医療法人博仁会 共済病院

本松 茂理事長

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1961年の開院以来、55年以上にわたって地域と共に歩み、住民の健康を守り続けてきた「医療法人博仁会 共済病院」は、内科や外科を初めとした幅広い診療に二次救急、在宅医療と基幹病院の中間という立ち位置での高齢者医療、さらに健診や緩和ケアにも対応するなど、地域に根差した存在となっている。2011年に同院の院長に就任し、2017年からは理事長としても病院を率いている本松茂先生は、自治医科大学を卒業して以来、へき地医療・地域医療一筋で医師としての道を歩んできた。「医療技術は高く、敷居は低く」をモットーに、住民はもとより地域の開業医からも「困ったときに頼りにしてもらえる」病院をめざしていると語る本松理事長に、病院の成り立ちや特徴、病院運営にかける思いなどについて話を聞いた。
(取材日2017年8月29日)

困ったときに頼られる病院に

―こちらの病院の紹介をしていただけますか?

当院の隣には介護施設があるのですが、そこに以前あった診療所が前身です。当院は、1961年に開設されましたが、当時のこの辺りは、いわゆるへき地と呼ばれるようなところで医療が不足していたんです。それで、この地域の人たちにしっかりとした医療を提供しようということで医療法人として独立しました。最近では、2014年に全面改築が完成して、現在に至っています。当院の医師は、私を含めたほとんどが自治医科大学出身かそこでトレーニングを受けた人間で、それぞれが専門を持ちながらもへき地医療の経験があるなど、地域に密着した幅広い医療を心がけています。一般内科、消化器内科、循環器内科、呼吸器内科、糖尿病内科、一般外科、消化器外科、乳腺外科、肛門外科、整形外科、婦人科など幅広く診療することに加えて、二次救急として急患の受け入れや健診部門での健康診断やがん検診など、地域の病院としての機能を備えています。

―病院を運営していく上で大切にしていることは何ですか?

当院のモットーでもある「安全で思いやりのある医療で地域を支える」ことです。当院にかかっているということは、病気であったり、家族などから介護を受けながら生活をしているということになります。病院なので治療をするのは当たり前ですが、治療が主体になりすぎると生活者の面がうまくいかなくなることがあります。そこで大切なのが、ゴールをしっかりと考えることで、治療ができる病気であれば完治をさせることがゴールですが、高齢であることや末期のがんなどの問題は、医療ではクリアできません。当院では緩和ケアもしていますが、患者さん本人や家族がどうしたいのか、どこでどんな最期を迎えたいのかなどもコミュニケーションでしっかりと把握して、家に帰るとすれば往診や訪問看護がどれくらい必要なのかといった生活者としての面も考えて、医師や看護師などのスタッフも含めて全員が同じゴールに向かって進んでいくことが大切だと考えています。



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