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原因不明のあばらや胸部の痛み
見極めが重要な肋間神経痛の治療

こばなわ神田整形外科

(千代田区/神田駅)

最終更新日:2021/03/10

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  • 保険診療

あばらや背中、胸などにびりびり、じくじくとした痛みが走る肋間神経痛。肋骨部の痛みの代表的な原因が肋骨骨折だが、帯状疱疹、胸椎椎間板ヘルニア、腫瘍などの疾患が潜んでいる可能性もある。それらの疾患の悪化を防ぐためにも、「原因がわからないため受診を迷っている」という人は、一度専門性の高いクリニックを受診してみてはどうだろうか。骨折による患部の腫れ等が見られる場合はわかりやすいが、骨折以外にもさまざまな原因が考えられるほか、首・肩の疾患や肺・心臓の疾患による痛みとの判別も必要になるため、診断が難しい傾向にあるという。そこで、脊椎・脊髄疾患に精通した「こばなわ神田整形外科」の小塙幸司院長に、肋間神経痛の原因や診断方法、予防方法について詳しく聞いた。(取材日2021年2月9日)

痛みの原因となる疾患を見極めることが重要。間違った行動で悪化を防ぐためにも医師に相談を

Q肋間神経痛とは、どのような症状が出るのですか?
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▲原因も痛み方も人それぞれと語る小塙院長

人体には、首の骨から背骨、お尻まで続く脊椎というものがあります。脊椎は、椎骨というブロックの形をした骨が積み重なってできています。脊椎を形成する椎骨は、上から順番に「頸椎」、「胸椎」、「腰椎」と呼びます。肋間神経痛はこの「胸椎」から出ている肋骨に沿っている神経が痛む症状を指します。肋間神経痛は疾患名でなく症状なので、原因となる疾患はいくつかあり痛みの出る頻度や症状は異なります。電気が走ったような鋭い痛みだったり、じくじくとした痛みだったりすることもあります。

Q肋間神経痛の原因には、どんなものがありますか?
A
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▲腫瘍のリスクもある

最も多い原因は肋骨骨折です。肋骨骨折は、体をひねったり、くしゃみをしたりするだけで起こる可能性もあり、軟骨・骨膜の損傷だけのこともあるので注意が必要です。もう一つ、肋間神経痛の代表的な原因が帯状疱疹です。帯状疱疹の場合は、肋間神経痛が治まった頃に湿疹が出てくるので、それが原因であると気づきにくいことがあります。動いた時に痛みを感じる場合は肋骨骨折、じっとしていても強い痛みを感じる場合は帯状疱疹が原因である可能性が高くなります。そのほかにも、胸椎椎間板ヘルニアや変形性脊椎症などの疾患、腫瘍による神経の圧迫が原因になることもあります。

Q肋間神経痛であるかどうかは、どのように診断するのでしょうか。
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3

▲正確な診断ができるように角度を変えて撮影をしている

肋骨に痛みを感じたらエックス線検査で肋骨骨折の有無を確認しますが、骨が完全に折れているわけではなく、表面が傷ついてる程度の軽い骨折は判別できないこともあります。当院では診察をした私自らがエックス線撮影を行い、ポジショニングを変えながらさまざまな角度から撮影し、原因の見逃しがないように努めています。胸の辺りに痛みを感じたら、肺に穴が開いて空気が漏れ肺がしぼんだ状態になる気胸や、心筋梗塞、狭心症など、肺や心臓の病気が潜んでいる可能性もありますので、胸のエックス線も一緒に撮るようにしています。

Q具体的な治療方法を教えてください。
A
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▲幅広い治療に対応している

肋間神経痛の原因となる疾患がわかった場合は、その疾患を治療することで痛みやしびれを取り除くことをめざします。肋骨骨折が原因であれば、肋骨骨折は安静にすれば自然と治癒に向かいますから、それまで痛みを我慢できるようにアシストする処置を行います。胸部をバンドで固定するだけでも、肋間神経痛の症状緩和につながる可能性もあります。原因がはっきりしない場合でも、消炎鎮痛剤や神経痛の内服薬、湿布で痛みの緩和を図ります。それでも痛みが治まらなければ、当院では神経ブロック療法を行う場合もあります。神経ブロック療法とは、痛みを引き起こしている神経やその近くに麻酔薬や炎症を抑えるためにステロイド剤を注射する治療です。

Q発症や悪化を予防する方法はありますか?
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▲日常生活にもリスクが隠れている

肋間神経痛が起こったら、悪化しないように「冷やさない・ねじらない・ぶつけない」ことを心がけましょう。特に肋骨骨折が原因の場合は、骨折を悪化させないように安静にしてください。骨折が治りかけの時に気分転換で体をねじって、再度骨が折れてしまうケースもあるので注意が必要です。打撲、くしゃみ、ゴルフスイング、バットスイングが肋骨骨折を引き起こすこともあります。また、椎間板ヘルニアや変形性脊椎症のような脊椎疾患が肋間神経痛の原因となることもあります。普段から適度な運動によって、脊椎を支える筋肉や柔軟性の衰えを防ぐのもお勧めです。

ドクターからのメッセージ

小塙 幸司院長

肋間神経痛は悪化しないように患部を冷やさないことが重要ですが、温めれば安心というわけではありません。打撲や骨折、捻挫から最初の48時間は入浴などはシャワーで済ませて患部を温めないようにします。そういうことを自分で判断するのは難しいと思いますので、まずは受診して医師に相談してください。あと、肋間神経痛のような症状を予防するためにも、適切な体の使い方を学ぶことも大切です。体の使い方を間違えたまま局所の痛みの治療を行っていても、根本的な解決には至りません。そういった患者さんへの指導は、当院ではできる限り私が直接行うようにしています。

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