医療法人 山内クリニック

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山内泰介院長

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喉仏の2cmほど下にあり新陳代謝を活発にするホルモンを分泌している甲状腺。胃や肺などと比べなじみが少ないと感じる人も多いのではないだろうか。甲状腺疾患は大きくホルモンの異常と形や大きさの異常に分けられ、さらにホルモンの異常は甲状腺から過剰にホルモンが分泌される亢進症と甲状腺ホルモンが不足する低下症に分けられる。女性に多く、更年期障害や体調不良の症状と似ているため気づかず放置されることも少なくないが、甲状腺ホルモンの過不足は全身に症状をもたらし精神面に影響することも。そこで、甲状腺疾患の診療を専門に行う「医療法人 山内クリニック」の山内泰介院長に、甲状腺の主な病気の特徴や治療方法、不妊との関連性について話を聞いた。 (取材日2017年9月11日)

ホルモンの過不足で生活の質が下がる症状が。気になることがあれば早期に専門の医療機関へ

バセドウ病とはどのような病気ですか?

1 ▲患者にわかりやすく説明をしてくれる バセドウ病は甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気で、20代から40代の女性に多く、疲れやすい、手が震える、動悸がする、汗をかきやすいといった症状があります。治療方法は大きく分けて、薬、手術、放射線治療の3つで、まずは薬で甲状腺ホルモンの値を正常に戻すことから始めます。厳しい言い方をすると、バセドウ病は完治する病気ではないので、薬を徐々に減らし、やがて薬を飲まなくてもよい「寛解」を目標に治療を行いますが、治療には個人差はあるものの1年、2年といった長い期間が必要になります。難治性の人や再発を繰り返す人、薬に対するアレルギーや合併症のある人は、手術や放射線治療を選択する場合もあります。

橋本病とはどのような病気ですか?

2 ▲女性でも通いやすい、清潔感のある広いクリニック 甲状腺機能が低下し、ホルモンが不足する病気の代表的なものが、中年以降の女性に多い橋本病です。この病気の多くは甲状腺ホルモン値が正常で、症状がないため発見されないこともありますが、ホルモン値が低下した場合は疲れやすい、皮膚が乾燥する、便秘、脈が遅くなるなどの症状が現れるため、ホルモンを補う治療を行います。ただし、治療の目的はホルモンの値を是正することであり、橋本病の原因である抗体が消えるわけではないので根本的に治るわけではありませんが、日常生活を普通に送れるようになります。

ホルモンの過不足以外の病気にはどのようなものがありますか?

3 ▲超音波検査は自分でモニターを確認し、状態を確認できる 甲状腺全体が大きくなるびまん性甲状腺腫と、しこりができる結節性甲状腺腫があります。びまん性甲状腺腫は橋本病やバセドウ病にみられ、結節性甲状腺腫は変性疾患と腫瘍に分けられます。変性疾患は本来の正常な細胞の形が変わったもので良性ですが、腫瘍には良性と悪性があり、それを見極めるため触診、超音波検査、細胞診検査を行います。悪性の場合は手術などの治療が必要になるので、当院では専門病院や大学病院と連携することで対応しています。悪性腫瘍の中で最も多い甲状腺乳頭がんは、単発で1cm以下と小さく、他の臓器への浸潤や転移がない場合、悪性度が低く予後も良いため手術をしないこともあります。

甲状腺疾患と不妊との関係について教えてください。

 ▲話しづらいような悩みにも、先生は真摯に耳を傾けてくれる 不妊症の原因はいくつもありますが、その1つに甲状腺ホルモンとの関連性が考えられ、不妊治療を始める際には甲状腺ホルモンの検査を行います。甲状腺ホルモンが潤った状態にするため、薬による治療を開始し、妊娠中も継続して行うことがあります。妊娠初期にはおなかの中の赤ちゃんは自分でホルモンを作れず、母体からホルモンが供給されるため、お母さんの血液の中の甲状腺ホルモンを高めにしておくことは妊娠のためにも赤ちゃんの成長のためにも重要なことです。当院では積極的に診療を行っており、産婦人科で不妊治療を行う外来からの紹介患者さんも多く来院されています。

出産をきっかけに起こる病気もあるのでしょうか?

5 ▲先生自ら血液検査をすることもある 妊娠がきっかけで起こる病気には無痛性甲状腺炎という、甲状腺内に蓄えられている甲状腺ホルモンが一気に放出される病気があります。ホルモンが高いということではバセドウ病と同じで、症状も似ていますが、無痛性甲状腺炎の場合は、甲状腺ホルモンが一時的に高くなるだけで機能が回復すれば元に戻ります。そのため、薬を飲む必要もなく、個人差はありますが数ヵ月で元に戻ることがほとんどです。しかし、もともと橋本病などの病気があり、元に戻らない時は薬による治療を行うこともあります。産後に起きやすいため、血液検査を受けていれば症状が出る前の軽い段階で発見されることがよくあります。

ドクターからのメッセージ

山内泰介院長

当院では、血液検査や超音波検査は短時間で結果が出るため、当日から治療を開始することも可能です。必要に応じて細胞診検査も院内で行い、手術など大きな治療は専門病院や大学病院に紹介するというスタイルで診療を行っています。力を入れている不妊治療の外来では、不妊治療の開始から妊娠、出産まで、産婦人科と密に連携を取り、フォローしています。甲状腺ホルモンが過不足すると全身に症状が現れ、精神面にも影響が出るため、気になる症状があれば早めに専門の医療機関を受診することをお勧めします。形や大きさは、日頃から甲状腺に触れていないと異常や変化に気付きにくいので、日常的に意識して触れてみることが大切ですね。

記事更新日:2017/11/06
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