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矢野 弓子 院長の独自取材記事

藤本メディカルクリニック

(名古屋市北区/清水駅)

最終更新日:2022/02/03

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名鉄瀬戸線、清水駅から徒歩5分の場所にある「藤本メディカルクリニック」。同院の開業はおよそ60年前、矢野弓子先生の祖父の代に始まった。以来半世紀以上もの長い間、地域患者の健康を守り続けている。「大切にしているのは、患者さまのお気持ち、お悩みに寄り添っていくこと。できる限りのことをして差し上げたいと考えています」と、愛情あふれる声で語る矢野院長。スタッフの仕事の楽しさにも重きを置いており、「スタッフは宝です」と心からの笑顔を見せる矢野院長に、クリニックの考えやさまざまな取り組みなどについて話を聞いた。

(取材日2021年10月2日)

患者の悩み、気持ちに寄り添い、心を解きほぐしていく

先生が医療の道を志したきっかけなどからお聞かせください。

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当院はもともと、祖父が60年ほど前に開業した40床の病床をもつ外科の病院で、父も同様に外科の医師でした。祖父も父も本当に厳格な医師で、尊敬に値する人物だったと誇りに思っています。私は一人っ子でしたから、いずれはこの病院を継ぎたい、医師として地域に貢献したいと考えていました。そこで愛知医科大学の医学部に進み、循環器内科の医師となりました。祖父、父とは違う専門性を身に着けたのは、将来的に高齢化社会になり、生活習慣病で悩む方が増えるのではないか、そういう方を診ていく必要があるのではないか、と考えたからです。

クリニックになった現在も幅広く地域に貢献されていますね。

継承するにあたり、家庭や子育てもありましたから、病床をもつ病院を維持するのは難しいと考えました。そこで父に相談したところ「思うようにやりなさい」と言ってくれましたので、病床をなくしたクリニックの形態にし、そのスペースにデイサービスとリハビリテーションルーム、エイジングケアの外来を開設しました。診療では若い学生さんや社会人の方だと風邪や頭痛などの突発的なご相談が多いですが、30〜40代になったら、定期的に採血や尿検査、CTやレントゲン検査、超音波エコー検査、各種がん検診などを受けて、病気の早期発見に努めることが大切です。また、高血圧や糖尿病、高脂血症といった生活習慣病は放っておくと脳梗塞や心筋梗塞など重篤な病気につながります。日頃から病気になる前の予防や検査の受診を大切にしていただきたいですね。

先生が診察時などに心がけていることは何でしょうか?

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患者さまは体調が悪いのはもちろんですが、病気に対する不安などで心も弱っておられる方もおみえになります。診察室では話しやすいよう看護師も入れず、私と二人でお気持ちを聞かせていただきます。どんなことに悩んでおられるのか、できる限り気持ちに寄り添いたいのです。ごくまれにですが「先生にお会いしたら気が楽になりました」とお薬ももらわずに帰る方もおられます(笑)。患者さまには体も心も健康で若々しくいていただきたいので、心に荷物があれば少しこちらに分けていただければうれしいですね。またご相談の内容に応じて、各分野の専門の先生方におつなぎするのも、開業医としての重要な役目だと考えております。ですから近隣の基幹病院や大学病院との連携は常に取れるよう備えています。

スタッフは宝。感謝の言葉を贈り合い、信頼を深める

幅広いご相談で先生のところへいらっしゃるのですね。

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時には耳鼻科に関する相談もあったりして、まるでよろず相談所のようだと思うこともあります(笑)。でも患者さまは本当に「どこに相談していいかわからない」と困っておられます。地域に根差す開業医は、診察から手術まで何でも解決できるというわけではないため、連携する大規模病院について正確に認識しておくことは非常に大切です。そして大規模病院におられる専門の先生たちに患者さまが正しくたどり着ける道をつくって差し上げるのが、私たちの大きな役目の一つだと思っています。地域の方々に寄り添って、ともに歩いていく……これが私の理想ですね。寄り添う気持ちでいるのはスタッフも同じで、スタッフは今20人弱いますが、一緒にいると「スタッフ全員が同じ方向を向いて仕事に携わっている」と感じることが多く、とても良い雰囲気で働くことができています。

