医療法人社団徳照会 いとう耳鼻咽喉科

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伊藤宏文院長

頼れるドクター

医療トピックス

生活習慣病の予防に重要
早期に治療したい睡眠時無呼吸症候群

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保険診療

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近年、交通事故の原因として話題になることも多い睡眠時無呼吸症候群。睡眠時に何回も呼吸が止まることで睡眠の質が低下し、日中ひどい眠気に襲われ仕事に支障をきたすなどさまざまな弊害を生む疾患だ。伊藤宏文院長は、睡眠時無呼吸症候群によってそうした弊害が生まれることは、一つの大きな社会的損失と捉え、早期発見・早期治療に注力している。「睡眠時無呼吸症候群は、仕事などに支障をきたすだけでなく、高血圧や心筋梗塞、糖尿病などの生活習慣病を誘発する大きな原因でもあるのです。そうした病気の予防という点からも、きちんとした診断と治療が必要です」と伊藤院長。具体的な検査方法や治療法などについて聞いた。(取材日2016年9月13日)

睡眠の質を向上させるとともに、生活の質も向上させるC-PAP療法

睡眠時無呼吸症候群とはどのような病気ですか。

1 ▲無呼吸症候群について語る院長 睡眠中、10秒以上気道の空気の流れが止まった状態を無呼吸といい、それがひと晩に30回以上、あるいは1時間あたり5回以上ある場合、睡眠時無呼吸症候群と診断されます。睡眠1時間あたりの無呼吸と低呼吸の合計回数を無呼吸症候群指数(AHI)と呼び、この指数で重症度を診断します。睡眠時無呼吸症候群は、睡眠時に呼吸が停止するだけでなく、起床時の不快感や頭痛、夜間頻尿、勃起不全、日中の眠気、疲労感、うつなどを引き起こします。さらに、交通事故などの原因になる場合もあり、大きな社会問題ともなっています。呼吸が止まる理由によって閉塞型、中枢型、混合型に分かれますが、気道が塞がる閉塞型がもっとも多いですね。

そのまま放置しておくと危険な疾患につながるのでしょうか。

2 ▲日中の眠気や大きないびきなどの症状がある 呼吸障害によって体は低酸素状態が繰り返されることになります。重症になるとエベレスト登山と同程度の低酸素状態になることもあるのです。この低酸素状態によって、交感神経が活発になり心拍数や血圧が上昇したり、インスリンのききが悪くなり糖尿病が発症したりします。あるいは血管内皮が障害を受けて動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳血管障害の原因にもなります。また、睡眠が分断されることで成長ホルモンの分泌も減少し、脂肪の代謝が悪くなります。このように睡眠時無呼吸症候群は、メタボリックシンドロームの合併症を引き起こすことになり、重症度にもよりますが、男性で2倍、女性で4倍になると言われています。

どのような治療法があるのですか。

3 ▲CPAP治療はAHIが20以上であれば保険が適応となる まず、終夜睡眠ポリグラフ検査(full PSG)を行います。これは脳派や眼球運動などを同時に記録して睡眠状態を総合的に評価するものです。この検査結果をもとに治療方針を決定しますが、重症の閉塞型の睡眠時無呼吸症候群の場合はC-PAP(シーパップ)療法を行います。これは、マスクから空気を送り込み、空気圧によって気道を確保する治療法です。マスク装着に慣れるまで時間がかかる場合もあります。そのほか、マウスピースによる治療や、口蓋垂軟口蓋咽頭形成術やアデノイド切除術など外科的手術を行う場合もあります。

こちらではどのような治療を行っているのですか。

4 ▲入院することなく自宅で治療を行うことができる まず上気道に異常がないか診察します。眠気評価のためにエプワース問診票にも記入していただいて、睡眠障害がどの程度であるか参考にします。そして疾患が疑われる場合は、簡易型の睡眠時検査機器によってご自宅で検査してもらいます。その結果、再度疑われる場合は、full PSG検査を行います。以前はこの検査は入院設備のある病院を紹介していましたが、現在、当院では日本総合睡眠検診協会に依頼して、在宅で検査を行えるシステムを導入しています。ですので、入院することなくご自宅で検査を受けられます。full PSG検査の結果、C-PAP療法に適応する場合は、当院の外来で処方します。

普段の生活で注意することはありますか。

5 ▲睡眠障害の治療を行って健康維持に努めることが大切 疲労感や頭痛、昼間の眠気を改善するために、まずは睡眠障害の治療を行って健康維持に努めることが大切です。メタボリックシンドロームから脱却するために、生活習慣の改善も必要ですね。特に肥満気味の場合は、首や喉周りの脂肪が気道を狭くしている可能性もありますので減量に努めましょう。アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などがある場合は、鼻呼吸がしにくくなることもあるので、原因となる病気の治療が必要です。また口呼吸も原因の一つですので、ふだん口をぽかんと開けているなど自覚症状があれば治しましょう。仰向けで寝るよりも横向きの方が気道の閉塞を防ぐ場合がありますので、抱き枕などで横向きで寝る工夫をするのもよいでしょう。

ドクターからのメッセージ伊藤宏文院長

睡眠時無呼吸症候群の患者さんの多くは、高血圧、心臓病、脳卒中、糖尿病などの生活習慣病を合併している場合が多いのです。最近では、それらに睡眠時無呼吸症候群を加えて「死の五重奏」と呼ぶこともあります。自覚症状がある人も、家族などから治療を勧められている人も、この疾患への正しい理解を深めることが大切です。インターネットなどでは誤った情報が氾濫していますが、正しい知識を得るとともに、適切な治療をしていただきたいですね。治療は生活の質の維持だけでなく、合併症の予防、改善につながります。大人だけでなく小さなお子さんも無呼吸になる場合がありますので、お子さんの睡眠の状態もよくチェックしてあげてください。

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