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藤垣 早友里 院長の独自取材記事

藤垣クリニック

(岐阜市/岐阜駅)

最終更新日:2020/06/03

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岐阜市北部にある「藤垣クリニック」。耳鼻咽喉科・アレルギー科のクリニックとして地域の人の健康を見守るクリニックだ。父の立場を引き継いだ藤垣早友里院長は、丁寧でわかりやすい説明を大切にする。小さい子どもから高齢者までその人の生活背景などを鑑み、気持ちをくみながら説明をすることで治療への理解を深めてもらう努力を怠らない。また、どの患者に接したときにも医師の治療方針を伝えられるよう、スタッフ教育にも力を注いでいる。アレルギー疾患からめまい、感染症まで診療は多岐にわたり、地域の校医も10校以上務めるほど地域に密着した医療を行う同院。「地域の開業医として気軽に受診してもらえる環境づくりは大事」という藤垣院長に、診療方針について詳しく話を聞いた。
(取材日2018年7月25日)

患者一人ひとりの生活に配慮。丁寧な説明を心がける

「藤垣クリニック」は開業してどれくらいになるのでしょうか。

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1981年に私の父・藤垣熙(ひろむ)前院長が開業して以来、37年間にわたってこの地域で診療し続けてきました。父は80代になりましたが今でも現役です。実は祖父も山県市で開業医をしており、85歳まで自転車で往診に回っていました。そんな家族を見て育ったので、私も自然と医学の道を志すようになりました。医学部を卒業してからは大学病院などで経験を積み、その後当院へ。院長を引き継いだのは2009年です。父の存在が大きかっただけに当初はとても重圧を感じましたが、父が大切にしていた「わかりやすい説明第一」というスタンスは引き継がなければならないと実感していましたし、スタッフの助けも借りながら、約10年走り続けてきました。 

患者さんと接する中で、先生が大切にされていることは何ですか?

患者さんは千差万別です。年齢、性別、生活環境など、その人に合わせて話し方、内容を変えていく必要があります。例えば、すでに3人子どもをお持ちのお母さんならわかることでも、初めて子どもを持った方は知らないことばかりです。また、患者さんの中には難聴の方、脳梗塞があって話を聞き取ったり理解するのに時間がかかる方もいらっしゃいますので、専門用語をなるべく使わず、医療のことを何も知らない方でもわかる説明を心がけています。あと、患者さんのことをよく覚えておくことも重要です。行きつけの珈琲店で店員さんが自分の好みを覚えていてくれたらうれしいですよね。そういうことが医療の世界でも必要だと私は考えています。当院では電子カルテの中にメモ欄を設け、「双子のお母さん」「海外出張が多く飛行機に乗る方」などと書き留めています。こうした小さな積み重ねが、患者さんとの信頼関係やスムーズな診療につながっていくと考えています。

たくさんの患者さんを診ないといけないときは、どのように工夫されているのでしょうか。

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スタッフの存在が欠かせませんね。医師と話しきれなかった事柄もスタッフと話して解消されることは多々あると思います。そこで重要なのは、どのスタッフにも医師の治療方針をきちんと理解してもらい、患者さんに同じことを話してもらうことです。検査や処置の間、ずっと私がそばについているわけではありません。一つの治療に対してなぜこの処置をするのか、全員が把握しておくことで患者さんに安心感を与えることができます。診察室で私が直接患者さんとお話するのは短時間かもしれませんが、あとの部分をスタッフにフォローしてもらい、診療全体を見たときに濃い内容になるよう心がけています。

スタッフとの連携が、適切な治療の提供につながる

どのような症状の方が来院されますか?

