足の痛みの多くは靴にも原因が
インソールでトラブルのサポートを
こばなわ神田整形外科
(千代田区/神田駅)
最終更新日:2021/03/10


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普段当たり前のように履いている靴が、本当に自分の足に合っているかどうか考えたことはあるだろうか。サイズが合わなくてもなんとなく履き続けたり、踵がすり減ってゆがんでいることに気づかず履いていたりすると、外反母趾や扁平足、モートン病など、さまざまな足のトラブルを引き起こす可能性があるのだ。「足の痛みやトラブルの原因の90%は、靴にあると言っても過言ではないと考えています」と話すのは、フットケアに関する知見を持つ「こばなわ神田整形外科」の小塙幸司院長。小塙院長が注力しているのは、合わない靴によってバランスが崩れてしまったために起こるトラブルをサポートする目的の、インソールの作製。今回は足のトラブルと靴の関係や、インソールの役割について詳しく聞いた。(取材日2021年2月9日)
目次
合わない靴を履き続けると、外反母趾や偏平足など足のトラブルの原因に。医師の診断で靴との関係を見直そう
- Q足の痛みと靴には、どんな関係があるのでしょうか?
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A
▲足の痛みに靴からアプローチをしている
サイズが合っていない靴や踵がすり減った靴を履き続けることで足の筋肉が弱くなり、横アーチが扁平になってしまうことでさまざま足のトラブルが起こります。横アーチとは、足を前後方向から見たときに横方向に広がるアーチのことです。横アーチが崩れて扁平になった状態が偏平足、そして指がねじれてしまうと外反母趾になります。その他にも、指が浮いてしまう浮き指、たこ、うおのめ、足の痛み全般などが起こる可能性があります。放置してサイズの合わない大きな靴を履き続けると、逆にどんどん横アーチの形が崩れてしまいます。それによって指同士が重なるほど外反母趾が悪化してしまうと、手術が必要になることもあるので注意が必要です。
- Q横アーチを整えるために、インソールが役立つのですか?
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A
▲足の横アーチを整えることが大切
自分に合っていない靴でも、靴にインソールを入れることでバランスを調整していくことができます。それによって横アーチを整えることのサポートができれば、さまざまな足のトラブルの予防や改善につながることが期待できますし、全身の姿勢や歩き方にも良い影響があるでしょう。インソールにウェッジやパッドを加えて用いたり、サポーターを使ったりするのも良いと思います。サポーターで短期間固定するだけでも、足の痛みや疲れのケアには役立ちます。
- Qどのような流れで診療されるのでしょう。
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A
▲インソールだけでなくサポーターでもケアができる
まずは足のどこが痛いか、どんな症状が出ているかを確認し、エックス線で足の指の開いている角度等を調べます。足の不調の原因が靴によるものかどうかを判断するためにも、診療時には普段履いている靴を持ってきていただきます。その場でインソールやパッドをつけて歩いていただき、問題がなさそうでしたら、オーダーメイドでなければその場でインソールをお渡しします。外出時に履く靴にはインソールを使い、自宅では必要に応じてサポーターを使っていただきます。基本的には2週間もしくは月に1回程度、来院していただき経過をチェックします。
- Q自分に合ったインソールは、どうやって選べばいいのでしょうか。
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A
▲それぞれの患者さんに合ったものを提供している
インソールにはいろいろな種類がありますので、当院では患者さんに一番フィットするものをご提案します。よくあるスポンジ、紙、ウレタンを使ったインソールだと体重をかけたときにアーチが潰れてしまう可能性もあるので、当院では低反発素材を用いたインソールを使用しています。患者さんの希望に応じて、オーダーメイドでインソールを作製することも可能です。
- Q理想的な横アーチを維持するための方法があれば教えてください。
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A
▲自宅でできる予防法も教えてくれる
普段から鼻緒のある足袋や草履を履くのも、足の筋肉を鍛えられるのでお勧めです。家の中ではスリッパの代わりに、ビーチサンダルを履いてもいいかもしれません。足の内在筋を鍛えるために、できるだけ足指の運動をしましょう。足の指でタオルをたぐりよせる体操などもあります。当院では症状のケアだけでなく、そうした日常生活の工夫なども丁寧にお教えします。
自由診療費用の目安
自由診療とはインソール:ハーフ1300円~、フル1800円~2000円(税別) サポーター:1800円~2000円(税別)