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医療法人社団昭恵会 杉浦眼科 春日部本院

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杉浦康広院長

自覚症状の乏しい緑内障
検査を活用し早期発見・治療を

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保険診療

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発症しても初期は自覚症状がほとんどないといわれる緑内障。進行すると視力を失うこともある病気だが、「早期に発見できれば、現在の視力を維持することをめざした治療もできるので、過剰に不安にならないように」と語るのは、「杉浦眼科」の副院長である今野伸介先生。東京大学医学部眼科学教室特任講師を務めたのち、現在は同院に加え武里・豊春の分院にて緑内障の診療を担当するドクターだ。同疾患の検査から治療法までを今野先生に詳しく聞いた。 (取材日2019年9月25日)

早期発見・治療が大事な緑内障。患者とドクターで治療の目標を設定し、生活の質の維持をめざす

緑内障とはどんな病気でしょうか?

1 ▲院内は広く、検査機器をそろえている 主に眼圧の上昇などの影響により視神経が障害され、視野が欠損する病気です。治療をしても元の健康な状態には戻らず、失明に至る原因疾患の1位とされます。かなり進行しない限り自覚症状が出にくいため、潜在的な患者が多いとも推測されています。原因としては、原因不明の「原発性」、外傷、薬剤の影響、他の病気が関与する「続発性」、「遺伝性」などが挙げられます。一般的に緑内障は「開放隅角緑内障」と、急性発作を起こすリスクのある「閉塞隅角緑内障」の大きく2つのタイプに分けられ、一般的に多いのは開放隅角緑内障です。眼圧が正常範囲内であり日本人での患者数が最も多いとされる「正常眼圧緑内障」もこちらに含みます。

緑内障になりやすい人とは? 症状についても教えてください。

2 ▲診察室。親身に診療に当たる 近年の国内緑内障疫学調査において原発開放隅角緑内障の危険因子として眼圧・年齢・高度近視が関わっているとされています。緑内障は自覚症状が出にくいのでとても発見しづらい疾患であり、特に正常眼圧緑内障は眼圧上昇もないため、痛みも出にくいのです。また緑内障は両眼性が多いのですが、片眼ずつ時間差をおいて発症することもあります。緑内障の視野欠損は多くの場合はまず内側に現れることが多く、片方がまだ正常であれば、見えないほうの視野欠損を正常なほうの視野で補ってしまう。患者さんからすれば、痛くもかゆくもなく、日常生活においては問題なく見えてはいるので自覚症状に乏しい、そこが緑内障の怖いところです。

早期発見のために気をつけることは何でしょうか?

3 ▲自覚症状がないので、検査を受けてみることが大切だという 何しろ自覚症状がほぼないので、何もなくても40代になれば眼科で検査を受けることが一番です。人間ドックでも眼圧検査のみならず眼底検査も含まれることが多くなり、早期発見につなげられる環境は整ってきていると思います。最近では、光干渉断層計(OCT)などの新しい検査機器によって視神経や眼底の「早期の緑内障性の構造的変化」を発見することができるようになってきており、一般的な視野検査で異常が出る前の「前視野緑内障」という緑内障のごく初期の段階から管理できるようになってきています。近視が強い方や血縁に緑内障の方がおられるなどの不安のある方は、ぜひ一度眼科を受診して眼底検査や視野検査などを受けてほしいですね。

緑内障の治療方法は?

20191030 4 ▲OCT検査機器 治療は点眼薬が基本となりますが、時にレーザー治療や手術が選択される場合もあります。点眼薬は眼圧を下げることを目的としたもので、現在ではさまざまな種類の薬があり、患者さんごとに緑内障の病型、病期、副作用などを検討しながら薬剤を選びます。そこからさらに眼圧を下げなくてはいけない場合にはレーザー治療や手術が選択されます。手術のおいては、従来の線維柱帯切除術のほかにも、早期から中期の緑内障の方にはより侵襲の少ないMIGSと呼ばれる低侵襲緑内障手術も行われるようになってきたことが最近のトピックスです。

治療後はどのように過ごせばいいのでしょうか。

5 ▲患者本人や家族に病気を理解してもらう必要があると話す 治療後は通院により経過観察を行います。治療を行っても緑内障そのものが治ったわけではないので、眼圧や視野を見ながら現状維持を図ることが大切です。そしてこれは治療後に限ったことではありませんが、緑内障の病気そのものを患者さんご本人やご家族が正しく理解することも大切です。経過観察が必要なのに途中で通院や点眼をやめてしまうのは、やはり緑内障に関する理解不足も一因とも考えられます。緑内障という病気についてはもちろんのことその患者さんの個々の現状、今後の方針などについてもしっかりと説明してくれる、信頼関係を築ける医師を選ぶことが、結果的には視力、視野を維持する上でも重要かなと思います。

ドクターからのメッセージ

今野伸介副院長

進行した緑内障を数多く診てきた経験から、「早期発見」「後手に回らないタイミングの判断」を最も大切にしています。治療しても視力を取り戻すことはできないため、正確な診断に基づく「投薬開始、薬剤変更、手術」など治療の見極めのタイミングが重要です。もう一つ大切なのは、患者さんの不安を解消すること。「緑内障=失明」と考え精神的に不安になる方もいます。近年は緑内障の早期発見に有効とされる検査機器が現れ、薬剤の種類が増え、手術法も進歩しています。早期発見・治療はもちろん、適切な経過観察で現状を維持し、生活の質を維持することもめざせます。患者さんと目標を設定し、“後手を踏まない医療”に取り組みたいと思います。

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