医療法人社団敬寿会 わらび北町病院

乾 多久夫院長

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蕨市の閑静な住宅街の中にある「わらび北町病院」は、半世紀以上の長きにわたり地域医療に貢献し続け住民から愛されている病院だ。院内は明るいパステル調で整えられ、乾多久夫院長の笑顔あふれる明るい人柄が表れている。同院は現代の高齢化社会においてニーズの高い療養型病院として重要な役割を担っており、他の病院から長期入院が必要な数多くの紹介患者を受け入れ、頼りにされている。乾院長は、早期から総合的に診療ができる医師の育成に取り組んできた防衛医科大学校の出身。自衛隊勤務や震災の被災地での医療経験も豊富で、全人的な医療に真摯に取り組んでいる。そんな乾院長に、同院の特徴や医師としての考え方などを聞いた。
(取材日2016年1月27日)

総合診療と笑顔で患者を支える療養型病院

―病院の歴史や理念を教えてください。

当病院の基礎となる「浅野医院」が開院したのが1962年。その後、「浅野胃腸病院」として主に消化器外科の領域を中心に地域医療に貢献し、1998年には一部病床をニーズの高かった医療療養病床へと変更し、介護療養病床の割合を徐々に増やしながら、2011年に現在の「医療法人社団敬寿会わらび北町病院」となりました。現在は医療療養17床、介護療養43床を有する療養型病院です。私は防衛医科大学校から航空自衛隊へ進み、2013年に防衛省を退官後、当院院長に就任しました。基本理念は「全人的医療を通じて患者さまとご家族の皆さまの心と体を元気にする病院」「安心、安全、安定した医療介護サービスが提供できる病院」です。病気だけを診るのではなく、患者さんを取り巻く環境や背景に配慮して診察するよう心がけています。スタッフは技術と知識の研鑽を積みながら、笑顔を絶やさず、誠実で愛情あふれる姿勢で日々の業務に取り組んでいます。

―療養型病院として、地域でどんな役割を担っていますか?

急性期の病院で入院加療を受けられた後の長期入院や、急変リスクの高い慢性疾患をお持ちで在宅療養が困難な方、諸事情で在宅医療が困難な方などを受け入れることでお役に立っています。また、地域の方々のかかりつけ医療機関として外来診療も行っています。私は小さい頃から歌うことが好きだったのですが、当院に多くいらっしゃる長期入院患者さんの気分転換やリハビリとしてもいいのではないかと考えて、歌の練習を定期的に行っています。歌は大脳への刺激にもなりますしね。今は七夕会やクリスマス会などの病院イベントの場で披露しています。こうした取り組みを通じ、患者さんの入院生活の質を少しでも高めることができれば、と考えています。院長としては、職員がいつも笑顔で職務にあたれるような環境を整えることに気を配っています。笑顔でのあいさつが交わされる雰囲気こそが患者さんと家族の方々の心の平安につながるものと確信しているからです。



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