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耳鼻咽喉科で診察する範囲は耳・鼻・咽喉頭・頭部や目以外の顔面です。ここには五感の一部と平衡感覚など大事な部分が入っています。季節によって来院される疾患が変わるというのも特徴で、春から夏にかけてはアレルギー、6月前後になるとめまい、夏になると子どもたちの感染症が多いです。あとは鼻出血、咽頭異物、感染症の高熱患者など緊急性のある来院も意外と多いです。幅広い疾患に対応しなくてはならないので、どんな方がいらっしゃっても落ち着いて対応できるようにしておかなければなりません。そのために毎朝スタッフ全員でカンファレンスを行い、一日の予定と、重症患者さんの来院予定や手術予定などの情報を共有します。これは医療スタッフだけでなく事務職も含めてです。満足度の高い医療を提供するためには、そういった水面下でのスタッフ間の連携はとても大切だと考えています。

アレルギー性疾患を抱える子どもも多いと思いますが、本人にとってはつらい疾患ですよね。

アレルギーから発生する合併症も多いので、そうなる前に食い止めることが重要です。私と父で、現在10を超える地域の幼稚園や小・中学校で園医と校医を務めてますが、学校検診で指摘されているにもかかわらず、親御さんの中には「鼻水くらいならいいや、アレルギーだけどそんなに重くないからいいや」とクリニックの受診を後回しにされる方もいらっしゃいます。しかし、アレルギー疾患は子どもたちにとって大きなストレスで、授業に集中しにくい、落ち着きがなくなるといった行動につながっている場合も。ですので、面倒くさがらずにぜひ受診してください。子どもたちは最初は治療を怖がるのですが、私はどんな小さなお子さんでもご両親に話すときと同じくらい、なぜ治療が必要かを丁寧に説明します。内容が100パーセントわからずとも、こちらの一生懸命さを感じ取った子どもたちは前向きに治療に取り組んでくれるようになるんですよ。

同院で行われている舌下免疫療法について教えてください。

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舌下免疫療法は最近注目されている治療法で、根本的にアレルギーを治す可能性があるといわれています。スギやダニなど特定のアレルギーしか受けることができないので、まずはその判定から始まります。ほかの合併症や強い喘息をお持ちの方は受けることができないので、事前にチェックさせていただいています。舌下免疫療法は3~5年ほどかけて毎日ご自身で取り組んでいただくもので、月に2回は来院してもらわなければなりません。ですので、その管理ができるかどうか、また、ご本人に持続する意思があるかどうかも確認します。この治療が受けたくてわざわざいらっしゃる場合もありますが、必ずしも全員が受けることができる治療ではないことはご理解ください。

どんな症状でも気軽に相談できるクリニックに

どんなときに耳鼻咽喉科を受診するのが良いのでしょうか。

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長引く鼻水などをそのままにされている方もいらっしゃいますが、やはり一週間以上同じ症状が続いている場合は受診をお勧めします。耳鼻咽喉科には各種検査機器がそろっているので、風邪がなかなか治らないなと思って検査をしたら、中耳炎や副鼻腔炎(蓄膿症)とわかることもあります。もちろん全身的にケアが必要な治療もありますので、そういう場合は他科との連携も行います。耳・鼻・喉の長引く症状で悩みを抱えておられる方は、一度ご相談いただければと思います。

こういうときは受診してほしい、という症状は?

めまいですね。症状が起きた時だけ救急外来に行かれて、点滴をしてもらって治ったからいいやと思う方が多いのですが、数年後に再発することもしばしばです。めまいは大きく分けて脳から来ているものと耳から来ているものがあり、意外と耳に原因のあるめまいは多いんですよ。当院ではめまいの検査に力を入れており、多くの検査項目を設けています。めまいで悩んでおられる方は一時的なものだと自己判断せず、耳鼻咽喉科を受診してみてください。

ところで、先生のご趣味は何ですか?

音楽と料理とスキーです。音楽は中学生くらいから院長に就任するまでアマチュアバンドでシンセサイザーを担当して、ライブハウスなどにも多数出演してきました。今はもっぱら自宅でパソコンを使って音楽を作るDTMに熱中しています。音楽は見に行くのも演奏するのも大好きです。あとは大学時代に競技スキーをやっていたので今でもよくスキーに行きます。あまりに私が真剣に滑るので一緒に行った友達は驚いていますが……。

読者に一言メッセージをお願いします。

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来ていただける方にとって親しみやすいクリニックであり続けたいなと思っています。そのためにスタッフ一丸となって治療しますし、誰一人冷たい対応をする者はいないようにしています。また前院長以外は全員女性スタッフなので、きめ細かな気遣いもできたらと思っています。どんな症状でも悩まず気軽にいらしていただきたいですね。

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