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精密検査とオーダーメイド治療で
早めに始める骨粗しょう症治療

藤沢駅前順リハビリ整形外科

(藤沢市/藤沢駅)

最終更新日:2020/09/14

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  • 保険診療

全身の骨が脆くなり、軽い衝撃によっても骨折を引き起こしてしまう骨粗しょう症。大腿骨や腰椎、胸椎など、体を支える部分での骨折は、生活の質や健康寿命に大きく関わり、寝たきりの原因となってしまうことも。骨折を起こさない限りこれといった自覚症状をほとんど伴わない骨粗しょう症では、気づかないうちに発症し、進行してしまうケースも多いという。早期の検査で病気を発見し、適切な治療を受けることが重要だ。そんな骨粗しょう症の精密検査と、複数の薬剤の選択肢から適切なものを処方する、患者に合わせた治療に注力しているのが、神奈川県藤沢市の「藤沢駅前順リハビリ整形外科」だ。同院の渡邉順哉院長に骨粗しょう症の特徴とその検査、治療について、詳しく話を聞いた。 (取材日2020年8月20日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q骨粗しょう症とはどのような病気ですか?
A

さまざまな原因により全身の骨が脆くなる病気です。進行するといわゆる「いつの間にか骨折」で背骨が曲がってしまったり、ちょっと転んだだけで足のつけ根や手首、肩の骨や肋骨が折れてしまったりします。特に高齢者では大腿骨などの骨折をきっかけに寝たきりになってしまうことも多く、これを防いでいくことがとても大切です。骨粗しょう症の原因はまだわからないことも多いのですが、骨の代謝に関わる女性ホルモンの影響が指摘されており、50歳前後の閉経を迎えた女性に多く見られます。特に閉経が早かった人や、体重が軽い人、運動不足で適度な負荷による骨の強化がかなわない方、遺伝的要因や持病がある方などでリスクが高まるとされます。

Qどういったタイミングで検査を受けたらよいのでしょうか。
A

骨粗しょう症はほぼ自覚症状なく発症し進行する病気です。気がかりがなくても、45歳を過ぎたら精密検査を受けることをお勧めします。骨の強度の7割は骨密度によって、残りの3割は骨の質によって決まります。骨密度は良いが骨質は悪い方は決して珍しくなく、40代女性で骨密度が正常でも背骨のエックス線検査により「いつの間にか骨折」が見つかり、骨粗しょう症と診断されるケースも。正確な診断のためには大腿骨や腰椎で測った骨密度と、エックス線検査による「いつの間にか骨折」の有無、血液検査による骨代謝マーカーやビタミンD・Kなどの検査が必要です。腕や踵での簡易検査の結果だけで安心せずに、一度精密検査を受けてほしいです。

Q骨粗しょう症と診断されたら、どのように対応していくのですか?
A

適度な運動によって骨に負荷をかけて強度を高める運動指導、骨に必要な栄養を積極的に摂取する食事指導も重要ですが、骨の状態によっては薬による治療が必要となることも。薬剤による治療では骨質を維持するために欠かせないビタミンDやビタミンKを補う薬や、骨が壊されるのを抑えるための薬、骨を作るのを促す注射など、それぞれの骨の状態やライフスタイルなどに合わせてさまざまな薬を用います。運動では足腰に体重がかかるジョギングやウォーキング、縄跳びなどが、食事ではカルシウム、ビタミンD、タンパク質、ビタミンKなど骨に関わる栄養をバランスよく摂取することがお勧めです。

検診・治療START!ステップで紹介します

1問診

まずは問診により骨粗しょう症のリスクと状態を確認。閉経のタイミングや喫煙歴、普段の運動量などに加えて、糖尿病や関節リウマチ、肺気腫や慢性腎不全や婦人科系疾患、卵巣がん、胃がんなど、骨粗しょう症のリスクを高める既往症がないか、ステロイドや放射線による治療歴がないかなどを確認される。また、骨粗しょう症には遺伝も関わるため、母親や祖母の骨折歴や背中が丸くなっていたなどの情報も大事だそうだ。

2検査開始。まずは骨密度を測定

骨粗しょう症診断のガイドラインに基づき、大腿骨と腰椎で骨密度を測定。DXA(デキサ)法での検査となるが、検査機器に横になった状態で受ける測定は5分程度で終了する。特に金属をすべて外す必要はなく、着衣のままで受けられる。

3エックス線撮影、血液検査

骨密度測定と合わせて骨粗しょう症の診断に必要となる骨の状態と骨代謝マーカーを確認するため、エックス線検査と血液検査も同時に行われる。骨密度測定と同日に検査が行われ、合わせて15分程度で終了する。エックス線検査では背骨などでの「いつの間にか骨折」の有無を、血液検査では骨の新陳代謝の速度や骨の質を医師が調べ、今後の骨粗しょう症のリスクも予測する。

4検査結果をもとに、治療を開始

ごく初期の段階では運動と食事の指導を受け、経過を見ていく。しかし、検査結果に応じて投薬による治療を並行して行う場合もある。治療では、不足しているホルモンやビタミンを補ったり、骨密度を上げて骨を強化していったりする目的の薬剤を投与。薬剤は内服薬と注射薬があるそうだ。治療に並行して運動と食事に注意することも重要だという。

5定期的な検査を実施

初回検査の結果により治療を開始したら、4ヵ月後の再検査により再び骨の状態を測り、治療の経過を確認。まずは4ヵ月間指導された食事・運動を実行しながら薬の服用を続け、変化が見られれば継続、見られなければ治療薬の変更などを検討する。自覚症状がほとんどない骨粗しょう症の治療を続けることに困難を感じても、自己判断で中断することなく治療を継続することが、これ以上骨を脆くしないために重要だとのこと。

ドクターからのメッセージ

渡邉 順哉院長

ほぼ自覚症状のないまま発症し進行する骨粗しょう症ですが、「いつの間にか骨折」につながったり、転倒による大腿骨骨折で寝たきりを引き起こしたりと、生活の質を著しく低下させるだけでなく寿命が大幅に縮まる病気です。しかし早期に治療を始めれば病気の進行を抑え、状態の改善もめざせます。治療開始が早いほど簡単な治療で十分な結果が期待できます。日本人はビタミンDが欠乏している方が多く、骨が脆くなるだけでなく、筋力がつきづらくなる、免疫力が低下しウイルス感染しやすくなるというリスクも。ビタミンDは食事から取れる量も限られ、日焼けが苦手な方は薬として補うことが重要です。45歳を過ぎたら一度精密検査を受けましょう。

20200908 dr
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