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上杉 雄二 院長の独自取材記事

医療法人 名山会 上杉医院

(大阪市西区/九条駅)

最終更新日:2019/08/28

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地下鉄中央線の九条駅から徒歩7分、「上杉医院」は中央大通を挟んで長く延びる商店街の一角にある。1980年の開業当初から、いち早く全人的医療に取り組み、診療科の垣根を超えた医療サービスを通して、幅広い年齢層のさまざまな疾患や不調に対応している。院長の上杉雄二先生は、大学院で病理学を専攻し、疾患のメカニズム解明などに取り組んだ経験を持つ。研究熱心で、医師会などが主催する新薬や先端治療のセミナーに積極的に参加して、新しい知識や技術を吸収。専門的治療に強い病院と連携を取りながら、正確な診断による早期発見と早く的確な治療をめざしている。上杉院長に、全人的医療へのこだわりや思い、地域のかかりつけ医としてのモットーなどについて話を聞いた。
(取材日2017年6月1日)

全人的医療で早期発見・治療をめざす

幅広い診療科を掲げていらっしゃいますね。

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大学院時代は、病気によって人間の組織がどう変化するかを調べて病気の原因や発生を解明する病理学を専門にして、診療科の枠にとらわれないさまざまな疾患について研究しました。医師になってからも、病棟内にいろいろな診療科があり、違う診療科のドクターと一緒に働き、診療科をまたいで患者さんを診る機会がたくさんありました。現代の医療は細分化、専門化が非常に進んでいますが、私の勤務医時代は今でいうドクターゼネラル、「総合医療」を実体験できる環境があったので、幅広い疾患やトラブルに対応する力を養うことができたのだと思います。現在、この商店街には48件のクリニックがありますが、当院が開業した当時は6件程度しかありませんでしたから、当然、患者さんの相談内容もさまざまでしたよ。

全人的医療のメリットを教えてください。

1人の患者さんが、1つの疾患しか持っていないということは少なく、多くの方が複数の病気あるいは不調を抱えておられます。例えば、高血圧で長く内科にかかっているけれど、膝の痛みがつらいので関節注射を打ってもらっていたり、皮膚にトラブルが起こったりすることもあります。そういう方が、病院にかかると、それぞれの診療科を受診しなければならず、手間も費用もかかりますが、当院のような全人的医療のクリニックなら1ヵ所で済みます。また、気軽に受診できるということは、病気などの早期発見、早期治療にも役立ちます。当院は信頼できる病院と連携システムを確立していますので、専門的な治療が必要な場合には、その患者さんに適した病院へスムーズに紹介していくことが可能で、治癒率、寛解率の向上にもつながっています。

薬局も院内に置いておられますね。

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現在は医薬分業が奨励されていますが、当院は今も院内処方を採用しています。患者さんの時間的、金銭的な負担をできるだけ少なくしたいからというのも理由ですが、何よりも患者さんに薬を渡すところまで、しっかり責任を持って行いたいと考えているからです。当院では私の妻が薬剤師を務めていますので、私がどういう意向でその薬を処方したかをよく理解してくれています。患者さんのこともよく知っているので、その方の生活環境や生活習慣に合わせた説明ができます。私が診察室で行う説明でわかりにくいところがあれば、窓口で再び丁寧に説明することもできます。

積極的に新しい知識・技術を取り入れていく

全人的医療には幅広い知識が必要ですね。

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医学、薬学の世界は日進月歩です。特に、糖尿病やリウマチの薬などは急速に進化しています。こうした変化にきちんと対応していくために、月に2回、専門領域に強いドクターのセミナーに欠かさず参加しています。また、週に2回、薬剤会社などが行う医師会の講習会に、妻と一緒に必ず参加して、自分が良いと納得できるものなら、新しい治療法や薬も積極的に取り入れていきます。当院では対応できない治療についても、どこの病院で導入されているのか、情報をつかんでいますので、必要な場合は連携システムでつないでいきます。よほど自分で勉強されている方でない限り、治療法の新旧や善しあしは患者さんにはわかりにくいと思いますから、多くの選択肢の中から常に最もよい治療を提供するのが私たちの役目です。

医師をめざした理由を教えてください。

子どもの頃、おじさんが岡山大学で外科の医師をやっていました。私の家は6人兄弟でそのうち5人が男の子なのですが、よく「一人ぐらい医者になれ」といわれていたので、自然とそういう方向に進んで行ったのだと思います。実は、私の父は大学の商科出身で、私を商科に進学させたいという思いを持っていました。その影響で商船大学を受験したこともあるのですが、試験の英語の長文が思うように書けず、合格できませんでした。結果として父の思いには応えられなかったのですが、子どもの意志を尊重してくれる父だったので、医科へ進むことができました。

大学では何科を専攻されたのですか?

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おじの影響もあって外科を選びました。外科ならケガの治療や手術をする一方で、内科的な疾病にも関係してくるので、幅広く学ぶことができ、私に合っていると思ったのです。将来的に進路の選択肢が多いだろうという考えもありました。いま、私がゼネラルドクターとして、幅広い領域に対応しているのも、この時、外科を選んだことが役立ったと思います。医学部で6年間、大学院で4年間学んだ後、京大病院の外科教室から始まり、静岡県立中央病院(現:静岡県立創業病院)、岸和田市民病院、神戸の神鋼病院(現:神鋼記念病院)、大阪赤十字病院で外科の勤務医を経験して、1980年に当院を開業しました。

生活習慣の大切さを訴え続ける

診察室に山の写真を飾られていますね。

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「名山会」という法人名にあるように山が好きで、30歳ぐらいから登山を始めました。ある日本の小説家の愛読者で、発表される度に読んでいたのですが、新聞に連載されていた山を題材にした小説を読み、その小説に出てくる穂高の第四尾根に挑む様子に魅せられてロッククライミングを始めたのがきっかけです。その後、日本100名山を踏破して、マッターホルンなどヨーロッパアルプスにも登りました。

アクティブですね。

登山のほかにはマラソンも好きで、フルマラソンにも毎月参加していました。記録は3時間25分です。実は、市民ランナーがフルマラソンで3時間を切るサブスリーをめざしていた時期があります。準備万端トレーニングしており、青梅マラソンや篠山マラソンにもエントリーしていました。昼間は診療があるのでいつも早朝か夜に走っていたのですが、ある夜公園を走っていると、閉まっているはずのマンホールのふたが開いていて、落下してしまいました。この時のケガがもとでフルマラソンをやめることになり、残念ながら記録は3時間25分のままです。

先生の健康法を教えてください。

健康のためには、規則正しい生活、栄養バランスの良い食事、適度な運動がやはり大切です。私の場合、食事は妻に任せ切りですが、外食は一切せず1日30品目以上、1週間70品目以上を軽くクリアする食事を作ってくれます。運動は今も2、3日に一度は30分程度のランニングを心がけていますし、山登りは好きで続けています。陸上の100メートル走で世界最高齢スプリンターとして記録を持つ105歳のある選手のように、世界記録に挑戦するのが今の目標です。

メッセージをお願いします。

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正確な診断と早期の回復がモットーです。一刻も早く、疾患のつらさから解放してあげたいという思いで診察に当たり、おかげさまで親、子、孫の三代にわたってかかりつけ医として受診してくださる患者さんもたくさんいらっしゃいます。これからも新しい知識や技術を貪欲に吸収して、幅広い疾患に的確に対応していきたいと考えています。また、私たち夫婦も高齢になり、いつまでも若々しく、元気でいることをめざしていますので、食事や運動といった生活習慣の大切さをこれからも伝え続けたいと思います。

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