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鳥谷部 郁子 理事長の独自取材記事

磯部耳鼻咽喉科

(さいたま市緑区/浦和駅)

最終更新日:2019/08/28

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大通りから少し入った閑静な住宅街のなかにある「磯部耳鼻咽喉科」。同じ浦和市内の産業道路沿いから現在の場所に移転したのは2015年秋。まだ新築の雰囲気の漂う院内は、清潔感と木の温もりにあふれ、丹精込めた中庭が癒やしムードを演出してくれている。院内はアプローチからすべてバリアフリー。広く快適な印象の待合室、ゆったりとした診察スペースなど、ゆとりある空間が広がっている。インフルエンザなどの感染症が疑われる患者専用の待合スペースも用意されているのがうれしい。鳥谷部郁子理事長は、母親から同院を引き継いだ二代目にあたり、両親から受け取った「医の心」を大切に、日々の診療に当たっている。そんな鳥谷部理事長に、診察にかける思いや趣味のことなど、話してもらった。
(取材日2016年8月30日)

開業50周年を前に移転。癒しの空間を意識した医院

お母さまがご開業されてから50周年が近いそうですね。

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開業から48年、私が医師になってから30年が経ちました。今は理事である母は、慈恵医科大学の頃から鼻の分野を得意とし、私はめまいや子どもの難聴、補聴器など「聞こえ」の分野を得意としていますが、開業してからは地域のかかりつけ医として全般的に治療に当たっています。当院にいらっしゃる患者さんの疾患にこれといった偏りもありませんし、お子さんからご高齢の方までさまざまな患者さんが来てくださっています。もう長くこのエリアでやっていますので、ご家族3代、4代と引き続き来てくださっている患者さんもいらっしゃいますので、とてもありがたいですね。

昨年の秋にこちらに移転されたと伺いました。

以前の場所は、産業道路の拡幅工事が行われることになったため移転せざるを得ませんでした。幸い、今の場所をお譲りいただけましたので移ってきましたが、ここは交通量の多い幹線道路から少し入った住宅地で、とても静かな環境ですので気に入っています。移転新築にあたり、木の温もりを感じられる内装や中庭の風情などは継承しつつ、待合室の広さや、インフルエンザなどの感染症が疑われる患者さん専用の待合室を作るなど改良を加えました。感染症専用待合やその動線などを考えるにあたっては、近くの小児科医院を参考にさせていただいています。また、以前は木造で空調の効きが少々悪かったので、患者さんが少しでも快適に過ごせるよう配慮しました。私が診させていただけるのは体ですが、精神的なものも重要だと思っています。当院で少しでも癒やされ、元気になって帰っていただきたいと願っています。

浦和エリアは病院と診療所、また診療所同士の連携がとても良く取れているそうですね。

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移転した時に、ずっと通ってくださっていた患者さんにたまたま上手く移転のことが伝わらず、当院が無くなってしまったと思われた方がいらしたのですが、他の耳鼻科医院さんが親切に当院の移転先を教えてくださったことがありました。また、より専門的な知識をお持ちの先生のところに患者さんを紹介したり、逆に紹介されたりといった患者さんの行き来も盛んです。さらに複雑かつ専門的な治療を要する場合は、総合病院が周辺に点在していますので、適切な治療先をご紹介できます。日頃から各医療機関の間でコミュニケーションをとり、さまざまな連携を取ることが日常になっている風土があります。それに、埼玉県は人口当たりの医師数が少ない県として知られていますが、浦和エリアはとても恵まれているんですよ。

「何よりも患者が第一」という医の心を継承

理事長が医師をめざされたのは、ご両親の影響でしょうか?

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まさしくそうですね。母は耳鼻咽喉科の医師、亡くなった父は整形外科の医師でしたし、私は長女ですので自然と方向性が決められていった感じですね。うまくレールに乗せられてしまった印象ですが、今はきちんと医師に育ててくれた両親に感謝しています。医師としての両親からは、医の心、医師としてのあるべき姿を学んだと思っています。それは、何よりもまず考えるべきことは患者さんのことである、ということです。激しい変化の時代にあってそんな生き方を貫いた両親は、わたしにとっては理想の先輩医師像であり、最も尊敬する二人です。身近にとても良いお手本がいてくれたことにも感謝しています。

印象的な患者さんとのエピソードはありますか?

