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窪谷 潔 理事長の独自取材記事

くぼのやウィメンズホスピタル

(柏市/柏駅)

最終更新日:2020/10/20

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柏駅東口から徒歩約10分。住宅街の一角にシックなたたずまいを見せているのが「くぼのやウィメンズホスピタル」だ。ここは60年間にわたり「窪谷産婦人科」として地域の周産期医療を担ってきたが、新棟の増築とともに増床、医療体制もさらに充実させて病院として再スタートした。窪谷潔理事長は、「産科としての機能に加えて、婦人科疾患に対する低侵襲の手術や乳がん検診など、より専門的な医療を提供できるようになりました」と話す。高級ホテルのような雰囲気が漂う院内は広く、産科、婦人科、新生児健診の受診ゾーンを分け待合室もそれぞれ設けるなど、ゆったりした気分で受診できるのも魅力。窪谷理事長に新病院の特徴について話を聞いた。
(取材日2020年6月12日)

産科、婦人科、新生児健診の受診ゾーンを完全分離

内装がとてもおしゃれですてきですね。どんな点にこだわったのですか?

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柏の街は、自然が豊かで緑に囲まれています。この病院も、そんな自然に包まれたナチュラルな雰囲気の中、患者さんたちに安心していただきたいと思いました。壁や床など木目を基調に、ホテルのような落ち着いた内装となっています。建築デザイナーさんは40代の女性で、ちょうど出産を終えて仕事復帰した第一作が当院のデザインだったのです。ご自身が産婦人科に通っていたこともあり、患者さんの気持ちをよく理解していたのだと思います。もう一つイメージしたのが、あるおしゃれな書店のスタイルです。ちょっと都会的で、どこでも本を開ける居心地の良い空間。新病院では婦人科にも力を入れていきたいと考えていましたので、妊産婦さんだけでなく、中高年の方でもここに来ていいんだと思っていただけるよう落ち着いた空間をめざしました。

患者の動線にも工夫がなされているそうですね。

新棟の1階に総合受付を設置して、受付から左方向に産科、右方向に婦人科、旧クリニック部分に新生児健診の小児科と、受診ゾーンを完全に分けています。各受診ゾーンには中待合室を設置して、産科はビタミンカラー、婦人科はシックな色合いと雰囲気を変えています。小児ゾーンにはかわいいイラストが壁いっぱいに描かれた子ども用トイレも新設しています。病院内はとにかく広いですので、コンシェルジュのような案内人が2人常駐しています。患者さんが何か困っていないか、体調が急変していないか、院内で一人ぽつんと過ごしていないかなど、常に細かく目を配りお声がけしています。

新病院の産科診療ではどのような特徴がありますか?

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産科は、以前と同様、自然分娩から無痛分娩までそれぞれの妊婦さんのご要望に応じて、最良のお産ができるようきめ細かく対応しています。緊急を要する吸引分娩や帝王切開なども常時行えるよう体制を整えています。この4月からは、新たに筑波大学附属病院産婦人科で講師を務めていた八木洋也先生に来ていただいています。八木先生は、大学病院の最前線で周産期医療に携わってきたスペシャリストですので、専門的な診療を受けていただけると思います。お産の始まりから産後の回復期まで過ごせるLDRは5室用意しています。また、ノンストレステスト室には、リクライニングシートを5つ設置しています。落ち着いた雰囲気ですので、ゆったりリラックスしておなかの赤ちゃんの心拍を確認できると思います。

婦人科疾患には体に負担の少ない内視鏡手術を実施

婦人科にも力を入れているそうですね。

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婦人科では新たに日本医科大学付属病院産婦人科で准教授を務めていた黒瀬圭輔先生に来ていただいて、専門性の高い婦人科診療を行っています。子宮筋腫や子宮腺筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫、月経困難症、月経不順、貧血、更年期障害、骨粗しょう症など幅広く対応しています。近年、婦人科疾患の治療や手術方法は選択肢が増え、ホルモン療法や薬物療法、手術も開腹せずに行う内視鏡手術などいろいろな治療法を選べるようになっています。当院でも子宮筋腫や子宮腺筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫などに対して、体に負担の少ない内視鏡手術を行っています。以前のクリニックですと、出産期を終えた患者さんとはそれ以降、顔を見る機会がなくなって少し寂しい思いがしていましたが、今は、その患者さんを長くトータルにサポートできるようになっています。

