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香山 重剛 院長の独自取材記事

カヤマ内科泌尿器科クリニック

(千葉市稲毛区/稲毛駅)

最終更新日:2019/08/28

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JR総武線稲毛駅北口ロータリーすぐそばのビル内にあるのが「医療法人社団明香会 カヤマ内科泌尿器科クリニック」。香山重剛院長は、開業以来約27年にわたり、内科に加えて泌尿器科という専門性を生かし、稲毛区周辺の地域医療に貢献してきている。香山院長の泌尿器科の医師としての診療モットーは、何事も患者の立場になって考え、できるだけ1回の治療で早く治すこと。そして前立腺がんなどの病変を確実に発見することが重要と話す。そんな香山院長への信頼と、立地や20時までの診療という利便性も相まって、遠く東金や八街などからも患者が訪れている。診察中には冗談を言って患者の心を解きほぐすことが多いという香山院長。優しい笑顔が印象的な香山院長にクリニックの特徴や診療内容などについて聞いた。
(取材日2017年1月23日)

泌尿器科は少ない治療回数で完治をめざす

27年以上開業なさっていますが、どんな患者さんが多く来られているのでしょうか。

長く診療していますといろいろな患者さんが来られますが、駅の近くにあり診療時間も20時までと遅くまでやっていますので、通勤帰りのサラリーマンの方が多く受診されています。中でも性感染症を訴える人が多いですね。性感染症は年末に増える傾向で、忘年会後などどこかで遊んでうつされてくるのでしょう。そんな患者さんたちの話を聞くと人間味にあふれていて興味深いですね。医師によってそんな行動を怒る人もいるかもしれません。でも私は決して怒りません。怒っても意味ないですし、どんな患者さんもみんな真剣に悩んでいて、早く治したいと思っています。ですのでそんな場合は1回の治療で終わるようにしています。

ほかに泌尿器科ではどんな病状を診られていますか。

血尿や頻尿、尿管結石、前立腺肥大、勃起不全などが多いですね。特に血尿の診断はとても重要です。というのも血尿の背景に膀胱がんや前立腺がんが隠れていることがあるからです。がんの可能性を見逃して血尿の治療だけを行うと、今は血尿が止まったから良くても、後々がんが進行して重篤な事態に陥ることも考えられます。ですので、血尿がある場合はPSA血液検査も併用してがんの早期発見に努めています。男性の更年期障害や性同一性障害を訴える方も増えています。性同一性障害の患者さんは、社会的弱者でもあり、彼ら彼女らの希望を少しでもかなえられるようホルモン補充療法を行っています。女性の場合は過活動膀胱を訴える人が増えていますね。過活動膀胱の治療薬も新しいものが出てきており、さらに開発の可能性があるのではないかと考えています。

そもそも香山院長が医師をめざされたのはどんな理由からですか。

子どもの頃から理科や数学が好きだったものですから、将来は理数系に進もうと思っていました。理数系の中でも特に生物が好きだったのです。それで最初は東京大学の農学部に入ったのですが、やはり医師になりたいと思い、医学部に入りなおしました。医者という職業は、社会的に役に立つ仕事ですし、広く社会に貢献できるのではないかと思ったのです。これまで長く開業医を続けてきていますが、今、改めて医師という職業を選んで良かったなと感じています。

患者の立場で考え、当たり前のことを当たり前に行う

ご経歴を拝見しますと外務省医務官としてコロンビアに派遣されていた時期もあるのですね。

はい。開業する以前、2年間在コロンビア日本大使館の医務官として勤務したことがあります。当時は東京大学医学部附属病院の内科に勤務していたのですが、大学病院で研究ばかりしていると視野が狭くなると思ったのです。外国を見たかったですし、少しでも自分の視野が広がればと思い赴任しました。コロンビアで滞在しているうちに、医師は病気を治せばいいというような驕った気持ちがなくなり、患者さんと接する際は同等な立場で考えることが大切なのだと気付かされました。コロンビアでの経験は人間的に成長させてくれたのではないかと思っています。当時の語学力を生かして、ホームページには英語とスペイン語対応のページを作っていますが、それを見て外国人の方がクリニックに来られることもあります。

