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田中 達典 院長の独自取材記事

金山美容クリニック

(名古屋市中区/金山駅)

最終更新日:2021/10/12

田中達典院長 金山美容クリニック main

長年にわたって形成外科と美容外科の領域で研鑽を積んできた田中達典院長が「金山美容クリニック」を開院したのは2019年5月のことだ。「患者さんが困っている、悩んでいるのであれば、放っておけない性分」と語る田中院長が、診療で常に重視しているのが「患者さんその人らしさを生かした自然な仕上がり」だ。丁寧なカウンセリングと細部にまでこだわりぬいた治療を通して、患者の悩みに寄り添い、でき得る限りの力を尽くす田中院長に、診療のモットーや得意な治療などをたっぷりと語ってもらった。

(取材日2019年6月27日)

形成外科を含め外科全般で手技を磨く

医療の中でも形成外科や美容外科をご専門とされたきっかけは何だったのですか?

田中達典院長 金山美容クリニック1

機能的かつ見た目にも良い仕上がりとなるように、治療を突き詰められるのが、私の性分に合っていると感じたからです。例えば手術や事故など、何らかの理由で傷を負ったり体の一部を欠損したりした場合、中には「これくらいなら、もう十分ですよね」と、割り切られてしまうケースも珍しくありません。命がつながったから大丈夫、予後が安定しているから大丈夫、といったように。でも、命さえあれば生活できるかといったら話は違いますよね。社会復帰を見据えると、ただ治すだけでなく、ちゃんと体が動かせて、見た目にもきれいであるに越したことはありません。体の構造を熟知し、患者さんが心身ともに健やかに生活できるような治療に力を尽くすのが、形成外科であり美容外科。すごくやりがいを感じています。

これまでのご経歴をお聞かせください。

藤田保健衛生大学医学部を卒業後、大学院に進み形成外科学講座に入局しました。当時お世話になっていた恩師は「形成外科の医師は、頭から足の先まで全身管理も含めて診られないといけない」という考えを持つ方だったこともあり、がん患者の再建手術や胸部、腹部の手術を経験するなど、形成外科を軸に外科全般の研鑽を積んできました。土岐市立総合病院の形成外科部長を務め、その後、東海市の小嶋病院でも勤務し、長年にわたって形成外科および美容外科のあらゆる診療に従事してきました。事故による外傷患者さんの治療や再建手術はもちろん、別の病院で治療を受けた後に、機能面と見た目において、さらなる治療を希望する患者さんの診療に取り組む日々はとても充実していましたね。縁あって当院を開業した現在も、小嶋病院で診療に携わっています。

どのような患者さんが多いのですか?

田中達典院長 金山美容クリニック2

性別も年齢も、お悩みの内容も非常にさまざまですよ。当院で治療を受ける患者さんの紹介をきっかけに足を運ぶ患者さんもいらっしゃいます。アクセスも良いですから、三重県や大阪府などの遠方からも多く来院されますね。クリニック名に“美容”と入っていますが、保険診療にももちろん応じていますし、それこそ小さなお子さんのケガの縫合や傷の管理なども行っています。困り事を抱える方を放っておけない性分なんですよ(笑)。自分にできることであれば何でも応じる。そんなスタンスですね。

体の構造を考慮した自然な仕上がりを追求した治療

力を入れている施術や、診療に対するこだわりをお聞かせください。

田中達典院長 金山美容クリニック3

ヒアルロン酸注入やボツリヌストキシン製剤注射などには特に力を入れています。徹底しているのは、患者さんの印象を損なわない、自然な仕上がりを追求すること。処置によってどのように皮膚にハリが出るのか、どのように筋肉が動くかなどを予想して薬剤を注入する場所や薬剤の量を調整しています。注入の速度や針の抜き差しなどにも配慮し、丁寧に進めることで治療後のトラブル予防に努めています。また、施術で用いる薬剤や素材は、薬機法の認可の下りているものを用いているのもこだわりの一つです。安全性がきちんと確認されているものでないと、私としても自信を持って臨めませんから。

