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田中 江里 院長の独自取材記事

葉山ハートセンター

(三浦郡葉山町/逗子駅)

最終更新日:2019/08/28

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心臓外科の手術を求め、各地から患者が訪れる「葉山ハートセンター」。時代の変化とともに提供する医療サービスにも変化が必要になったため、心疾患だけでなく、救急医療や一般内科外来、入院受け入れなど、地域のニーズに合わせた総合的な医療サービスを提供する病院として、2017年6月に再スタートした。風光明媚な葉山という立地や、リゾートホテルのような雰囲気の建物を生かし、人間ドックや人生の最後を過ごす終末期医療の受け入れ先としても機能することをめざす。新たに病院運営を担う田中江里院長は内科出身。専門は血液内科で、患者と長く付き合い、家族関係や背景までに配慮が必要な病気の診療に携わってきた。明るい笑顔と楽しい語り口がトレードマークで「私に会うと元気が出ると、患者さんによく言われるんですよ」とのこと。同グループの湘南鎌倉総合病院との連携も強く内科医師が2名診療に来ている。地域に求められる病院をめざして、しなやかに、しかし、力強く病院再生に取り組む田中院長に、新しい「葉山ハートセンター」への思いを語ってもらった。
(取材日2017年9月28日)

逗子・葉山で救急医療や総合的な診療を提供

再スタートした経緯や特徴を教えてください。

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当院は高度な心臓病治療を行う施設として2000年に開設され、全国的にも知られている病院でしたが、医療の発展とともに高度な心疾患治療が普及し、心疾患の治療だけで病院を経営することが難しくなってきました。一方、逗子・葉山エリアには急性期病院がなく、地域の方々や高齢者施設に入居されている方は、救急医療が必要な場合、鎌倉市や横須賀市の病院などまで行かなくてはならないという状況でした。そこで、心疾患・循環器疾患の診療科は残しつつ、地域のニーズに対応して、逗子市、葉山町の医療圏の方々に対して、一般内科、救急を含めた医療を提供する病院として生まれ変わることになりました。救急医療は湘南鎌倉総合病院の救急総合診療科と連携して取り組み、急性期治療を終えたあとの入院体制も整えています。循環器疾患の診療については、これまで通り狭心症、心筋梗塞などの虚血性疾患、弁膜症、不整脈などの診療を継続して行っています。

入院の受け入れや、人間ドックに力を入れられているそうですね。

救急診療後の入院受け入れに加え、逗子や葉山には高齢者施設が数多くありますので、入院が必要となるような脱水や食欲低下をはじめとした各種感染症疾患、透析治療、在宅療養をされている方のレスパイト入院なども引き受けています。緩和的ながん治療として、医療は行いつつ、自然に恵まれた静かな環境の中で最後を迎えていただく受け入れ先にもなっていきたいと思っています。また葉山は風光明媚なところで、当院の人間ドックを行う建物からは相模湾が一望でき江の島はもちろん、天気の良い日には富士山を望むこともできます。人間ドックは1日の検査受け入れ人数を限定し、検査後の面談やフォローまで経験ある内科の医師がしっかり行います。また8月から婦人科専門の外来を設け、乳がんや子宮がんの検査を含めた女性専用のレディース検診も始めました。婦人科に行かなくても、検診が受けられると好評です。

病院再生に取り組まれる院長先生の思いをお聞かせください。

時代とともに医療も経営も変化が必要です。循環器や心臓外科を専門とする医師に知られている「葉山ハートセンター」を、地域医療を取り入れながら経営改革をするために院長に就任して、その責任はとても重く感じています。多くの方とお話をして、地域を回り、実行可能な計画として「葉山リバイバルプラン」を立案し、実行に向けて走り出したところです。湘南鎌倉総合病院で副院長を約10年務め、管理職研修なども受けてきましたが、院長と副院長の仕事はまったく異なると痛感しています。院長の仕事は「人を診て治す」という医師の仕事とはまったく違いますね。プランを実現するのは、私一人ではできません。頑張ってくれているスタッフのおかげでもあり、手を差し伸べてくれている湘南鎌倉総合病院の方々のおかげでもあると感謝しながら、スタッフの潜在能力を信じ、一人ひとりの力を伸ばせるようにみんなを導いていきたいと考えてます。

今後の展望についてお聞かせください。

地域医療は継続して安定した医療を提供できることが重要です。一次救急は、これまでも実現しようとしたことはあるのですがスタッフ不足などで継続することができませんでした。ですから、まず確実に提供できるように定着させることと、さらに医療現場の働き方改革も大切だと思っています。医師やスタッフの犠牲の上に成り立つ医療ではなく、医療者の生活も大切にした環境をつくり、その中で最善を尽くしたいと考えています。細かい点では、グループ病院から、心臓外科と漏斗胸の専門家を招聘しましたので、その専門性を生かした診療にも取り組みたいですし、当院で心疾患の手術を受けられた方も高齢化し他の内科的な病気を発症されている方も多いので、責任を持って総合的に診療していきたいと考えています。また2020年の五輪を控え、ここも国際的に知名度が高まるエリアですので、海外からの医療ツーリズムも視野に入れていきたいと考えています。

地域の皆さんへのメッセージをお願いします。

私に与えられた使命は、病院経営を健全にするとともに、地域の方にとっていざというときに頼れる病院、地域医療を担える病院にすることです。規模は小さいですが、さまざまな問題について相談窓口になり、入院もできる総合内科的な病院をめざしたいと思っています。地域の方で最後は地元で過ごしたい、在宅医療は難しいという方にも入院をご相談いただきたいと思います。また忙しい方々に、ぜひこの素晴らしい眺めの中で健康を維持するための人間ドックを受けていただき、健康を守っていただきたいと願っています。私も働く女性の一人として、現役世代の女性たちは仕事や家事に忙しく、自分の健康管理は後回しにされているのを痛感しています。しかし、健康に生きてくために定期的な健診は重要ですから、リゾートのようなくつろげる雰囲気の中で、心身のメンテナンスをしていただけたらと思います。何か気になることがあれば、気軽に来ていただきたいですね。

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