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林 明俊 院長の独自取材記事

はやし耳鼻咽喉科

(春日井市/勝川駅)

最終更新日:2022/07/28

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JR勝川駅から徒歩5分ほどの場所に「はやし耳鼻咽喉科」は建つ。瓦屋根で落ち着いた茶系のタイル張りの外観は、周囲の住宅にしっくりなじんでいる。開業して四半世紀余り、地域の子どもから高齢者まで幅広い年代に親しまれてきたクリニックだ。林明俊院長は、「患者さんの話をよく聞き、適切な検査と正しい治療を行っていきたい」と穏やかに話す。自身がかつて蓄膿症や鼻中隔湾曲症、スギ花粉症、中耳炎に苦しんだことから「患者さんのつらい気持ちがわかります」とも。待合室には院長が撮影した花の写真が、診察室にはアニメキャラクターがあちこちに飾られており、大人も子どももほっとできる雰囲気がある。そんな温かみのある院内で、診療にかける思いなどを語ってもらった。

(取材日2021年5月27日)

自身が苦しんだ経験を生かそうと耳鼻咽喉科の道へ

この場所に開業された経緯やクリニックについて教えてください。

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私は春日井市の生まれで、この場所にはもともと実家があったのです。大学生活で県外へ出ている間に区画整理があり、両親は別の場所に引っ越し、1995年、更地になっていたここに開業しました。自宅も兼ねることから木の温かみを感じられる建物にしたいと考え、設計は木造建築を得意とする業者さんに依頼、ドアや窓枠などに木を多用しています。2015年にリフォームし、トイレを和風から洋風にしておむつ交換台を設置、お子さんが遊べるようにキッズスペースも設けました。私の趣味が山歩きなので、待合室には季節に合わせて山の風景や花の写真を飾り、モニターでもスライドショーで流しています。少しでも皆さんの気持ちが和めばうれしいですね。診療の際に花の名前を聞かれたり、同じ趣味の患者さんと山の話をしたりすることもあります(笑)。

先生が医師をめざされ、耳鼻咽喉科を専門にされた理由はどんなことですか?

実は私は高校卒業後、名古屋大学工学部へ進学し、同大大学院で放射線や金属、セラミックなど素材の研究をしていました。ですから同級生は家電やコンピューター、自動車、金属関係のメーカーに勤めている人も多いです。私はある研究所へ就職したのですが、そこでは主にアイソトープ検査といって放射性同位元素を含む薬を注射し、一定時間後に特殊なカメラで撮影し、がんなど病巣の状態を画像診断する検査に関わる業務をしていました。その時に医療関係の人と接し、医師になりたいという思いが募ったんです。というのも私は高校生の頃、蓄膿症と鼻中隔湾曲症で鼻詰まりと頭痛がひどくて手術をした経験がありました。仕事をしながら夜に勉強して医学部に合格し、研究所を辞めて学生生活に入りましたが今度はスギ花粉症になり、滲出性中耳炎で鼓膜切開もしました。自分が苦しんできたことを生かせる道に進みたいと耳鼻咽喉科を専門に選んだ次第です。

こちらにはどのような症状の患者が来られていますか?

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当院には赤ちゃんからお年寄りまで幅広い年齢層の方が来られます。お子さんは鼻詰まりや中耳炎、最近ではアレルギー性鼻炎も低年齢化して2~3歳の子にも見られるようになりました。大人では咳、鼻水、特に新型コロナウイルス感染症が流行する今は「職場で困るから咳を一刻でも早く止めたい」とおっしゃる方も目立ちます。花粉症などアレルギー性鼻炎の方も多いですね。アレルギー性鼻炎の治療には内服薬、外用薬、皮下注射による減感作療法があり、ダニ、スギ花粉がアレルゲンと確定した方に現在は舌下免疫療法も行っています。ほかに、副鼻腔炎(蓄膿症)、口内炎や喉の痛み、声のかすれ、めまい、難聴の方などが来院されています。

子どもが過ごしやすい雰囲気づくりに注力

先生が得意とされる診療分野は何ですか?

