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林 京乃 院長の独自取材記事

つつじヶ丘歯科室

(調布市/つつじヶ丘駅)

最終更新日:2021/10/12

林京乃院長 つつじヶ丘歯科室 main

京王線つつじヶ丘駅の北口から徒歩1分。アットホームな町並みの中に佇む『つつじヶ丘歯科室』は、オレンジ色のポップな扉が目印だ。2014年に開院したばかりという新しい院内は、オレンジ色と木目をたっぷり使った温かみのある空間で、初めて訪れた患者も自然とリラックスすることができる。院長を務めるのは、病院の雰囲気と同様に、朗らかな笑顔が印象的な林 京乃先生。大学の法学部卒業後に一般企業に就職し、その後歯科大学に入学したという努力家だ。ほとんどすべての治療に、歯科用顕微鏡を使用しているのが大きな特徴。肉眼では見えない部分までクリアにすることで、よりレベルの高い治療を実現している。「当院は優しい女性スタッフばかりなので、他クリニックでは言えなかった悩みも遠慮なく打ち明けてくださいね」と話す林先生に、顕微鏡を使用した診療へのこだわりや患者への思いなど、たくさんのお話を聞かせていただいた。

(取材日2014年6月27日)

ほとんどの治療に歯科用顕微鏡を使用し、精度の高い診療を実現

開院するにあたってこのエリアを選んだ理由は何でしょうか?

林京乃院長 つつじヶ丘歯科室1

開院前に長年勤務していたクリニックが下高井戸にありまして、通勤に京王線を使っていたのです。毎日窓から眺める京王線沿線の景色が好きでしたし、乗客も優しい方ばかりだったので、開院するなら京王線沿線にしたいと思っていました。特につつじヶ丘駅は緑が多いのでお気に入りでした。開院に向けて物件を探しているときも、つつじヶ丘の住人や不動産会社の方がとても親切でしたから、この町に開院することを決意しました。現在の患者層としては、女性患者さんの割合が高いという印象です。最初は歯科検診やクリーニングのために来院され、それがきっかけで通院を始めてくださる患者さんが多いんです。当院の検診では歯科用顕微鏡を使用しますので、これまで気づかなかったトラブルを発見できることもあるんですよ。

ほとんどすべての治療に歯科用顕微鏡を使用しているそうですね。

当院では検診以外にも、虫歯治療、歯周病治療、根管治療など、ほとんどの治療は顕微鏡下で行います。お口の中は暗くて狭いうえに死角もありますので、肉眼での治療には限界があります。しかし歯科用顕微鏡を使用すれば、肉眼の約30倍まで患部を拡大して見ることが可能です。歯や組織の状態を把握した上で治療を行うので、成功率がアップします。細部までじっくり観察することで、取りきれていなかった虫歯など、これまで見逃していたトラブルも発見できます。また、顕微鏡で治療内容を動画で記録することができるため、患者さんに動画を見ていただきながら、分かりやすく治療内容を説明することもできます。

治療のクオリティがアップする以外にも、顕微鏡治療のメリットはありますか?

林京乃院長 つつじヶ丘歯科室2

歯科治療内容が、患者さんにとって“ブラックボックス”ではなくなるということでしょうか。「何が問題で、何を行って、その結果どうなったか」という一通りのプロセスを、しっかり自分の目で見て理解していただくことができます。これまでは「ここが悪いから、こういう治療が必要で、費用はいくらです」と、ドクターに言われたことに従うしかなかったという方も多いのではないでしょうか。しかし自分で治療内容を理解して判断することができれば、患者さんも安心ですし、歯科治療に対するモチベーションもアップするでしょう。当院に通っている患者さんからは、「こんなに分かりやすい説明を受けたのは初めてです」という声も頂戴しています。また、患者さんがそれだけ治療内容を理解しているということは、ドクターやスタッフの緊張感にもつながります。自分たちのハードルを上げることにはなりますが、それが総合的に診療のレベルアップを実現するのです。

女性スタッフの笑顔と温かい色調に囲まれた院内は、リラックス感満点

先生が診療の際に心がけていることはありますか?

