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松尾 亮太 院長の独自取材記事

新松戸中央総合病院

(松戸市/新松戸駅)

最終更新日:2019/08/28

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高度医療の追求とホスピタリティあふれる病院づくりに取り組む、「新松戸中央総合病院」。東京・板橋中央総合病院をはじめ全国で病院や介護施設を運営するIMSグループを経営母体に、1979年に開設された。地域の急性期医療を担うことを使命と考え、2013年に病院をリニューアルした際には救急部門を整備。院長を務める松尾亮太先生がめざすのは、「質の高い医療を良好なホスピタリティで提供する」こと。自身が率いる消化器部門では、手術から内視鏡治療、化学療法、緩和ケアまで、一貫した診療体制で患者を支える。新たに心臓血管外科・循環器内科の診療体制を一つにまとめた心臓血管部門や、2017年に開設された呼吸器外科でもすでに多くの手術実績がある。「スタープレーヤーが集まる病院としてだけではなく、診療科を超えたチーム医療の実践で幅広い疾患に対応してきたい」と話す松尾院長に、病院運営で大切にしている思いや今後の展望についてなど、詳しく聞いた。
(取材日2018年9月25日)

「高度な医療で愛し愛される病院」をめざす

2013年に大幅な病院のリニューアルをされたそうですね。

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1979年に内科、外科、整形外科、小児科、眼科を標榜する218床の病院としてスタートし、2013年のリニューアルで23科の診療科と333床を有する総合病院へと生まれ変わりました。ちょうどそのタイミングで私が院長に就任し、まず取り組んだのが救急部門の整備だったんです。当時、年間の救急搬送の受け入れ件数はおよそ3000台ほどだったのが、2016年には約5000台にまで伸び、現在もその数字をキープしています。それまでは救急要請に応えられないことも多かったのですが、一つ一つの事例で“なぜ断ったのか”の原因を分析することで、不応需率(受け入れ要請を断る率)は通年25%から7%に低下。月によっては4%のときもあります。地道な取り組みを続けることによって、「自分たちが引き受けるんだ」と医師たちの意識が変わっていった結果です。地域の急性期医療を担うことはわれわれの使命だと考えています。

がん治療にも強みがあると伺いました。

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多く手がける消化器がんでは、胃がん、大腸がん、肝臓がん、膵臓がん、食道がんといったすべての領域において鏡視下手術を行っています。肝臓疾患の治療にも強みがあり、肝硬変から肝臓がんへと進行するすべてのステージにおいて治療が可能です。化学療法では、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医の資格を持つ遠藤慎治副院長が、ニーズの高い消化器がんなどに対して、さまざまな知見をもとに治療を提供しています。また、この規模の病院としては珍しいと思いますが血液内科を開設し、白血病やリンパ腫などに対応しているのも特徴です。血液系の腫瘍では病理診断が欠かせませんが、当院では外科との連携ですぐに組織を採取し、迅速に診断・治療を始められる体制をとっています。

その他、特徴のある診療科について教えてください。

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2017年4月に開設した呼吸器外科では、年間250例(2017年7月~2018年6月)のペースで手術を行っています。呼吸器外科を率いる都島由紀雄副院長は、海外で肺移植にも携わっていた肺治療のエキスパートで、低侵襲の鏡視下手術に強みがあります。また、年間350例(2017年4月~2018年3月)の手術を手がける心臓血管外科は、循環器内科と合わせた心臓血管部門として新たに連携体制が整いました。各診療科に専門家がそろっていることで、難しい疾患にも対応できるのが特徴です。例えば消化器がんの患者さんに肺や大動脈への転移が見つかった場合、消化器外科と呼吸器外科、心臓血管外科が合同で手術を行うことも可能です。大学病院と同じレベルの医療を提供できていると自負しています。他にも、血液浄化部門として慢性・急性腎不全に対する血液透析療法やLDL吸着療法、白血球除去療法などの血液浄化療法も行っています。

病院運営で大切にされていることはどのようなことですか?

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若い医師たちに必ず言うのは「医師として患者さんに出会ったと思わないように」ということ。人と人との縁で出会い、たまたま医師と患者さんという関係だっただけで、特にご高齢の方は私たちにとって人生の先輩ですよね。患者さんを敬い、その上でプロとして自分が学んできた医療を提供する。そうした謙虚な気持ちが大切だと思います。その想いが少しずつ病院のホスピタリティとして浸透してきているのか、ありがたいことに患者さんからお褒めの言葉をいただく機会も増えてきました。医師だけでなく看護師や技師、リハビリスタッフ、それぞれ専門性を持った人員が思う存分力を発揮できるよう、働きやすく自由に意見が言える環境にしていきたいですね。職員やその家族がこの病院で治療を受けてくれるようになったのも、うれしいことの一つ。自分たちが自信を持って医療を提供していることは、患者さんにも伝わるのではないでしょうか。

来年40周年を迎えられますが、今後の展望をお聞かせください。

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がん治療の専門性を高めながら、さらに緩和ケアにも力を入れていきたいと考えています。緩和医療というと治療を諦めるイメージかもしれませんが、少しでも過ごしやすくなるためにできる処置もあります。消化管に通過障害があればバイパス手術でご飯が食べられるようにしたり、腸閉塞の治療で吐き気を抑えたり、内視鏡による閉塞性黄疸の処置で入浴できるようにもなります。不安を抱える患者さんには精神科の医師がサポートします。誰にでも訪れる終末期にしっかりと寄り添える病院でありたいですね。今後、ますます高齢化が進む中で地域の医療機関との連携も欠かせません。在宅医療に携わる先生方や訪問看護師、介護職の方たちと「医療と介護を考える会」を開催し、現場レベルでの連携も進んでいます。この地域にお住まいの方たちが、「ここに住んでいれば安心だ」と言ってもらえるような医療ネットワークを築いていくのが目標です。

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