医療法人  川上医院

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川上剛院長

医療トピックス

漢方薬は保険適用で飲みやすい
西洋薬との併用で症状緩和に期待

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保険診療

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漢方薬を併用した治療が、近年注目されている。漢方薬は、体の不調を一部の故障と考えて治すのではなく、体質から改善していく薬。自覚症状はあるのに、病院で検査を受けても明らかな異常が見当たらず、西洋医学では十分カバーしきれない場合に、漢方薬の効果が期待される。漢方薬を扱うクリニックは年々増加しており、大阪市鶴見区徳庵にある「医療法人 川上医院」もその一つ。専門の胃腸内科、消化器内科の治療に漢方薬を取り入れたことで、慢性的な症状が解消するケースが増えたという。今では漢方治療を求めて、遠方から足を運ぶ患者も少なくない。ただ、漢方薬は正しく理解されていないことも。「飲みにくいのでは?」「値段が高いのでは?」など、漢方薬の気になる疑問について川上剛院長に話を聞いた。(取材日2017年6月7日)

更年期障害、自律神経の乱れによる不調や妊娠時には、体質改善にも役立つ漢方薬を

漢方薬とはどのようなものですか?

1 ▲さまざまな漢方薬を取り扱っている 漢方薬は古代中国から日本に伝来し、日本独自の進化を遂げて現代まで受け継がれる伝統医学の一つです。中国のお薬という印象をお持ちの方もいると思いますが、日本人の体に合った成分になっています。西洋医学が「蘭方」と呼ばれたのに対し「漢方」と呼ばれ、区別されるようになりました。西洋薬は人工的に化学合成された物質が主で、その多くは1つの成分で構成されていますが、漢方薬は2種類以上の生薬を組み合わせた薬です。西洋薬が1つの病気、1つの症状に対して強い作用がある一方で、漢方薬は1つの薬でさまざまな病状に効果を発揮するのが特徴。例えば同じ薬でも、胃腸炎とめまいの両方に効くということもあります。

漢方薬を使うことによるメリットは?

2 ▲体質から改善して体調を整えていくのが漢方薬の良さである 悪いところを治すというより、体質から改善して体調を整えていくのが漢方の考え方です。漢方薬を使うメリットとしては、病気として現れる前の不調や未病に対して、効果が期待できる点。漢方薬を処方する際は、その人の体質を知り、何が足らなくて何が必要か考えていきます。たまに患者さんで、「友達が飲んで効果があると聞いたから、同じお薬を処方してほしい」という方もいますが、同じ症状でも服用する人の年齢・体調・体質によって薬の種類や効果の現れ方は違ってくるので、友達が使っている漢方が自分にも効くとは限りません。また、漢方薬は緩やかに効くイメージがありますが、体質と薬がぴったり合えば、即効性が高くなることもあります。

漢方薬をお勧めしたい患者層は?

3 ▲興味のある人はぜひ医師に相談を ストレスから起こる胃の不調・季節性や雨の日のめまい・自律神経の乱れによる体調不良など、診断がつきにくい症状や、西洋薬で解消されない不調に対して漢方薬が有効に作用するケースが多いです。大きな病院で、採血、エコー、内視鏡など、あらゆる検査を受けたものの所見が認められず、経過観察のままつらい症状を我慢してこられた方が、漢方薬を飲み始めて元気を取り戻すことも良くあります。また、漢方はお腹の赤ちゃんへの影響が心配で、お薬を飲めない妊婦さんにも配慮したものが有りますので、妊娠時の風邪やひどいつわりでお薬を使いたい方は、漢方を扱っている医療機関に相談してみてください。

意外と知られていない漢方の良さとは?

4 ▲飲みやすさも考慮して処方している 漢方薬というと、根や薬草などを煎じて作ってもらう高い薬という印象が強いですが、病院やクリニックではあらかじめ生薬を配合した漢方方剤を処方するのがメインになっています。当然、保険診療が受けられますので、価格は西洋薬と変わらないか、安くなる場合もあります。「漢方薬は飲みにくいのでは? 苦いのでは?」と心配される方もいますが、当院では、よく使う薬で用意できるものは錠剤やカプセルなど、患者さんの希望される形状でお渡ししています。また、粉薬を処方する場合でお子さんが服用される場合や粉薬が飲み辛い方の為に飲みやすいドリンクの作り方を教えたりなどして、患者さんに合わせて飲みやすくなるように工夫しています。

ドクターからのメッセージ

川上剛院長

明らかな病気ではなく、更年期障害や精神的に落ち込むことで出る体の不調に、苦しんでいる方が大勢おられます。私が漢方薬を取り入れたのは、そういった患者さんの悩みを少しでも早く取り除いてあげたかったから。ただ、漢方薬だけに頼るのではなく、西洋薬のメリットはそのまま生かし、西洋薬に足りない部分を漢方薬で臨機応変にカバーしていくというのが私の考え方です。病気の性質によっては、西洋薬と漢方薬を併用することで、両方の効果がより発揮されやすくなることも多いのです。漢方薬は老若男女問わず、どなたでも服用できるお薬です。改善されない体の不調で悩んでいる方は、漢方薬を試してみる価値は十分あると思っています。

記事更新日:2017/06/26
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