防衛医科大学校病院

長谷 和生病院長

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西武新宿線・航空公園駅の東口から徒歩5分、駅前の交差点からも緑あふれる敷地に建つ茶色の病棟が見える「防衛医科大学校病院」。だれでも受診できる国立の病院で、埼玉県の3次救急病院、災害拠点病院、がん診療指定病院でもある。現在は東棟のリニューアル中で完成は2020年の予定。今後もさまざまな施策で、埼玉県西部地区の医療を支えていく。昨年、病院長に就任した長谷和生先生は、消化器外科の専門医としても各学会で重職を務めるドクターだ。インタビューでは、学生時代に落語研究会に所属した話術でさまざまな楽しい話を披露してもらったが、現在の同院の状況から近未来にめざす姿を語る際の熱く真摯な姿勢が実に印象的だった。
(取材日2016年7月7日)

施設改修なども実施

―まず病院の概要からお伺いします。

当院は、防衛省が設置する防衛医科大学校に附属する病院施設です。ただ病院機能としては全国の他の大学病院と同じでして、どなたでも受診・入院できます。また、がん疾患や脳卒中などの高度治療を担う特定機能病院の指定を受けているほか、24時間体制で重篤な疾患や外傷など救命処置の必要な三次救急患者の受け入れも行っています。一方、施設は、外来患者さんの治療を行う玄関棟を中心に西棟外来、病棟入口である東棟、その後方に検査部門、放射線部門、手術部門などがある中央診療棟、そして東棟の前に救急診療棟が独立して建っています。病床数は800床あり、2010年に新設された西棟に続き、現在は東棟のリニューアル工事に入っておりまして、こちらは2020年春にオープン予定です。

―病院の成り立ちについて教えてください。

1977年に設立され、来年の12月に40周年を迎えます。改修工事は主に新しい耐震基準に沿った建物にしようということで始まったものですが、いずれ老朽化した中央診療棟についても建て替えを考え、現在はワーキンググループを立ち上げて検討を始めているところです。個人的に高齢化が一段と進む地域の10年後を見据えますと、特定機能病院として急性期疾患に対応するための体制という点では現状は十分でなく、そのため手術室や救急部門などの整備・拡充が必要不可欠だと考えているのです。そこで、個人的に近未来は手術室の12室運用、夜間緊急手術2列(現在1列)をめざし、新しい中央診療施設においては手術室の面積拡張、特殊手術室の設置、救急部門とICU(集中治療室)、CCU(冠疾患集中治療室)、HCU(重症患者管理室)の整備などにより、安全性・効率性・高度医療技術への適応力を高めていきたいと考えていますね。

―病院の基本理念も教えてください。

3つの柱がありまして、「高度で安全な医療を提供する」、「地域医療並びに自衛官の医療・衛生活動に貢献する」、「優れた自衛隊医官を育成する」を理念としています。これをもとに「地域医療に貢献」、「災害時医療」、「患者さんの立場に立った全人的医療の実践」など、7つの目標を掲げております。これらを達成するために、私は着任の際に今後10年を見据えた短期・中期目標を掲げました。それが先ほど申し上げた中央診療棟の建て替え計画や手術室の拡充なのですが、ほかにも現在工事中のこともあり減らしている病床数を増加させることや、患者さん7人に対して1人の看護師をつける体制への移行、そして運営改善・活性化ワーキンググループの設置や救急医療では初期救急能力の向上と回復期医療へのシームレスな診療体制を確立するための検討もいま行っているところです。



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