スタッフの志を高めるための工夫など教えてください。

毎日の朝礼や月に1回のミーティングはもちろん、年に1回行う、ホスピタリティーに関する作文の発表会もあります。「こんなうれしいことがあった」「スタッフ同士こういう声をかけ合って心が温まった」などのエピソードを共有しています。他にもスタッフ同士で贈り合う「オーキッドカード」という小さなカードを用意していて、気づいたことがあればそこにコメントを記載し、スタッフルームのポストに入れておくんです。不思議なもので、文字だと口で伝えるよりもさらにじんと心に響きます。そういう褒め合う文化を持つことで、患者さまにも心からの笑顔で接することができるようになると思うのです。スタッフの関係性が良いことでクリニック全体の空気も明るくなって、患者さまの心のリラクゼーションにもつながるといいなと思います。

廊下にはほとんどの場所に手すりもあり、細かい配慮が行き届いていると感じます。

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患者さまには居心地良く過ごして、元気になっていただきたいですので、当院がそうした場所になれるよう患者さまへの配慮は欠かさないよう気をつけています。患者さまに懸命に尽くせば「ありがとう」という言葉と笑顔が返ってきて、それが一番うれしい瞬間ですね。当院にはデイサービスもありますが、そのスタッフに伝えているのが「利用者さまに対し、”人生の先輩”としての尊敬の念を絶対に忘れないこと」。デイサービスを受ける方々は好んで不自由になられたわけではありませんからね。また、ご家族も何とかしたいという想いがあっても、お仕事など忙しくままならないことも多いと思います。そういった時にぜひデイサービスを活用していただきたいですし、利用者さまにとって居心地の良い場所になるよう、スタッフ一同温かくお迎えしたいと思っています。

患者の心を上向きに。そのためのさまざまな工夫を継続

デイサービスについてもう少しお聞かせください。

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デイサービスは当院の3階という日当たりの良い開けた場所にあり、面白みのある家具を置いているんです。皆さん思い思いに、電子ピアノを弾いたり、季節の飾りものを作ったり、奥では歩行訓練なども受けていただけます。生活の中でご家族含め皆さんが特にご苦労されているのはお風呂ですが、当院のデイサービスでは椅子に座ったまま浴槽に入れる機械浴を導入していますから、安全性も高いと思いますし、「お風呂に入れてとても気持ちいい」と心から喜んでくださいます。

エイジングケアのご相談もできるのですね。

クリニックとして病気の治療や検査を行うのはもちろんですが、お悩みは人によってさまざまです。まだまだお年でもないのに「年を取ってしまって……」と肩を落とされる方もいらっしゃって、体の元気のなさやお肌の悩みということもあります。悩みがあって気持ちが暗くなってしまうこともあるかと思いますが、若々しく健康的でいるためのエイジングケアにも対応しております。ケアを受けることで心が上向きになり、笑顔になっていただけるようにしたいと思っていますので、ぜひご相談ください。

今後はどのようなことに力を入れていかれますか?

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今、力を入れているのは帯状疱疹の予防接種です。50歳以上の方ならどなたでも受けられる新しくできたワクチンです。帯状疱疹は本当につらい病気でありながら、80歳までに約3人に1人が発症すると言われています。症状が出ている間もですが、神経痛などの後遺症が年余にわたり残る可能性もありますので、患者さまにはそうなってほしくない、防げる方法があるのなら伝えたいと強く思い、まずは私自身が予防接種を受けました。そうして懸命に説明をすることで、皆さんの理解にもつながっていくと思います。これから先も悩んでおられる患者さまに親身になって寄り添っていく、そうありたいと思っています。ちょっとした気になる症状やお悩みも、お気軽にご相談にいらしてください。

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