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河野 弘 院長の独自取材記事

名古屋掖済会病院

(名古屋市中川区/六番町駅)

最終更新日:2019/08/28

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名古屋市内と名古屋港の物流を結ぶ、中川運河に程近い場所に、「名古屋掖済会病院」は位置する。洋上救急・海員の健康管理のサポートなどを通して日本の海運を支え、物作りの街・名古屋の発展に、医療の立場から貢献してきた。また、東海地方の救命救急医療の草分け的な存在であり、救急車も積極的に受け入れる。高度医療や予防医療の充実にも力を注ぎ、周辺の地域住民の健康を守る同病院がこれまで大切にしてきたのが、「患者の目線」だ。患者の来院時、車の出し入れがしやすいよう、平地での駐車場を用意するなど、常に患者の立場からより良いこととは何かを考え、形にしてきた。そんな同病院の、これまでの歩みと現在の取り組み、今後の展望について河野弘院長にじっくり語ってもらった。
(取材日2018年8月30日)

地域医療発展に貢献し救急医療をリードする

貴病院の成り立ちについてお聞かせください。

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当院は、日本海員掖済会の理念である、「海員の健康管理」および「洋上救急」の担い手として、1948年に開院しました。この理念とともに、名古屋市南西部の医療を支える基幹病院として、質の高い医療を安全に提供することを使命に掲げ、これまで歩んできました。中でも、特に力を注いできたのが、救命救急医療の分野です。1978年の救命救急センター開設を皮切りに、東海地方の救命救急の担い手として、地域の医療をリードしてきました。24時間365日、いつでも患者を受け入れられるということに対して、地域の皆さんも大きな安心感を抱いていただけているかと思います。そしてこの歴史を今後も受け継いでいくため、これまで以上に高度な医療を迅速に提供できるよう、2006年に救命救急センターを建て替え、一新しました。

特徴とはどういったものでしょうか?

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大きく3つ挙げられます。1つが医療機器の充実です。がんの治療やカテーテル治療といった高度医療を提供するため、先進の医療機器を積極的に取り入れています。2016年の新病棟開設に伴い、精度重視の放射線治療装置、PET-CT、320列CT、3T-MRIを導入しました。カテーテル処置室は3つ用意し、循環器系、脳血管系など、臓器別に迅速に対応できるようにしています。2つ目が、緩和ケア病棟を有している点です。がんの早期発見・早期治療をめざす一方で、中には終末期医療を必要とする患者さんもいらっしゃいます。最期の時間を穏やかに過ごしてもらいたいという思いから、完全個室の病棟を設け、ご家族やペットとともにお過ごしいただけるようになっています。そして3つ目が、駐車場の確保です。この周辺は残念ながら交通の便が良いとは言えませんので、平地での駐車場を設け、ストレスが少なく来院できるよう環境を整えました。

良質な医療を提供すべく、取り組まれていることはありますか?

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医師や看護師、薬剤師、栄養士、検査技師、事務など、当院で働くさまざまな職種がチームとなって意見を出し合い、当院が抱える課題の改善策を検討していく、という仕組みを取っています。例えば患者さんへの接遇に関しても、異なる職種のスタッフがそれぞれの立場から意見を出し合っているんです。こういった取り組みを通して、当院が真に患者さんの期待に応えられる組織として成長できることを期待しています。また、院内に限らず、名古屋市中川区をはじめとした、名古屋市南西部の地域医療連携においても、密度の高い連携体制をとれるよう、当院の医療連携室が中心となって働きかけています。

地域連携における具体的な取り組みについてお聞かせください。

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当院では名古屋市中川区をはじめとした、名古屋市南西部の医療機関と連携し、医療連携室の専属スタッフが患者の紹介や逆紹介、退院後のフォローなどを行っています。他にも、定期的に勉強会・研修会を主催し、開業医の皆さんにもご参加いただいています。場合によっては、職種別のメディカルスタッフの連携・交流の場をつくるなどして、医療レベルの向上に努めています。また、2017年より地域包括ケア病棟の稼働を始めました。急性期医療を担う当院は「常に患者さんを受け入れられる体制」を整えておくことも求められる役割の一つです。しかし時として、通院でも問題ないものの、何らかの事情により退院できない場合や、後方病院への転院がスムーズに行えない場合もあります。そこで、地域での受け入れを待つ患者のクッションの場として、地域包括ケア病棟を設置しました。これらの取り組みが、今後よりスムーズで密な連携をつくっていってくれるでしょう。

今後どのような展望をお持ちでしょうか?

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当院の使命を果たしていくため、今後も引き続き、積極的に医療設備を導入するなど、精神的な医療を提供できる体制を強化していきたいと考えています。手術の精度向上をめざし、年内にロボット支援手術を導入します。これと同時に、専門医や認定看護師といった医療のスペシャリストの育成にも、力を注いでいく所存です。一方で、院内整備においてはまだ十分とは言えません。この課題をクリアすべく、外来病棟のバリアフリー化や、旧来のようなお名前ではなく、診察番号での呼び出しで対応するような、プライバシーに配慮した診療体制づくりにも、順次着手していきたいと考えています。まだまだやるべきこと、できることは多々ありますが、どんな時も常に患者さんの目線に立ち、その声に耳を傾けていく姿勢を忘れずに持っていたいと考えています。そして、常に医療レベルを維持し、地域の皆さんに頼られ、愛される病院として成長していきたいと考えております。

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