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一生元気に、自分で食べる幸せを届ける
訪問歯科診療

中村歯科クリニック

(横浜市緑区/長津田駅)

最終更新日:2016/01/24

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高齢者の歯科診療や口腔ケアは、咀嚼する機能を維持し、食べる楽しみや生きがいを守り、誤嚥性肺炎などの感染症や認知症の予防にも役立つとして、今、注目されている。歯科医院への通院が困難な人のために、自宅や介護施設を歯科医師、歯科衛生士が訪問して行う「訪問歯科診療」。療養型病院などでの高齢者医療の豊富な経験を生かし訪問診療に取り組む「中村歯科クリニック」中村慎院長に、訪問歯科診療の意義について詳しくお聞きした。(取材日2014年5月15日)

適切な予防と効果的な口腔ケアで、一生元気に、自分で噛める幸せを届ける

Q訪問歯科診療の対象となるのはどんな患者さんですか。
A
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▲長津田駅を中心に在宅は3キロ以内、施設は5キロ以内の範囲で対応

高齢の方や体に不自由があり、通院が困難な方が対象です。寝たきりの状態でもベッドサイドで治療やケアを行い、車椅子を使用されている場合もそのまま診療できます。歯科に通えない状態の方は、手先や目も悪くなっていることが多く、自分で歯磨きをすることも困難で、お口の病気や口腔機能の低下を招くリスクが高い状態にあります。入れ歯を使っている場合は、自浄作用のある唾液の分泌が減少しているため、口腔内で細菌が増殖し、誤嚥性肺炎などの呼吸器疾患、心臓・血管障害などにつながる恐れもあります。

Qどんな治療ができますか。またどのような効果が期待できますか。
A
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▲歯科用ポータブルレントゲン。患者を移動させずに撮影可能

歯科診療については、ポータブルレントゲンやポータブルユニットを利用して、クリニックとほぼ同様に虫歯や歯周病の治療、入れ歯の調整などができます。寝たきりの方の場合、入れ歯を外していることが多いのですが、実は入れ歯は噛むこと以外にも大きな役割を果たします。例えば噛むことで唾液の分泌が促され、また舌や筋肉を意識的・反射的に動かすことで脳や体にも刺激を与えることができ、脳の老化防止や運動機能の向上にも役立ちます。さらに入れ歯がきちんと装着されていると奥歯を噛みしめることができるので体の安定感が増し、転倒を防ぎ、寝返りなどもしやすくなり、筋肉や骨の衰えも防げます。また、口腔ケアでは、誤嚥性肺炎・口腔内乾燥・口腔機能低下の予防や、機能回復のリハビリテーションを行います。特に高齢の方が定期的に歯科診療や口腔ケアを受けると、お口の中の健康が保てるだけでなく、全身の病気も予防することができ、心身の衰えも防げます。

Q特別な料金がかかりますか。介護保険は適用されるのでしょうか。
A
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▲歯科医師、歯科衛生士が持ち歩く歯科用器具セット

訪問歯科診療は、基本的には医療保険の適用となり、通常の医療費と同様の自己負担額が必要です。ただし訪問診療にかかる交通費や謝礼などは不要です。また、介護認定を受けている方の場合、居宅療養管理指導などの費用には介護保険が適用され、介護サービスの月ごとの総枠とは別枠扱いになります。詳しくは、当院、主治医の先生、ケアマネージャーにご相談ください。生活保護を受けている方の場合も医療券をご利用いただけますので当院へご相談ください。

Q実際の診療は、どのように進めるのですか。
A
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▲ポータブルユニットで、外来とほぼ変わらない治療が受けられる

まず、電話などで訪問診療の予約をしていただきます。その際、ご本人もしくはご家族に、お口の中の症状や全身の状態、持病、診療についてのご希望などを詳しくお聞きします。当日は、歯科医師と歯科衛生士がご自宅や介護施設などへ伺います。患者さんの状態に応じて必要な器具は持参しますので、特にご用意いただくものはありません。診断や検査の結果とご希望を考慮して、治療計画・口腔ケア計画を立案し、詳しくご説明し、患者さんやご家族の同意を得てから治療や処置を開始します。ただし強い痛みがあるなど緊急の場合は応急処置を優先することもあります。治療の期間や回数は、患者さんのお口の症状や体調に合わせて調整し、治療やケアによって状態が改善された後は、健康な状態を維持するために定期的なケアをご提案します。通常1〜2週間に一度程度、口腔ケアを受けていただくようにお勧めしています。

Q 歯やお口の健康について、介護に携わる家族が気を付けることは?
A
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▲ケアマネージャーの資格を持つ院長。口の中まで幸せな生活を願う

家族が良かれと思って、食べやすいようにと何でも柔らかくしたり、細かく切り刻んで丸飲みできるような食事にしていると、咀嚼や嚥下の機能が低下に繋がります。噛みごたえのあるもの、ごっくんと飲み込む物も頑張って食べることは機能の維持には必要です。また寝たきりや、重い認知症の患者さんの場合、危ないからと入れ歯を外してしまうケースもよくありますが、口の中を清潔にしてきちんと入れ歯を装着すると、体の安定感が増し、脳や体の機能の改善に役立ち、ご家族の負担も軽減されるでしょう。諦めると、患者さんの状態はどんどん悪くなってしまいます。食べることは命の源。おいしく食べられるように努力することで、必ずよくなることがありますので、ご本人もご家族にも諦めないでいただきたいですね。

ドクターからのメッセージ

中村 慎院長

私は、療養型病院に勤務している時に、高齢者への歯科診療や口腔ケアが、誤嚥性肺炎の予防や心身の機能の維持に役立つことを痛感しました。そこで、お年寄りが自宅や介護施設で生活されている元気なうちから、歯科医師として関わり、お口や心身の健康を維持するための訪問歯科診療を行いたいと考えています。食べる楽しみは生きる活力や生活の質の向上に直結します。高齢化社会の中で、訪問歯科診療は歯科医師が担うべき重要な役割だと考え、長寿世界一の日本だからこそ、お年寄りのお口の中も世界一幸せにしたいと願っています。訪問歯科診療を、どうぞお年寄りやご家族のよりよい暮らしに役立ててください。

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