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宮崎医科大学(現・宮崎大学医学部)時代、恩師が耳の専門家で手術を得意とされており、その先生の指導のおかげで自分はとても成長できたと思います。ですので難聴や滲出性中耳炎など耳の病気の診断、治療は得意ですね。患者さんの訴えられることをよく聞いて、症状がいつ頃からあるのか、痛みはあるかなどを正確にくみ取り、鼓膜を観察したり、聴力検査や鼓膜の動きを見る検査、必要に応じてエックス線撮影などを行います。めまいがある場合は重心動揺検査や眼振検査により体のふらつきや眼球の動きも診ます。きちんとした検査で原因を追究し、正しい診断をすることを心がけています。たまに咽頭がんや喉頭がん、舌がん、上顎がんが見つかることもあり、その際はすぐに専門性の高い病院へ紹介しています。

先生は子どもの診療にも多く携わってきたとか。

はい。お子さんが緊張しないように、院内にはアニメキャラクターのイラストをあちこちに貼っています。たまに、泣いて暴れたりする子もいるのですが、そんなときは親御さんとも協力してあやしたり抱っこしたりして診察します。ある滲出性中耳炎のお子さんは、いつも泣いてばかりだったのですが、鼓膜切開して浸出液を吸引したらとても喜んでくれて、お父さんが「性格まで明るくなりました」と報告してくれました。お2人の笑顔は強く心に残っています。

アニメキャラクターのイラストはスタッフさんが切り貼りされているそうですね。

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そういうことが得意なスタッフがそろっているんですよ(笑)。物入れの箱一つにしても丁寧に紙を貼って、お子さんが見て楽しめるようにと工夫してくれています。患者さん向けのお知らせの掲示や病気についての資料もイラスト入りで手書きです。ちなみに重心動揺計のカバーもスタッフがミシンで縫ってくれました。スタッフは皆、親切、丁寧で頼りになります。顔見知りの患者さんの中には何かしら話をしてから帰られる方もいますね。スタッフ同士の仲も良くて、コロナ禍以前は診療後によく笑い声が響いていました。今は新型コロナウイルスのワクチン接種という初めての仕事がありますが、全員で話し合ってマニュアルを作り、手順を守って安全にスムーズに接種が進むようにしています。

ホームドクターとして地元に貢献を続ける

こちらではどのように感染症対策をされていますか?

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幸い、窓が多い建物ですので待合室や玄関横の窓の上部を開けて、風の通り道をつくるようにしています。大学病院でも使用している除菌や脱臭をするオゾン発生装置のほか、性能の高さにこだわった空気清浄機、サーキュレーターも設置しています。ソファーやドアノブなど患者さんが触れるところ、スリッパの消毒は頻回に行っています。待ち時間を短くするために以前から時間予約制にしているのですが、それで今は患者さんが密集することも避けられています。3日前から前日まで電話、ネットで受けつけており、初診の方は電話予約が可能です。

子どもが風邪をひいたとき、小児科に行くか耳鼻咽喉科に行くかで迷う親御さんは多いと思います。

お子さんの風邪は、小児科でも耳鼻咽喉科でも親御さんが行きやすいほうへ行かれるとよいと思います。小児科から当院へ紹介されて来られることもありますね。鼻水や咳の症状が「長く続く」「ひどくて夜寝られない」「機嫌が悪い」ということであれば専門である耳鼻咽喉科へ行くことをお勧めします。また耳鼻咽喉科へは日頃から耳垢の除去で行かれてもいいですよ。お子さんによって違いますが、耳垢がたまりやすい子は大体3ヵ月に1度くらいでしょうか。当院には学校健診で指摘されてくる子や、赤ちゃんの頃から来ている子もいます。耳垢が硬い子や恐怖心が強い子には、できるだけ痛みが少なくなるように耳垢をやわらかくするための薬を入れ、時間を置いて優しく取り除いています。

今後についての思いをお聞かせください。

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九州の大学病院や総合病院に勤務した後、ここで開業したのは地元に貢献したいという気持ちが強かったからであり、今もその思いは変わりません。ホームドクターとして、できるだけ多くの地域の方のお役に立ちたいと思っています。当院で治療が難しい場合は、春日井市民病院や小牧市民病院、名古屋の大学病院などにご紹介しています。どの先生が何の治療が得意かがわかっており、人柄も知っていますので患者さんそれぞれに合わせてご紹介できると思います。開業して25年以上たちますから、当時赤ちゃんだった患者さんが立派な大人になって「昔、お世話になりました」と来てくれることもあり、うれしいですね。これまでどおりきちんとした診療を続け、今後も長くお付き合いをさせていただきたいと思っています。

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