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小林 昌義 理事長の独自取材記事

医療法人二昌会 小林整形外科

(名古屋市千種区/今池駅)

最終更新日:2019/08/28

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今池駅9番出口から名古屋環状線沿いに南へ歩いて12分。にぎやかな繁華街でもあり古くからの住宅地でもあるこの土地に開院して20年目の小林整形外科は、複合ビルの1階にある。ビル内には同院と同じ医療法人が運営するデイケア施設や針・灸・マッサージ施設があり、整形外科を受診する患者にとって高い利便性は魅力となっている。笑顔で出迎えてくれたのは、医療法人二昌会の理事長兼同院院長の小林昌義先生。クリニック前に自転車で通りかかったなじみの患者とも気さくに会話を弾ませていた。近隣住民のかかりつけ医として幅広い診療を展開している小林義昌院長に、地域に溶け込んだクリニックの特色や医療に対する話を気負わず、ざっくばらんに話してもらった。
(取材日2016年5月13日)

患者のニーズに合わせてデイケア施設を開設

医師をめざしたきっかけは何ですか?

進路を決める高校時代、私立の男子校に通っていましたが、当時、クラスの8割が医師をめざしていました。私もその影響を受け、大学は医学部をめざしました。自分で決めた道に進みたいという気持ちが強かったですね。当時は人の言うことを聞くのが嫌いでした。今は何でも言うこと聞きますけどね(笑)。そして大学に進み、「何でもできる医師になりたい」という目標があったので、外科を選択しました。人気漫画の外科医が何でも治していて、そのかっこよさに憧れていたこともあります。研修医となってからは整形外科のほかに皮膚科で経験を積みました。皮膚科は目に見えて結果がわかるところが好きですね。開業した今も、皮膚科の治療では皮膚がきれいになったことで患者さんの笑顔が輝きます。その笑顔を見れることは、私にとってとてもうれしいことですね。

開業されてからのことを教えてください。

開業するなら人の多いエリアにしようと決めていました。おかげさまで、現在は1日300人ぐらいの患者さんが来てくださっています。年齢層は80代や90代の方が多いですね。開業して20年になるので、開業した頃からの患者さんが高齢化していることもあります。そういったこともあり、デイケア施設やリハビリ施設の必要性を感じるようになり、3年前に当院が入っているビルの空きフロアに通所施設を作ることにしました。今まで一生懸命生きてこられた方、まだまだ現役でいたいと思ってらっしゃる方、お友達をつくりたいと思ってらっしゃる方など、さまざまな方が利用されています。おしゃべりしたりカラオケをしたり皆さん楽しそうに過ごされている。そんな利用者の方々の気持ちに寄り添い、「生きがい」や「役割」を見つけるお手伝いをしたいと考えています。

靴の専門外来も提供されていらっしゃいますが、具体的にどういうことをするのですか?

整形外科に来院する患者さんのニーズに応じて10年前から始めました。主訴の中で一番多い腰痛や膝痛は、足の裏に原因があることが多いんです。高齢になると、筋力の低下で足の指で地面を踏ん張る力がなくなり、足の骨格が変形して転倒やいろいろな部位の痛みの原因になります。この外来では、足の指で踏ん張れるような中敷や靴を国家資格を持った装具師と相談しながら作っていきます。自分の足に合った中敷を作ることによって全身の調子が良くなった方も多いですよ。病気であれば保険診療もできますので、若い方でも足に異常を感じていらっしゃる方はぜひ相談してほしいですね。

