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荒木 俊光 院長の独自取材記事

新町整形外科診療所

(津市/津新町駅)

最終更新日:2024/03/05

荒木俊光院長 新町整形外科診療所 main

「新町整形外科診療所」は、近鉄名古屋線・津新町駅から東へ15分ほど歩いた静かな住宅街の中にある。院長の荒木俊光先生は、2010年に開業した同院を2020年4月に継承し、得意分野の異なる先生たちとともに地域に根差した医療を提供している。院内は清潔で落ち着いた雰囲気。高齢者施設の1階にある同院は、隣に薬局もありとても便利。常に患者に寄り添う姿勢を大切にする荒木院長に、医院の強みや治療方針など幅広く聞いた。

(取材日2021年9月18日)

学生や高齢者が通う地域に根差した医院

どういった経緯で、この医院を継承されたのでしょうか。

荒木俊光院長 新町整形外科診療所1

三重大学医学部附属病院に長年勤めていたのですが、実は体調を崩して1年ほど休んでいました。大学病院の仕事に復帰するのは難しいかもしれないと思っていた時に、ちょうど前院長から声をかけられたのです。最初は少し迷いましたが、来てみたらスタッフも優しくて、真面目で仕事熱心な人たちばかり。開業から働いているスタッフも半分くらいいます。毎日、きちんと掃除してくれますし、待合室に飾ってある写真や絵もスタッフが撮ったり描いたりしたものなんです。院内にある花も季節によって変えてくれますし、本当に良いスタッフたちがそろっています。

エリアの特徴など周辺環境について教えてください。

実は私もここで働き始めるまで、この近辺のことはあまり詳しくありませんでした。少し東に行った津新町駅辺りなら、知っていたんですけどね。この医院は、広い道から入り込んだ住宅地にあるので、少しわかりにくいんです。以前は田んぼだったそうですが、近年新しい住宅がたくさん建ったみたいです。また、当院の上階は40人くらいの方が入居している高齢者住宅になっています。デイケア施設もあり、高齢者住宅にお住まいの方、デイケアを利用している方々なども受診されます。

患者さんの年齢層や主訴は、どのようなものが多いのでしょうか。

荒木俊光院長 新町整形外科診療所2

患者さんは幅広い年齢層の方が来ますが、比較的高めです。長年通ってくれている方も多いですね。主訴は、いろいろな部位の関節痛や腰痛の方が一番多いです。また、近くに学校がたくさんあるので、部活をしている学生さんも来られます。どこかを打ったとかひねったとか、直前にケガをしてしまって来院されることがあります。患者さんによって、年齢や生活スタイルもまったく異なりますので、それぞれ話をよく聞いてアドバイスするようにしています。まずはどこが悪いのか理解していただき、治療方法の説明、日常生活をどのように送ればよいかなどをお話しさせてもらっています。

精神科の診療やリハビリテーションにも注力

整形外科以外にも診療を行っていらっしゃいますね。

荒木俊光院長 新町整形外科診療所3

はい。当院では整形外科のほかに精神科を週3回診療しています。また、リハビリテーション科では鈴鹿医療科学大学から3人の先生が来てくれていて、先進の治療方法を用いた診療を行いながら、当院のスタッフにも知識や技術を共有してくれています。整形外科にも私のほかに、リウマチの治療を得意としている経験豊富な先生や腰痛の知識が豊かな先生もいます。当院は、私が院長になる前からいろんな先生が診療しており、私自身もいろんなことを教えてもらっています。

他にも医院の強みはありますか? MRIをリニューアルされたとお伺いしました。

医院の強みは診療科が多く、幅広い症状の方を診られることと、MRIを導入していることでしょうか。MRIについては、以前のものより性能がいい新しい機械を導入しました。具体的には画質が良くなった事や、撮影時間の短縮、撮影可能な範囲も広くなりましたので、診断力が上がり患者さんへの負担も少なくなりましたね。こちらの機械は、まだ新しい機械ですが、検査料金は今までと変わらず、患者にさんに負担のない検査の提供に努めています。エックス線検査だけでは、骨の形などしかわからないのですが、MRIだと骨の中の性質だけでなく、骨の周りの軟骨、関節、靱帯までいろんな角度やモードで見ることができるので、例えば、腰椎を圧迫骨折したのではないかという方の検査に使用します。骨がいつ頃痛んだのかもわかるので、最近なのか前からなのかというのも判断できますし、MRIがあることで診断の精度向上に役立っています。

こちらではどのような検査が可能でしょうか。

荒木俊光院長 新町整形外科診療所4

MRIのほかにエックス線検査、あとエックス線だけではわからない症状、例えば、できものや腫れ、皮下の腫瘤、水がたまっているかどうかなどを調べるために超音波検査を行っています。また、脚のしびれなどがあった場合に、血液の流れや血管の収縮を測る検査も可能です。このように当院ではさまざまな検査が可能ですが、だからと言ってなんでもかんでも検査するのではなく、患者さんの負担も考え、できるだけ少ない検査で正確に判断するように努めています。どうしても複数の検査が必要な場合には、患者さんに一声かけてから検査を行うようにしています。

患者に寄り添い、丁寧でわかりやすい説明を心がける

治療方針についてお聞かせください。

荒木俊光院長 新町整形外科診療所5

できるだけ早く患者さんの痛みや苦痛を取り除くことを重視しています。そして、可能な限り患者さんの要望に近い方法で治療してあげたいと思っています。患者さんによっては、痛みを早く取りたい方やできるだけ薬を飲みたくない方、通院の間隔を長めにしたい方などそれぞれなので、そういった要望になるべく沿いながら治療方法を考えています。また、治療方法は2~3種類提案し、その方法のメリットとデメリットをしっかりお話しするようにしています。可能な限り患者さんの選択肢を増やしてあげて、すべて聞いた上で患者さん自身に治療方法を選んでもらいます。患者さんの考えはそれぞれなので、私が良いと思った治療法がその患者さんが望む方法とは限りませんからね。ただ、中には「先生に決めてほしい」とおっしゃる方もいますので、その場合はこちらでその患者さんに良いと思われる方法を選んで提供しています。

患者さんと接する際に大切にしていることを教えてください。

患者さんと話す時間をできるだけとるようにして、どんな状態なのかや治療方法についてわかってもらえるようにすることを大切にしています。関節の模型もいろいろ用意していますので、画像やパンフレットなどの資料を使いながら丁寧に説明するよう心がけています。あと、患者さんとはできるだけ明るく接するようにしています。また、患者さん一人ひとりにも、人生や背景がありますので、私の価値観を押しつけないようにしています。実は私も体のあちこちを傷めているので、痛みを抱えて悩んでいる患者さんの気持ちはすごくわかります。そういった経験がある私ならではの寄り添った診療をしていきたいと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

荒木俊光院長 新町整形外科診療所6

当院は、さまざまな分野に詳しい先生がそろっていて、MRIなどの検査機器も充実しています。話しやすい雰囲気づくりにも努めていますので、相談やわからないことがあればなんでも聞いていただけたらと思います。必要に応じて、総合病院の紹介もさせてもらっています。また、今後はウェブ予約システムの導入を検討しています。現状だと、どうしても待ち時間が長くなることもあり、患者さんには申し訳ないと感じておりますので、なるべくお待たせしないようにしていきたいと思っています。患者さんとしっかりお話しするというスタンスと両立できる方法を模索していきます。

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