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林 信彦 院長、林 紘太郎 副院長の独自取材記事

林整形外科クリニック

(名古屋市西区/上小田井駅)

最終更新日:2023/09/07

林信彦院長、林紘太郎副院長 林整形外科クリニック main

名古屋市北西部の住宅街で、28年間にわたって地域医療を支えてきた「林整形外科クリニック」。基幹病院などで小児整形外科の経験を積んだ林信彦院長と、2017年に就任した内科の林紘太郎副院長との親子連携による総合的な診療が特徴だ。体の痛みやケガの治療はもちろん、骨粗しょう症の早期発見と治療にも注力している。また、消毒・検温・換気といった感染症対策に加えて、自動再来受付機、自動精算機、院内フリー無線LAN、ネット予約、ウェブ問診などを新しく導入。人と人との接触を減らしつつ患者の滞在時間を短縮できる環境を整備し、「より便利で通いやすい」かかりつけ医をめざしている。会話でも息の合った2人に、診療での連携や骨粗しょう症の治療について話を聞いた。

(取材日2021年8月4日/情報更新日2023年9月4日)

親と子、整形外科と内科の連携による総合的な診療

1995年に開業されたそうですが、これまでの経緯を教えてください。

林信彦院長、林紘太郎副院長 林整形外科クリニック1

【林院長】そもそも私が医師になろうと思ったのは、中学生の時に医療ものの映画を観て、医療に興味を持ったからです。その後、名古屋市立大学医学部に進学し、卒業後は整形外科に進みました。大学病院で小児整形外科を専門に研鑽を積んできましたが、恩師が亡くなったのをきっかけに、心機一転、開業しました。この地に開業したのは、1995年当時、近隣に整形外科が不足していたからです。これまで病院でさまざまな整形外科の手術を執刀した経験は、現在の開業医としての幅広い外科処置にも役立っています。幸い、息子も私と同じ母校を卒業し、2017年から副院長として手伝ってくれています。ここまで続けてこられたのは、地域の皆さんのお力だと感謝しています。

二診制で、父子2人で連携されているのですね。

【紘太郎副院長】はい、私が勤務する日は二診制です。私は以前は大学病院で内科医として働いていましたので、身体診察や血液検査の解釈などは得意とするところです。例えば、骨粗しょう症などの治療においては定期的に血液検査を行って、副作用がないかどうかチェックすることが大切です。血液検査の結果から内分泌の病気など思わぬ病気が見つかって、総合病院での治療につながることもあります。また、できるだけ傷痕を残さないような傷の処置やエコーによる診断なども勉強しましたので、外科の対応もさせていただいています。
【林院長】患者さんによってはじっくりお話を聞いたり、病院紹介の手続きをしたりする必要がありますが、2人体制だと1人が診療に集中でき、滞らずに済むので助かります。

どのような患者さんがいらっしゃいますか?

林信彦院長、林紘太郎副院長 林整形外科クリニック2

【林院長】お子さんから高齢者まで、幅広い年代がいらっしゃいます。学生さんは部活などでケガをして来院されるケースが多いですし、中高年になると肩・腰・膝の痛みを訴える方が多いです。新型コロナウイルス感染症の流行で、リハビリテーション目的での通院を控える患者さんもいらっしゃいますが、当院では患者さんが少しでも安心して通院できるよう設備を整えております。一方で、転んだ・ぶつけた・ペットに噛まれたなどのケガで受診される方は変わりなくいらっしゃいます。切ったり縫ったりする処置はもちろん、縫わずに治すための方法についても勉強しておりますので、安心してお任せいただきたいです。
【紘太郎副院長】患者さんの割合としては、お子さんのいるご家族など、若い世代が増えてきたように感じます。若いうちから時々診療させていただければ、今後も「かかりつけ医」としてよりお役に立てるかと思います。

先進機器を導入し、骨祖しょう症の検査や治療に注力

骨粗しょう症に注力されていると伺いました。

林信彦院長、林紘太郎副院長 林整形外科クリニック3

【林院長】骨粗しょう症は高齢の方々に増えている病気ですが、ご自身で気づいていない方も多いです。当クリニックでは疑いのある患者さんに積極的に検査をお勧めしています。骨粗しょう症を放置すると、腰が曲がって歩行などの日常動作が難しくなったり、骨折して寝たきりの原因になったりします。そのため、自覚症状がなくても一度検査を受けて、早めに骨粗しょう症の治療を開始できるといいですね。また、筋肉や関節などの衰えから、運動能力が低下するロコモティブ症候群(運動器症候群)も増えています。立ったり歩いたりに関してお悩みやご不安がある方は、お気軽にご相談ください。

骨粗しょう症の検査はどのようなものですか?