勤務医時代の話になりますが、耳と目が不自由な喉頭がんの患者さんがいらっしゃいました。ご家族とのコミュニケーションは、ご家族が患者さんに点字で意思を伝え、患者さんはご自分で直接話す、という取り方でした。喉頭がんの方は残念ながらかなり進行しており、通常ならば腫瘍を摘出するのがベストだと考えられますが、そうすると声も出せなくなり、ご家族や周囲とのコミュニケーションの手段が閉ざされてしまいます。それでは生活していく上でなんの楽しみもなくなってしまいますので、ご高齢ということもあり放射線治療をメインにする方針で治療をさせていただきました。私も患者さんときちんとコミュニケーションをとりたくて点字を習いまして、点字版を使って患者さんと色々やりとりをさせていただいたことを覚えています。診療するうえでは患者さんの生活の質も考え、患者さんのお気持ちにも寄り添いながら行いたいと思っています。

医師として常に心がけていらっしゃることはありますか?

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大学を卒業して30年以上になりますが、常に勉強を続けていないといけないと思っています。耳鼻咽喉分野はもちろんですが、他の科のことも知識として知っておくべきだと考えています。患者さんを他の先生に紹介するにしても、どういう疾患ならどの先生がベスト、という判断を的確にしなくてはなりませんからね。また、これは患者さんからの信頼の証なのでうれしいことなのですが、患者さんから全く別の科の疾患について相談されることがあるんです。そんな時でも、専門家ではないのでとお断りしつつ、見識をお持ちの先生を紹介したり、ある程度の意見は述べさせていただきたいと思っています。そのためにも幅広い分野の勉強を常にしていきたいと思っています。

素人判断や我慢は禁物。早めの受診が肝心

休日の過ごし方など趣味の話を伺ってもよろしいでしょうか?

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現在、浦和医師会広報部担当理事をさせていただいておりますので、お休みの時はその仕事が入ることが多いですね。特に急ぎの仕事がないときには、のんびり音楽を聴いたり本を読んだりしています。もう少し余裕が出てくれば映画鑑賞やテーマパークに出かけたいのですが、最近はなかなか行く機会がありません。テーマパークはかつて年間パスポートを持っていたほど好きなのですが。最近のお気に入りは、バッハの曲をサックスで演奏されている方の音楽と、アニメの海外作品です。音楽に身をゆだねていると本当に癒やされますし、アニメは最初はあまりこれといった印象は無かったのですが、あとからじわじわと良さを感じてきました。

日々の健康法やストレス解消法はありますか?

偏頭痛持ちで、寝不足になるとすぐ頭が痛くなってしまうので、睡眠は十分確保するように気をつけています。それが健康法でしょうか。ストレス解消といえば、人気のテーマパークに行くことですね。何故か訪れるだけでテンションが上がって元気になれるんですよ。あとはアロマも好きなので、お気に入りやその日の体調や気分に合わせて炊いています。寝る前に好きな香りを炊くと、安らげます。当院でもアロマディフューザーを置いており、受付のスタッフがチョイスして炊いてくれています。

最後に読者へのメッセージをお願いできますか?

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どんな症状でも限界まで我慢したりせず、早めに受診していただければと思います。一日我慢した挙句ひどくなって診察終了時間の間際に駆け込んでこられる方もいらっしゃいますが、あまり遅い時間ですと、重度の疾患で専門性の高い治療を必要とする場合に紹介先が限られてしまうことがあります。例えば喉の痛みに始まって急に症状が悪化して時に死に至ることもある急性喉頭蓋炎など、我慢が良くない結果へつながってしまうこともあります。診させていただいて大したことないようならそれに越したことはありませんので、ぜひ早めの受診を心がけていただければと思います。

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