林京乃院長 つつじヶ丘歯科室3

私の持っている情報は全部お出しして、患者さんに丁寧に説明をするようにしています。以前、自分の歯を残すことに強くこだわっている患者さんがいらっしゃいました。しかし、1本の歯を残すことが、逆に他の歯の負担になるような状態だったのです。私は患者さんの意向に沿った治療を提案しながらも、歯を残すことのデメリットも都度丁寧に説明をしていました。すると、あれほど歯を残すことにこだわっていた患者さんが、自ら「この歯を抜くことにしました」と意思変更なさったのです。きちんと説明をすれば、患者さんにも伝わるのだということを実感しました。良いことだけでなく、悪いことも隠さずありのままに話すこと。そして、それができる信頼関係を築くことが大切だと思います。もう一つ大切にしていることは、「患者さんの訴えること・実際に現れている症状・自分がこれまで学んできたこと」、この3点全てのつじつまが合わないうちは、治療を始めないということです。自分で少しでも納得のいかないことや疑問点があれば、正直に「今はまだ治療を始められません」と患者さんにお話をします。もちろん、それは患者さんのためを思ってこその判断です。

オレンジを使った明るい院内デザインが印象的ですね。

素敵な設計士の方とめぐり合うことができたので、ほとんどデザインはお任せしました。白を基調としたクリニックが多いですが、私はもっと温かい雰囲気にしたかったので、オレンジをメインカラーにして木目も上手く活用していただきました。歯科クリニックには最初は緊張してくる人も多いでしょうから、その気持ちをほぐすような優しいクリニックを目指しました。私は、患者さんが治療中にリラックスして「つい寝てしまいました」と言ってくださるのが一番嬉しいんです。当クリニックでは歯科用顕微鏡を使った治療を行いますが、顕微鏡治療は高い集中力を要するため、自然と院内の雑音が減って静かになるのです。その影響もあって、患者さんが寝やすい環境になっているのかもしれません(笑)。

女性スタッフが多いので、クリニック全体が優しい雰囲気ですね。

林京乃院長 つつじヶ丘歯科室4

開院以来、本当に良いスタッフに恵まれたと思っています。当院はスタッフが全員女性なので院内に清潔感がありますし、細かなところへも温かい配慮が行き届いていると思います。院内に置いてあるブラックボードも、女性スタッフの手書きなんですよ。スタッフには毎日「スタッフ連絡ノート」に日々の業務における注意事項や変更点を記載してもらって、密に情報共有を行っています。月に一度はスタッフが全員集まって、情報交換をしながらコミュニケーションをとる機会も設けていますので、チームワークも抜群ですよ。

一般企業に就職後、強い意志を持って歯科大学に入学

先生は一般企業に就職した後、歯科大学に入学なさっているとお聞きしました。

林京乃院長 つつじヶ丘歯科室5

一度大学の法学部を卒業した後、数年間一般企業で働いていました。辛いことも楽しいこともありましたが、それはそれで充実した日々でした。しかしその仕事をする中で、“自分の軸”になるようなものがないな、と考えるようになったのです。「どんなところでも通用する技術を身につけたい」と思い、決心をして歯科大学へ入学したのです。大学卒業後も「専門性を追求していきたい」と思うようになり、東京医科歯科大学歯髄生物学分野に入局して、元々興味があった歯科用顕微鏡を用いた根管治療を学ぶことにしたのです。幸運にも東京医科歯科大学では新人でも顕微鏡を使わせてもらえましたし、その後も顕微鏡治療を採用しているクリニックを選んで勤務してきました。顕微鏡は使いこなすまでが大変ですが、一度使えるようになると、本当にその素晴らしさを実感します。まるで、視力の悪かった人が初めてメガネをかけて外を歩くような…。そのくらい見えてくるものがたくさんあるので、治療のクオリティが大きく上がるのです。

先生の休日の過ごし方やリフレッシュ方法を教えてください。

休みの日には友人たちと食事に行ったり、テニスなどのスポーツをするのも好きです。学生の頃は長期海外旅行に行っていたので、今も時間があればそんなことをしてみたいと思います。ただし当時は、1日1000円で過ごすような貧乏旅行でしたけど。

患者へのメッセージをお願いします。

林京乃院長 つつじヶ丘歯科室6

他院では「治療できない」と言われた方でも、顕微鏡を用いた精密な治療ならば改善できることもありますので、ぜひセカンドオピニオンとしても当院を活用してください。初めて歯科クリニックの扉を開くのは緊張することかもしれませんが、女性スタッフがあたたかくお迎えしますのでご安心ください。「本当は気にしていたけどあきらめていた」「恥ずかしいから相談できなかった」というような隠れた悩みでも、当院ならきっと安心してお話ししていただけると思います。特に悪いところがなくても、検診をして自分の歯の現状を知るだけでも大きなプラスになります。「あと5年早くその情報を知っていれば、こんなことにならなかったのに…」という患者さんも多数いらっしゃいます。そんな後悔のないように、自分を知りたいという方はお気軽にお越しください。

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