治療を進める上で、患者さんとの対話も重要かと思います。

もちろんです。診療ではとにかく患者さんが一番に悩んでいることを知るのを最優先し、初診では30分程度の時間をかけて要望に耳を傾けます。お悩みの内容によってできる治療も変わってきますし、時には順序立てていろいろな施術を組み合わせて進める必要がありますからね。私が常にめざしているのは、周囲が思わず「何だか最近きれいになったね」と言ってしまうような、自然な施術です。例えば、「この人のような二重にしたい」といった相談も受けますが、たとえ患者さんのご希望に沿うように施術したとしても、その患者さんのバランスに合っておらず、周りの人が違和感を覚えてしまうような仕上がりにはしたくないのです。“その人らしさ”に寄り添った施術をめざしています。

見た目に関わる治療の中には保険適用となるものもありますが、自費で治療するメリットとは何でしょうか?

田中達典院長 金山美容クリニック4

誤解を恐れずに言えば、保険診療で行う治療の主眼にあるのは、あくまでも「機能の回復」だと私は考えています。例えば眼瞼下垂の治療は保険でもできますが、この場合治療のゴールに設定されるのは「まぶたが開くようになること」。まぶたの開けやすさや二重の幅、左右の目のバランスなどは、めざすゴールに含まれてはいません。一方で自費であれば、見た目に美しい仕上がりも追求できます。機能的にも改善され、見た目にもきれいな状態にするのが、私たちがめざすべき治療の在り方です。もちろん、自費診療で行った治療でも、長持ちしなかったり、仕上がりがアンバランスとなったりしている治療も散見されます。それはそれで、患者さんにとってはデメリットですから、体の構造を熟知した上で患者さんの現状を評価し、適切な治療を検討する必要があります。

その人らしさになじむ治療をめざし、いつまでも美しく

改めて、治療に対する思いをお聞かせください。

田中達典院長 金山美容クリニック5

ケガや事故、手術などで負った傷を完全に消すことはできません。鼻筋を通す、目を大きくするための施術を行って「こんなはずじゃなかった」と思っても、前の状態に戻すことも、やはりできません。起こってしまったことやしてしまったことは、残念ながら「なかったこと」にはできないんですね。だからこそ治療を提供する側も、治療を受ける側も慎重にならないといけませんし、患者さんの悩みを丁寧にひもといて、患者さん自身にも現状を理解してもらうのが大切だと思っています。その上で、“マイナス”を今の患者さんになじむように手を施す。それを常に目標にしています。一口に「自然な仕上がりを追求する」といっても、繊細なバランス感覚が必要ですし、患者さんの理解を得るのも簡単ではありません。でもやはり、これが私の役割だとも思っていますから、妥協はできませんね。

クリニック選びのポイントなどございますでしょうか?

大事なのは、事前の説明が丁寧で、治療後のフォローがしっかりしているかどうかだと思います。例えば、レーザーによるしみのケアも、後処置をきちんとできていないと、かえって傷痕になってしまうケースもあるんです。また新たなお悩みができてしまったら残念ですよね。どんな治療にせよ、患者さんのお困り事に対してどんな方法が適切かをよくよく検討して、治療後に起こり得ることや必要なフォローなどを詳しく説明する。そんなふうに、患者さん自身が治療に対して十分に心構えできるように、丁寧に説明してくださる医療機関を選ぶのが望ましいですね。

今後の展望とメッセージをお願いいたします。

田中達典院長 金山美容クリニック6

これからも、患者さんの悩みの解決に力を尽くしていきたいです。そのためにも引き続き手技を磨きながら、新しい手法も取り入れていきたいですね。「見た目を良くする」と耳にすると、目を大きくしたり鼻を高くしたりといったものを思い浮かべるでしょうが、毎日のスキンケアと一緒で、今までの自分のきれいな状態を守っていく上で、基礎化粧品ではできないことを行うのが、見た目に関わる医療の本質的な役割かなと思っています。いつまでも若々しくいられれば、外出したい、誰かに会いたいなどの意欲も湧きます。そんな生き生きとした心を支えていきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ヒアルロン酸注射/1本8万円~10万円、ボツリヌストキシン製剤注射によるしわのケア/眉間:4万円
※詳しくは医療機関のホームページをご参照ください。

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