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日帰り手術で症状の解消をめざす
多焦点眼内レンズでの白内障手術

近藤眼科医院

(大垣市/大垣駅)

最終更新日:2019/11/05

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  • 自由診療

さまざまな要因から水晶体が濁り、目がかすんだり光をまぶしく感じたりする白内障。多い原因の一つに加齢が挙げられ、進行すると視力低下も引き起こすことから、高齢化が進む中見えづらさに悩む人は増加傾向にあるそうだ。発症前の「見え方」を取り戻すことをめざすのに役立つ手段の一つが、水晶体に代わる人工レンズを挿入する手術だ。近年では日帰りでの手術が主流となりつつある。長年にわたって眼科疾患の外科手術に携わり研鑽を積んできた「近藤眼科医院」の近藤伸彦院長は、外来診療と並行して日帰りでの白内障手術を数多く執刀している。多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術の先進医療実施施設として、厚生労働省に届け出済みである同院での、白内障手術の流れなどを近藤院長に詳しく解説してもらった。 (取材日2019年10月19日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q白内障とはどのような病気ですか?
A

白内障とは、何らかの原因から水晶体が濁ってしまう病気です。人間の目はカメラと同じようなつくりをしていて、水晶体はレンズに相当します。そのレンズが濁ってしまうと、当然視野もクリアでなくなってしまい、進行すると視力も低下して見えづらさを感じるようになります。一般的な原因の一つが、加齢です。80代以降であれば誰にでも起こり得る病気といえるでしょう。他にもケガや、糖尿病やアトピー性皮膚炎などの全身疾患、ステロイド剤などの副作用、先天性風疹症候群などから発症することもあります。進行を遅らせることを目的とした点眼薬もありますが、根本的な解決を図るためには、水晶体を人工レンズに交換する手術が適切と考えます。

Q白内障手術で用いる多焦点眼内レンズの特徴を教えてください。
A

水晶体の代わりとなる眼内レンズは、1ヵ所のみ焦点を合わせる単焦点眼内レンズと、複数のポイントで焦点を合わせる多焦点眼内レンズに大きく分類されます。単焦点眼内レンズを用いる場合、焦点を合わせる距離が限定されるため、例えば手元に焦点を合わせるためのレンズを入れた場合、遠くを見る際は眼鏡が必要となります。一方多焦点眼内レンズは、遠距離と近距離、それぞれにピントを合わせていくのが特徴です。ただレンズの構造上、単焦点眼内レンズに比べて視界のクリアさは劣るといわれるため、手術前には患者さんの生活習慣や「見え方」においてどんな点に重きを置いているかをすり合わせる必要があります。

Q手術前後で気をつけなければいけないことはありますか?
A

手術に際して最も気をつけなければいけないのが、感染症などの合併症です。術後の感染症を防ぐため、手術日より数日前から殺菌のための目薬を、決められた回数点眼していただきます。目の中に異物が入ってはいけないので、手術当日と術後1週間程度はお化粧を控えていただきます。また手術当日は車やバイクなどは運転できませんので、ご家族の送迎もしくは公共交通機関を利用してご来院ください。手術後も感染症や目が傷つく状況をつくらないようにするのが大事で、処方された薬を用法を守ってお使いいただくのはもちろん、術後1ヵ月程度はほこりっぽい場所に行ったり、目を押さえたりこすったりすることは控えましょう。

検診・治療START!ステップで紹介します

1症状を詳細に確認するため、問診と検査を受ける

医師が問診を通じて症状や既往歴、持病、アレルギーの有無などをヒアリング。問診後、血液検査や眼圧、角膜の頂点から網膜までの長さ(眼軸調)の測定、角膜内細胞数の測定や細胞の状態の確認、散瞳検査といった検査が実施される。診察と検査の結果、軽度の場合は点眼薬や飲み薬で様子を見るが、生活に支障を来している場合には手術を検討する。

2手術に関する説明を聞く

手術を受けることを決めた後、手術の流れや手術前後の注意点などの説明を受け、手術日を調整する。持病がある場合、全身状態を踏まえて手術時期を決めたり、手術のやり方自体を調整したりするそうだ。手術は基本的に日帰りで行うが、自宅が遠方で手術後の帰宅に不安がある場合などには、1泊することも可能。両目を手術する場合は、日常生活に支障がないように、1週間程度の間隔を空けて手術日を設定し、片目ずつ手術する。

3手術を受ける

同院では原則、月・火曜に手術を実施している。問題なく手術を受けられるか判断するため、手術5日前に受診。手術日当日は、事前に血圧や脈拍、視力測定を行った後、散瞳薬を点眼。術後の生活での注意点の説明を受け、手術室へ。手術中はできるだけ顔や体を動かさないように注意し、くしゃみや咳が出る場合や、頭痛や息苦しさといった体の異変を感じた場合には、動作する前に医師に伝える。

4手術後、病室にて休息し終了

手術室と同フロアに備えられている病室にて、1時間程度休憩。昼食を取り、体調に異常が見られなければ帰宅の運びとなる。ガーゼと眼帯は翌日の受診まで外さないようにし、車などの運転はもちろん、飲酒や喫煙も控える。帰宅後、強い痛みや出血が生じたり、気分が悪くなったりした場合には、すぐさまクリニックまで連絡する。

5手術による合併症やトラブルを防ぐため、定期的に通院

手術直後は感染症を発症しやすいため、処方された目薬を決められた回数と頻度で点眼し、手術翌日から3日間は毎日クリニックを受診する。翌週以降は、月曜もしくは火曜に受診し、経過を観察。手術後に角膜の混濁や眼圧上昇、炎症や白目の充血など症状が起こるケースがあるが、多くは自然に治まっていくそうだ。手術後に水晶体嚢が濁る「後発白内障」が起こった場合には、レーザー治療で視力改善を図る。

ドクターからのメッセージ

近藤 伸彦院長

患者さんが望む「見え方」は、一人ひとりまったく異なります。例えば、楽器演奏が趣味だから楽譜を置く距離で焦点が合うようにしたい、以前より遠視があって近くより遠くがはっきり見えるようにしてほしいなど、千差万別ですからね。患者さん一人ひとりに合った「見え方」を取り戻せるように、診察を通じてヒアリングを重ね、適切なレンズを選択できるように日々努めています。高齢化に伴い、手術を希望する方も増えている印象ですが、日帰りの手術であれば日常生活への影響も少なく、ハードルも低いかと思います。「見え方」の悩みは、生活のストレスにも大きく影響しますから、気になる方はまずは気軽に相談してください。

20191031 dr
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