一般社団法人日本海員掖済会 名古屋掖済会病院

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河野 弘院長

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名古屋市内と名古屋港の物流を結ぶ、中川運河に程近い場所に、「名古屋掖済会病院」は位置する。洋上救急・海員の健康管理のサポートなどを通して日本の海運を支え、物作りの街・名古屋の発展に、医療の立場から貢献してきた。また、東海地方の救命救急医療の草分け的な存在であり、救急車も積極的に受け入れる。高度医療や予防医療の充実にも力を注ぎ、周辺の地域住民の健康を守る同病院がこれまで大切にしてきたのが、「患者の目線」だ。患者の来院時、車の出し入れがしやすいよう、平地での駐車場を用意するなど、常に患者の立場からより良いこととは何かを考え、形にしてきた。そんな同病院の、これまでの歩みと現在の取り組み、今後の展望について河野弘院長にじっくり語ってもらった。
(取材日2018年8月30日)

地域医療発展に貢献し救急医療をリードする

―貴病院の成り立ちについてお聞かせください。

当院は、日本海員掖済会の理念である、「海員の健康管理」および「洋上救急」の担い手として、1948年に開院しました。この理念とともに、名古屋市南西部の医療を支える基幹病院として、質の高い医療を安全に提供することを使命に掲げ、これまで歩んできました。中でも、特に力を注いできたのが、救命救急医療の分野です。1978年の救命救急センター開設を皮切りに、東海地方の救命救急の担い手として、地域の医療をリードしてきました。24時間365日、いつでも患者を受け入れられるということに対して、地域の皆さんも大きな安心感を抱いていただけているかと思います。そしてこの歴史を今後も受け継いでいくため、これまで以上に高度な医療を迅速に提供できるよう、2006年に救命救急センターを建て替え、一新しました。

―特徴とはどういったものでしょうか?

大きく3つ挙げられます。1つが医療機器の充実です。がんの治療やカテーテル治療といった高度医療を提供するため、先進の医療機器を積極的に取り入れています。2016年の新病棟開設に伴い、精度重視の放射線治療装置、PET-CT、320列CT、3T-MRIを導入しました。カテーテル処置室は3つ用意し、循環器系、脳血管系など、臓器別に迅速に対応できるようにしています。2つ目が、緩和ケア病棟を有している点です。がんの早期発見・早期治療をめざす一方で、中には終末期医療を必要とする患者さんもいらっしゃいます。最期の時間を穏やかに過ごしてもらいたいという思いから、完全個室の病棟を設け、ご家族やペットとともにお過ごしいただけるようになっています。そして3つ目が、駐車場の確保です。この周辺は残念ながら交通の便が良いとは言えませんので、平地での駐車場を設け、ストレスが少なく来院できるよう環境を整えました。

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