1日10回の「ありがとう」を目標に

クリニックの特色を教えてください。

骨密度測定機と紫外線治療機を導入しています。骨密度測定機は、X線を用いて計測するので骨折をおこしやすい腰椎や大腿骨頸部をはじめとした全身の骨密度を計測することができます。腰の圧迫骨折で寝たきりになってしまう患者さんが多かったので、全身計測の必要性を感じました。地域医療への貢献という意味でも早い段階での予防は大事です。おかげで院長室がなくなって骨密度検査室になってしまいましたけどね(笑)。紫外線治療機は、皮膚科の患者さん用。治りにくい乾癬やアトピーなどに有効です。整形外科を受診された患者さんが一連の流れでリハビリや鍼灸治療を受け、必要に応じてデイケアも利用していただけることも当院の特色の一つです。脳梗塞の手術後のリハビリに通っている方もたくさんいらっしゃいますが、皆さんが集まってまた新たなコミュニケーションができているのを見ると、やはり外に出て人と交わることは大切だなと思いますね。

診療をするうえで心がけていることはありますか?

1日10回「ありがとう」と言われることを私もスタッフも心がけています。とにかく、笑顔で帰ってもらえることが一番ですね。当院の患者さんは皆さん「ありがとう、ありがとう」とよく言ってくださるんですが、治療をして「ありがとう」と言ってもらえるのは当たり前。10回ぐらいは「ありがとう」と言ってもらおうという気持ちで、できるだけ患者さんの話に耳を傾け、わかりやすい説明を心がけながら接しています。病気を抱えている患者さんにとっては、スタッフの口のきき方一つをとっても気持ちのうえで大きく変わりますよね。そんな患者さんの身になって対応できればと思います。

患者さんと気さくにお話されているのが印象的ですね。

開院当初から通ってくださるご近所の方も多いので、長いお付き合いの中で自然とそうなりました。道で会っても患者さんのほうから声をかけてくださるのはありがたいですね。高齢の患者さんが多いので、「教養と教育」という言葉を使って、「それは、今日、用と今日、行くだよ」とよく話すんです。これは、今日の用事を作って、今日、行くところを増やして欲しいとの思いから出た言葉。デイケア施設を利用する患者さんたちを見ていると、外に出かけることが健康につながることを実感します。

地域の方が気軽に通えるクリニックをめざす

休日の過ごし方やご自身の健康のためにしていることがあれば、教えてください。

休日は、医学部をめざしている高校3年生の息子と一緒に勉強しています。勉強自体、嫌いじゃないので、いい気分転換になっています。また、大学時代はラグビーをやっていて運動は好きなほうなので、ダイエットも兼ねて1日1万歩を歩くように心がけています。東区の自宅からクリニックまで通勤も徒歩です。それから、息子が予備校に行っている合間に1時間ほどゴルフをします。今は東京に皮膚科の美容クリニックを開院したばかりで、なかなか趣味の時間が作れないのはつらいですが、患者さんが喜んでくれているので、日々の診療にやりがいを感じています。

このクリニック以外にもデイケア施設や美容クリニックなどを幅広く手がけていらっしゃいますね。

デイケア施設は、高齢の患者さんが外出する機会を持つことで体だけでなく心も元気になるお手伝いができればと思って始めました。1日40人くらいの方が利用していますが、専門の理学療法士が付き添ってリハビリをするので、皆さん要介護度が下がって元気になられています。美容クリニックも先進の機械を導入したりと初期投資は大変ですが、「きれいになった」と患者さんに喜んでもらえるのはうれしいですし、こちらも楽しんでやっています。患者さんに喜んでもらえることを求めていった結果、いろいろと広がっていった感じですね。

今後の展望について、お聞かせください。

中区にも整形外科と美容のクリニックを開業していますし、半年前には東京に美容クリニックを開業しました。多くの患者さんを抱えていますが、どのクリニックでも患者さんの悩みを一つでも多く解消したいですね。美容クリニックでのにきび跡の治療などは、どこに行っても治らないと悩んだ患者さんが全国から来院されていますし、好評をいただいています。社会の高齢化にともなって高齢者の居場所を作ることは地域医療への貢献に必要不可欠と感じています。最初に医師をめざしたときの「何でも治せる医師になりたい」という気持ちは今もあるので、どんなことでも相談いただけたらと思います。地域の方が気軽に通えるクリニックをめざしていきたいですね。

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