所沢肛門病院

栗原 浩幸院長

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後方複雑痔瘻の手術では全国から患者が訪れる

―肛門疾患にはどんなものがあって男女差などはありますか?

痔核、裂肛、痔瘻を三大肛門疾患といいます。痔核(いぼ痔のことですが)に関しては、男女差はほとんどありません。切れ痔は女性に多く、痔瘻は男性に多い傾向があります。急に血のかたまりができる血栓性外痔核は10代くらいの若い人でもなります。排便のたびに息む、あるいは朝は便が出るまで頑張っている、その繰り返しで年を取れば痔核が垂れ下がってきます。そうした排便時の癖や悪い習慣が、慢性のいぼ痔をつくると言ってもいいでしょう。野菜などの繊維質と水分を多く摂って、便のかさを増すことが、痔を予防する生活の基本です。息んでうっ血させることなく、スムーズな排便をめざして欲しいと思います。

―痔瘻とはどのような疾患でしょうか?

肛門と直腸のつなぎ目(歯状線)には、ちいさな穴が開いていて、そこに便が入っても健康な人はなんでもありません。しかし下痢が続いたり、免疫力が下がっている方などは細菌感染により炎症を起こします。生じた膿は組織の弱いところに広がっていきます。膿が出ればいったん症状は落ち着きますが、管が残っているのでまた膿んでしまいます。これが痔瘻です。複雑な痔瘻、とくに「後方複雑痔瘻」に関して、私たちは新たな解剖学的な知識と病態を示し、学会でも認められてきています。これをもとに手術を行っており、全国から患者さんが来院されるようになりました。また外科医が活用できる肛門診療の適切な教科書自体がなかったのですが、2014年に金井名誉院長との共著で専門書をドクター向けに出版もしています。

―入浴施設も付帯されているのには理由があるのでしょうか?

お風呂に入ると肛門括約筋がゆるみます。なので痔の手術後に入浴すると痛みが緩和されるのです。ですから痔の専門病院には必要不可欠な設備といえますね。当院の個室には各部屋に専用の浴槽があり、また個室以外は、浴槽がいくつもある大きな浴室を利用してもらっています。痔の手術による入院期間はだいたい1週間から10日程度。日帰りできる程度の軽い手術は別として、入院される患者さんは肛門の複数個所を手術される方が多いので、術後に出血防止や傷口の洗浄、排便コントロールなどの目的で入院していただいております。特に排便コントロールは大切で、術後創が痛いからと排便をがまんせず、スムーズに排便できるように緩下剤を処方するなど工夫しています。

記事更新日:2016/08/04


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