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烏谷 博英 院長の独自取材記事

松戸市立総合医療センター

(松戸市/北松戸駅)

最終更新日:2019/08/28

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2017年12月、新たに生まれ変わった「松戸市立総合医療センター」。松戸市民から熱い視線を集めている同病院を率いているのが烏谷博英(からすだに・ひろひで)病院長だ。烏谷院長は、「すべての人に来てよかったと思われる病院」を基本理念として、新病院づくりに邁進してきた。「公立病院だからこそできること、やらなくてはならないことを見極めながら、地域住民の方々の最後の砦としてお役に立ちたいですね」と優しい笑顔で話す烏谷病院長。新病院の設計にあたっては、患者の動線や利便性、快適性を重要視するとともに、温かい雰囲気の病院をめざしたとも話す。そんな烏谷院長に新病院の特徴や強みなどについて話を聞いた。
(取材日2018年2月6日)

公立病院としての責務を果たすべく邁進

一新するにあたり、最も配慮なさったポイントを教えてください。

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患者さんの動線と利便性です。旧病院は増築が重なり、どこへどう行けば良いのか患者さんが迷われることが多かったものですから、新病院では移動が短くわかりやすい動線にしています。各外来は2階にまとめて、各種検査室は1階に集めています。また当病院の強みである小児系はすべて4階のワンフロアに集中させました。ただ小児科の外来受付だけは1階に独立させました。というのも、小さなお子さんが走り回ったりするとご高齢の患者さんとぶつかったりする危険もありますからね。病室は個室を増やし、最大でも4床室の病室構成にするなど、療養環境も向上させています。新病院のイメージコンセプトは、温かい雰囲気にしたいと考えました。その一つとして、地元の中学校の生徒さんたちに新病院にふさわしいアートを考えてもらい、それらの作品を病院の通路など随所に飾っています。どれも素晴らしい作品に仕上がっていますので、ぜひご覧いただきたいですね。

病院の特徴について教えてください。

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一番の特徴は小児系が充実している点です。4階には広い新生児集中治療室のNICUと回復治療室のGCUに加えて、小児集中治療室のPICUを新たに設置しています。小児系では小児科および小児外科、小児脳神経外科、小児心臓血管外科があり、先天性の疾患や難病にも数多く対応しています。小児系の医師は30人以上おり、夜間の小児科当直も3人体制で行っています。松戸市は子育てしやすい街として知られ、子育て世代の流入も増えていますので、親御さん方の強い味方となるのではないかと思います。また、総合的に診療を行う部門を設置しています。なんとなく体調が悪い、どこの科を受診すればよいのかわからないといった患者さんを1時間くらいかけて診察しています。時間が長すぎるとのお叱りを受けるかと心配したのですが、丁寧に診てくれるとご好評いただいています。また近隣の患者さんからご要望の多かったリウマチ膠原病専門の部門も設置しました。

三次救急救命センターとしての役割も大きいですね。

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東葛地域には千葉県の3分の1の人口が集中している上、足立区や葛飾区、江戸川区、埼玉県三郷市に隣接していますから、広い地域から数多くの重症患者さんを受け入れています。屋上にはヘリポートを設置し、また、ドクターカーも運用しています。ドクターカーの中には集中治療室のような治療機器が搭載されており、医師が現場で即時に治療できる体制を整えています。他に、当病院の大きな特徴として、新たに高精度照射放射線治療装置を導入しました。これはコンピューターによって放射線の線量分布を的確にして、腫瘍に対して集中的に多方向から照射することで治療効果の向上をめざす方法で、放射時間も短くて済むのが利点です。このようにがん治療にも力を入れており、化学療法内科では、患者さん一人ひとりの症状に即した薬の組み合わせや投与期間などきめ細かに対応しています。合併症のある方や進行がんの患者さんが紹介されて来られるケースも多いですね。

地域連携はどのような体制になっていますか。

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地域連携はとてもよく連携していると思います。松戸市の医師会がとても協力的で、一緒に研修会や講演会などを実施することも多いですね。千葉県では、2009年に脳卒中、心筋梗塞、糖尿病、がんの4つの疾患の千葉県共用地域医療連携パスを策定したのですが、中でも全県レベルで動いているのが脳卒中パスです。脳卒中パスに関しては、急性期を過ぎた回復期、リハビリ期、さらに在宅期でも使えるパスが動き始めていますので、地域完結型医療の実践に向けていい方向に進んでいると思います。幸い、柏市と松戸市は在宅医療を行っている医師がとても多い地域ですので、そういった医師やケアマネジャーとの連携をさらに深めて、地域で完結する医療、地域で支える医療の充実を図っていきたいと考えています。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。

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公立病院だからこそできること、公立病院だからこそやらなくてはならないこと。いろいろあると思いますが、その辺りをしっかり見極めながら、これまでお話ししたような当病院ならではの強みや特徴をさらに充実させていきたいと考えています。よく冗談で「すき間産業」などと話しているのですが、医療のすき間にこそ公立病院の存在価値を示すことができるのではないかと思います。どんな方も安心して医療を受けられる病院、そして患者さんはもちろんスタッフからもここに来て良かったと思ってもらえる病院、そんな病院であり続けたいと思います。近隣の他病院にはない専門医療や高度医療、救急医療も行っていますので、地域の皆さんにとってここが最後の砦であると思っていただけるよう、今後もさらに努力していきたいと思います。何か気になることがあれば、お気軽に相談に来てください。

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