020/12/25


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介護が必要な高齢の人や、身体に障害がある人にとって、リハビリテーションは大切なものだ。たくさんの医療機関でリハビリテーションが行われているが、どんなことが行われているか、どのように施術やトレーニングが受けられるのかを知る機会は意外と少ないのが実情だ。リハビリテーションというと整形外科の印象が強いが、脳神経外科である「いぬいクリニック」では、地域密着医療を行う脳神経外科ならではの特色を持ったリハビリテーションが行われている。院長の乾登史孝(いぬい・としたか)先生、理学療法士の藤井美保さんと河本大輝さんに、同院のリハビリテーションについて話を聞いた。(取材日2020年12月11日)
目次
痛みの緩和から筋力強化、運動機能回復まで、患者の症状に応じて幅広いリハビリテーションに対応
- Q脳神経内科でリハビリをするメリットを教えてください。
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A
▲院長の乾登史孝先生
【乾院長】認知症や脳血管障害の患者さんのサポートなど脳神経外科での診療と連携したリハビリテーションを行っています。当院は脳神経外科の他、内科や神経内科、リハビリテーション科の診療を行っており、地域の医療機関として認知症や高齢になり身体的な機能が低下する「フレイル」の予防にも力を入れています。ですので、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病で受診された際に身体活動性のチェックや、脳の検査などから認知機能の低下や、フレイルの傾向があると診断されてリハビリテーションを開始される方もいます。当院には2階と3階にそれぞれ物理療法や理学療法を行うリハビリ室があり、症状や目的に応じて使い分けています。
- Q2階のリハビリ室では、どのようなことが行われていますか?
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A
▲2階のリハビリテーション室
【藤井さん】電気治療器や、けん引器を備え、物理療法をメインとしたリハビリテーションを行っています。こちらで行うものは、痛みを和らげることを主な目的とするものが多く、医師の指示のもと担当のスタッフが患者さんに寄り添いながら、リハビリのお手伝いをしています。柔道整復師・あんまマッサージ師・鍼灸師も勤務しています。また、当クリニックでは、「アテンダント」と呼ばれるスタッフが、患者さん一人ひとりについて、機能訓練の指導からそのサポート、トイレ介助までを行っています。
- Q3階にあるリハビリ施設は2階とはどのように違うのでしょうか。
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A
▲3階のリハビリテーション室
【藤井さん】3階では、理学療法士の指導のもと、筋力強化、歩行練習、バランス練習、マシントレーニングなど、機能回復を目的としたリハビリを行っています。保険診療によるリハビリは、疾患名によってリハビリを受けられる日数が決まっており、脳血管等のリハビリで180日、運動器のリハビリで150日までと日数に限りがあり、その後は必要に応じて「通所リハビリ」と呼ばれる介護保険を用いたリハビリに移行します。こちらはケアマネジャーとの連携・相談が必要で、介護度により費用や利用回数が異なります。当院では1回1〜2時間のリハビリを行っており、長時間のリハビリが苦手な方や費用の負担を軽くしたい方も利用されています。
- Qこちらは訪問リハビリテーションも行っているそうですね。
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A
▲クリニック送迎者
【河本さん】リハビリテーションに通うことができない患者さんのご自宅や施設に伺って、理学療法士が行います。内容は、筋力強化や歩行、バランス練習やストレッチなど、ご自宅や施設の中で行える範囲でトレーニングをしていきます。1回40分程度の訪問となりますので、じっくりと取り組んでいただけますよ。また、ご自宅で生活される上での、福祉用具の設置や使い方などもお手伝いしています。
- Qそのほか、特徴的な取り組みなどあればお聞かせください。
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A
▲理学療法士の藤井美保さんと河本大輝さん
【藤井さん】当院では、ここでご紹介したリハビリテーションのほかにも、理学療法士によるマンツーマンの指導も行っていますし、先ほどお話しした柔道整復師・あんまマッサージ師・鍼灸師も勤務しています。医療保険や介護保険が適用されるリハビリテーション時間では短いと感じる方や、個別で機能訓練トレーニングの指導やサポートを受けたいという方は、自費のリハビリテーションにも対応していますので、どうぞお気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは自費のリハビリテーション20分/2500円