こちらの診療方針を改めてお話しください。

上から目線ではなく患者さんと同等に、そして患者さんの立場に立って何事も考えるようにしています。患者さんは早く治したい、何度もクリニックには通院したくないと考えていると思います。ですので、泌尿器科の場合は、1回で、多くても2回で治療を終えるようにしています。患者さんにも待たせることなく、てきぱきと早く治療をしています。患者さんは病気の詳しい知識は持っていませんから、病状や治療方法についてはわかりやすく説明して、納得していただいてから治療をしています。高血圧や糖尿病など内科で定期的に通っている患者さんとは人間関係を作ることが大切ですね。人間関係は単に病気のことを話しているだけでは作れませんので、冗談を言ったりして心をほぐすようにしています。

ほかに普段心がけていることはどんなことですか。

医師として仕事をきちんとすることです。言い換えれば、当たり前のことを当たり前に行うことです。日本の医療は確立していますし、これまで培ってきた知識や経験を駆使して確実に診断をすることが大切だと思います。ここでは高度な先進医療を行うわけではありませんし、一人ひとりの患者さんに対して、当たり前のことを丁寧に当たり前に行うことが地域ドクターとしての役割だと思います。そしてがんなどの異変を早期に発見し、早期に治療して病気を少しでも長引かせないよう心がけています。

そのためにも病診連携が大切だと思いますが、どのような体制になっているのでしょうか。

専門的な治療が必要な場合は、千葉県がんセンター、千葉市立青葉病院、国立病院機構千葉医療センターなどに紹介しています。大きな手術後に、当クリニックで投薬などの管理を行っている患者さんも多いですね。

患者自身が自分で考え生活習慣を改善することが大切

これまでで何か心に残ったエピソードはございますか。

ある時、心筋梗塞と思われる患者さんがいらして、心電図の結果から心筋梗塞と判断して大病院に連絡したのですが、病院側は心筋梗塞ではないだろうというのですね。しかし、心電図や患者さんの容体から心筋梗塞であると言い張って、病院に搬送してもらいました。結果その患者さんは3本もの心臓バイパス手術を受けられました。今はすっかり回復して、ここの外来に通っておられます。もしもその時心筋梗塞を見逃したら、命を落としていたかもしれません。また、ある患者さんは採尿したら、血尿ではなく血そのものが出ていて、詳しい診察をしたら実はがんが進行していたのですね。このように地域のクリニックでも患者さんの命に関わる場面も意外と多く、印象に残っています。

ところでプライベートの時間はどのようにお過ごしですか。

ゴルフが好きなので、ゴルフの素振り練習をしたり、時間があればラウンドしたりしています。実は1年半くらい前に軽い脳梗塞を起こし、そのリハビリテーションのためにもゴルフ練習を続けています。リハビリ方法はいろいろありますが、好きなことをリハビリに取り入れるのが一番楽しいですね。素振りで体をねじると筋肉も鍛えられます。スイングの時の風切音もよく出るようになって調子の良しあしは風切音で判断できるようにもなりました。飛距離も230ヤードぐらいから250ヤードまで伸びました。体を動かして筋肉を鍛えることは良いことづくめです。糖尿病や高血圧などの生活習慣病も運動によって改善をめざせますから、ぜひ取り入れて欲しいですね。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

今68歳ですので、あと2年くらいは診療を続け、その後は息子に任せたいと考えています。息子は現在日本医科大学系の病院で泌尿器科の医師をしていますので、今後は少しずつ彼による診療を増やしていければと思っています。患者さんとは人間関係が大切ですので、これまで培ってきた信頼関係を損ねることなく、さらに地域に密着した医療を提供できればと思います。先ほどもお話したように、運動は健康維持にとても重要ですし、食事も大切です。病気の改善には、普段の生活習慣をほんの少し変えるなど自分でできることもたくさんあります。安易に薬に頼ることなく、患者さんご自身で考えて生活改善をすることをぜひお願いしたいですね。それが健康寿命につながると思います。そして何か不安や悩みのある時はお気軽にご相談ください。

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