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米川 甫 院長の独自取材記事

丸山記念総合病院

(さいたま市岩槻区/岩槻駅)

最終更新日:2019/08/28

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創立は、アテネで第1回の五輪が開催された1896年。以来120年以上にわたり、岩槻の街とともに歩んできた「丸山記念総合病院」は、地元の誰もが知り、また頼りにしている病院だ。190床(稼動病床)の病棟は急性期医療が中心。外来は内科、外科、整形外科、泌尿器科、産婦人科など17科がそろい、救急搬送も積極的に受け入れている。同法人内には駅前ビル内の健診施設「レインボークリニック」、隣に訪問看護ステーション「いわつき」などの関連施設もあり、連携を取りながら健康診断や治療にあたっている。地域のニーズを汲み上げて変化を続ける同院の歴史、今、これからについて、米川甫院長に話を聞いた。
(取材日2016年6月29日)

昔も今もこれからも岩槻の人々のために

設立は明治時代に遡ると聞きました。

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ええ1896年、明治29年です。最初は産科と内科のみの小さな診療所だったんですが、町の人口が増えるに併せて病床も増え、診療科も増えて。今は救急の外来のほか17の診療科と人工透析・内視鏡の専門施設、6つの専門外来を有しており、許可病床241床、稼動病床190床をそろえています。地域の中小病院ですから「完璧」というわけにはいかず、心臓血管外科や呼吸器外科、精神科あたりは少し手薄ですが、一通りの科はそろっているという形ですね。岩槻市の人口は約11万弱。当院は半径5キロ圏内で急性期治療を行っている唯一の総合病院のため、地元の方には頼りにされていると自負しています。水曜日は休診で土・日曜日は診療するというスタイルも昔からです。ただ職員の生活もありますので、6年前から第1日曜だけは休診にさせていただいています。それでも週末開いている病院はまだまだ少なく、地域のお役に立てているのかなと思っています。

救急の受け入れやお産にも力を入れていますね。

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そうですね。極力、救急の依頼を受けられるように体制を整えています。外来については、内科なら高血圧や糖尿病などの生活習慣病、整形外科ならロコモティブ(運動器)症候群や腰・腰椎の痛みなど、超高齢社会の影響から来院される方が比較的多いでしょうか。消化器系のがんもありますね。この地域には他に産科を扱っている病院がほとんどないため、当院では常勤医師3人、体外医療専門の技術者3人という体制でこの地域の分娩を一手に担うほか、不妊治療にも取り組むなど多岐にわたり充実を図っています。「おばあちゃんも、お母さんもここで生まれました」とおっしゃる妊婦さんもいるんですよ。昔は子宮を取る方法しかなかった卵巣腫瘍や子宮筋腫も、最近では内視鏡を使って悪い部分だけを切除することが可能になっています。産科だけに限りませんが、患者さんへの負担をできる限り少なくする低侵襲手術に力を入れて取り組んでいます。

地域のクリニック・病院との連携について教えてください。

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2014年に地域医療連携室をそれまでの所属課から独立させ、開業医の先生方との連携強化に力を入れてきました。がんや急性期の難しい症例があれば、自治医科大学のさいたま医療センターや獨協医科大学の越谷病院、さいたま赤十字病院などにお送りしています。お互いに顔の見える関係でなくては安心して患者さんを紹介できませんから、地域連携部会などを通じ、普段から連絡を密にしています。また、患者さんご本人はもちろん、ご家族やご自宅の事情を考慮した上でスムーズな入退院をお手伝いすることも連携室の役目です。退院時、ご自宅への帰宅だけでなく、別の病院に移る際にも、患者さんご本人・ご家族、さらには先方の病院ともやり取りをして、負担のないようサポートしています。ご自宅で手すりの設置や段差の解消など、改修工事が必要な場合は、入院中から社会福祉士の資格を持ったスタッフが、市の福祉課と連絡を取り合いアドバイスを行っています。

病院を率いる上で大切にしていることは何でしょう。

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当院の基本理念は、「安全な医療を提供し、誠意ある対応をして、地域のために尽くすこと」です。最も根底にあり、私個人としても一番の関心ごとであるのは、やはり「安心・安全の医療」という部分です。安全でなければ何をやっても仕方がありませんからね。院内の医療安全管理室を中心として、毎週の検討会や年に3~4回の医療安全の講演会の開催などを行い、日々安全な医療を提供できるよう努めています。スタッフとのコミュニケーションで大事にしているのは、とにかく公平に接することです。患者さんはみんな「痛い」や「苦しい」などの困りごとを抱えて病院にいらっしゃいます。手術の腕や薬での治療で応えることはもちろんですが、何より大切なのは優しく接することでしょう。ですから、職員が気持ちよく働ける空気をつくることはとても重要だと思っています。

今後、さらに力を入れていきたい部分はありますか?

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一つは既にお話した地域連携の強化、もう一つは急性期以外の病棟の新設ですね。現在、入院しているのはほぼ急性期の患者さんで、自宅復帰前にリハビリが必要な場合などには対応できていないのが現状です。また、遠くの病院へ移るとなると患者さんも大変ですから、急性期後のリハビリを行う回復期リハビリテーション病棟や、在宅復帰支援に力を入れた地域包括ケア病棟を設ける必要があると思っています。建物の老朽化もあるので、建て替えも検討したいですね。地域の病院として、地元のニーズに合わせて変化することは、経営の安定化にも繋がります。当院は、地域に根差して120年以上の歴史がある病院ですから、どうぞお気軽にお越しください。患者さんの中には病気がある程度進行してから来院される方がいらっしゃいますが、早期診断・早期治療のメリットはとても大きいです。少しでも調子が悪いことがあれば、早めに来院していただければと思います。

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