【林院長】当クリニックでは、2019年に導入した骨密度測定装置を使って検査します。簡易な測定装置は手首などで測定しますが、当院の測定装置では高齢の方が骨折しやすい腰椎と股関節という2つの部位を一度に測定することができます。名古屋市在住の40~70歳の女性の方は、5年ごとの節目の年齢に骨粗しょう症検診を市の助成で受けられますので、ぜひ利用されるといいと思います。
【紘太郎副院長】測定装置を導入する際には、院長と2人でさまざまな機種を実際に体験して選びました。当院の測定装置では2分ほどで骨密度を測定することができます。短時間で測定できるほうが患者さんの負担が少ないと思います。

骨粗しょう症治療では、血液検査も重要と聞きました。

林信彦院長、林紘太郎副院長 林整形外科クリニック4

【林院長】骨粗しょう症の診療では、骨密度検査だけではなく、血液検査も活用します。骨吸収マーカー・骨形成マーカーという指標で、骨が弱る傾向にあるのか、骨をつくる能力があるのかといったことを確認できます。また、糖尿病やリウマチの患者さんは骨の質が悪くなりやすいので、そういった病気がないかどうか問診や血液検査でチェックをすることも重要です。血液検査の結果の解釈が得意な副院長と連携しながら、定期的な血液検査を活用し、最適な治療ができるように心がけています。また骨粗しょう症に限らず、より詳細な検査や手術が必要な場合は、病診連携で基幹病院などへご紹介させていただきますのでご安心ください。

患者の利便性を考えた、通いやすい「かかりつけ医」へ

自動精算機やフリー無線LANなどの便利なシステムを積極的に導入されていますね。

林信彦院長、林紘太郎副院長 林整形外科クリニック5

【紘太郎副院長】新型コロナウイルスの感染拡大を機に、新しいシステムをいくつか導入しました。自動再来受付機や自動精算機を活用することにより、人の手を介することが減り、患者さんの待ち時間も短縮できています。電子カルテと連動していますので、事務作業も効率的になり、スタッフの負担も減らせました。また事前にネット予約・ウェブ問診を利用できますので、忙しい若い世代の患者さんにも便利かと思います。院内は無線LANが利用できますので、通信費を気にすることなく院内でウェブ問診をご利用いただけます。
【林院長】当クリニックには外国出身の患者さんもいらっしゃいます。日本語が不自由な患者さんの診療では、ポケット翻訳機が役に立ってくれます。また、英語が話せる場合には副院長と直接英語でやりとりすることも可能です。

患者さんにとって便利な環境を整えることは大切ですね。ほかに診療する上で大切にしていることは?

【林院長】まずは患者さんの痛みを早く取り除くことです。体の痛みは生活習慣が原因となることも多いので、仕事内容や日々の生活などをお聞きしながら原因を探っていきます。患者さんにアドバイスをする場合は、患者さんが混乱しないように、ワンポイントにまとめてお話しするように心がけています。
【紘太郎副院長】私は、患者さんの話をしっかり聞いて、対応することを心がけています。時には長く時間を取ってしまいますが、話をした後で「先生の顔を見たら楽になってきた」なんて言われたらうれしいものですね。また以前かかったことのある患者さんがお子さんを連れてきてくださると、医師として信頼されているようでやりがいを感じます。

では、最後に展望についてお聞かせください。

林信彦院長、林紘太郎副院長 林整形外科クリニック6

【紘太郎副院長】外出に抵抗のある方、忙しい方の診療に役立つように、オンライン診療にも取り組んでいきたいと思います。今回、新型コロナウイルスの感染拡大を機に新しいシステムを導入したのも、「便利で通いやすいクリニック」でありたいからです。幅広い年代の患者さんに信頼していただき、安心感を与えられるように頑張ります。
【林院長】今はお忙しい方が多い時代なので、患者さんをお待たせする時間を少しでも短くできるような取り組みができないか考えています。リハビリテーション部門をはじめ各部署のスタッフとの連携にも力を入れて、これまでに培った信頼感やつながりを大切にしつつ、地域のかかりつけ医としてなんでも相談できるクリニックでありたいと思っています。

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