女性のライフステージに即した診療を受けられるのですね。

そうですね。患者さんの中には、「赤ちゃんを取り上げた医師に、その後もずっとがん検診などを通じて体調管理してもらえると安心します」と話す方もおられます。女性は、ホルモンの変化によって各世代特有の疾患や体調不良が起きてきますから、何か不調があればここに相談に来ていただければと思います。当院で診察して、他科のクリニックや病院での受診が必要であれば適切な医療機関にすぐに紹介しています。当院では女性のトータルサポートの一環として乳腺専門の診療も行っています。画像精度の高いマンモグラフィを導入し、エコー検査とともに乳がん検診を行っています。エコー検査は、検査技師ではなく乳腺を専門とする女性の医師が丁寧に診察し、精密な診査診断をめざしています。柏市の乳がん検診と子宮頸がん検診の指定医療機関でもありますので、ぜひご利用ください。

新しい病室も気になります。どんな特徴がありますか?

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病室は18床から40床に増床しました。洋室、和室といろいろなタイプの病室がありますが、すべての部屋にシャワーユニットを設置しています。また、特別室としてゆったりとしたファミリールームを5室用意しています。ご家族が一緒に泊まれるよう、応接セットやソファーベッドのある部屋、畳敷きの小あがりのある部屋など、各種広い個室を用意していますので、お好みに応じてご利用いただければと思います。これらの病室は、妊産婦さんだけでなく、婦人科疾患で入院なさる方もご利用いただけます。

産前・産後ケアサービスや託児ルームを上手に活用

産前・産後ケアサービスなどこまやかな心配りもなされているようですね。

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家族同伴の育児演習や育児相談、赤ちゃんを預けて体をゆっくり休めてもらうための産後ケアなどを提供しています。出産や育児は経験前に想像しているよりはるかに大変なこと。ホルモンの変化で気持ちの揺れ幅が大きくなっているこの時期、周囲のサポートなしにお母さんが一人で出産・育児に向き合っていくのは難しいでしょう。ですので、このケアサービスではお母さんの心のケアを重要視しています。当院には、家族一緒に出産のお祝いができるように、カフェも開設しています。さらに託児ルームも設置しています。2人目や3人目を妊娠している患者さんは上のお子さんを連れての受診が多く、その際、上のお子さんを託児ルームで預かれば、お母さんも安心して診察を受けていただけると思います。今後は、お母さん方が小さなお子さんを預けてヨガ教室などに参加できるようにするなど、有効活用できればと考えています。

診療の際は、どんなことを心がけておられますか?

患者さんはいろいろな不安を抱いたり緊張なさったりしていますから、まずは安心してもらえるよう丁寧にお話ししています。特に初めての妊娠出産ですと、わからないことも多いでしょう。患者さんの話をよく聞いて、疑問や不安に思うことに対して一つ一つわかりやすく説明しています。患者さんが知りたいと思う情報も、以前と比べると幅広くなってきていますから、情報提供の質や量にも気を配っています。患者さんの栄養管理も重視しています。妊娠時には管理栄養士が食事や栄養指導をしており、抗加齢医学の考え方に基づいた栄養やサプリメントの指導なども必要に応じて行っています。

では最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。

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現在、小児科の医師が新生児健診を行っていますが、近い将来、小児科の一般診療も実現したいと考えています。赤ちゃんの時から引き続いてお子さんの成長を見守っていければと思っています。当院は60年にわたって地域に根差した医療を提供してきています。病院になったからといって敷居が高くなったわけではありません。予約や紹介状がなくてもいつでも気軽に受診していただけます。婦人科や乳がん検診など診療の幅も広がりましたので、女性の方々にはお気軽に相談に来ていただければと思います。

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