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片山明彦 院長の独自取材記事

稲毛デンタルクリニック

(千葉市稲毛区/稲毛駅)

最終更新日:2021/10/12

片山明彦院長 稲毛デンタルクリニック main

稲毛駅の西口から見える場所にあるのが「稲毛デンタルクリニック」。院内は大きな窓から差し込む自然光で、明るい空間が広がる。白を基調とした清潔感あふれる診療スペースと、落ち着いた雰囲気でじっくり治療に専念できるようにと作られた、個室の処置室「特診室」がある。各分野に精通した専門の歯科医師 ・歯科衛生士などのチーム医療によって、先端の医療の提供に努めている。患者は近隣に住む人だけでなく千葉全域から通ってくるという。にこやかな笑顔と穏やかな口調が特徴の片山明彦院長は、インプラントや歯周病のプロフェッショナル。「お一人おひとりにとって最も良い治療を提供していきたい」と語る片山院長。診療方針や治療の際に心がけていることなどを伺った。

(取材日2014年1月23日)

各分野の専門家をそろえ、院内には技工所も

なぜこの場所で開業されたのですか?

片山明彦院長 稲毛デンタルクリニック1

開業前は東京歯科大学の歯周病科に勤めていたので、この辺りには私が担当している患者さんが多くいらっしゃったんです。東京歯科大学では内科の先生と連携して、歯周病の患者さんの治療にあたってきました。大学も稲毛のキャンパスに通っていたので、なじみはありましたね。住宅街で緑も多く、海も近いので良い環境だなと思っていました。都心へ電車1本で出られますし、暮らしやすい街ですよ。開業して6年になりますが、このエリアは歯科に対する意識が高いという印象です。医師会の活動で1歳6ヵ月児半検診や3歳児検診を行っていますので、地元の方々との交流もあります。皆さん人柄が良い方ばかり。私もできる限りこの地域を盛り上げていきたいという気持ちなんです。当院にいらっしゃるのは、お子さんからご年輩の方まで幅広いですね。患者さんが自分の知り合いに紹介してくださることも多く、近隣の方たちだけでなく千葉全域から来ていただいています。

とても明るくて気持ちの良い空間ですね。

診療スペースは清潔感がある白を基調として、明るいイメージで作りました。プライバシーを守るため、ユニットの間にはすりガラスの仕切りを設けた半個室になっています。一方、完全個室の特診室はじっくり治療に専念できるようにダークブラウンを基調とした落ち着いた空間に。特診室はオペにも対応できますし、治療時間が長い方やお子さま連れの方に利用していただいています。お子さんと一緒の部屋で治療が受けられますので、お母さんたちも安心して受診していただけると思います。また、当院には技工所もあり、4名の歯科技工士が勤務しています。審美歯科でのオールセラミックなどのオプションもすべて院内で対応していますので、スタッフと細かな部分まで相談し、色なども正確に合わせて製作していくことが可能です。

こちらには各分野の専門家がそろっているそうですね。

片山明彦院長 稲毛デンタルクリニック2

私は、日本歯周病学会の歯周病専門医ですし、さらに院内には補綴や矯正などさまざまな分野を専門とする歯科医師がいて、1人の患者さんに対し、多方面から治療を提供することができます。歯科衛生士も歯周病やインプラントについて専門的に学んでいます 。こうした各分野に精通したドクターやスタッフがチームを組み、一つの治療体系として、さまざまな治療が当院でできるというのが大きな特徴です。私が慶應義塾大学の歯周病の外来で非常勤の診療をしているほか、東京歯科大学でも臨床だけでなく教鞭をとっていますので、双方へ紹介することもあります。とにかく可能な限りのパイプを活用し、患者さんにとって最善の医療の提供に努めています。

2つのクリニックで連携をとり、より高度な医療をめざす

患者の層や訴えにはどのようなものがありますか?

片山明彦院長 稲毛デンタルクリニック3

当院にいらっしゃる患者さんは年齢層も幅広いですし、さまざまな症状にお困りですが、いずれにしても「歯を残したい」という思いは同じです。次に多いのは審美的な面での訴えなので、それらを融合させながら歯周病・審美・インプラント・矯正など、各分野の専門家によるトータルな診療を心がけています。私は、インプラントも専門としていますが、実際のところ、インプラントが自分自身の歯に勝るということはありません。自分の歯で噛めれば、それがベストなんです。その次の手段・オプションとして、インプラントや入れ歯・ブリッジなどがあると考えています。また、歯周病に関しては「専門的な意見を聞きたい」とわざわざ探して来てくださる方もいますね。

有楽町にもクリニックがありますね。

ええ。私は2つのクリニックを行き来して診療をしています。この近辺から都内に通勤をされている方もたくさんいらっしゃいますので、お帰りの遅いビジネスマンの方には勤務先に近い有楽町のクリニックをご利用していただいています。なかには、奥様がここに通っていて、奥様のおすすめでご主人が有楽町に通い始めて、ご夫婦で私の患者さんということもありますね。稲毛も有楽町も各分野の専門ドクターがそろっていますので、2つのクリニックで連携を取りながら、患者さんにとってより良い治療をめざしていきたいと思っています。そのために月に1回ドクター全員で勉強会を開き、さらなるレベルアップのために努力をしています。

診療における先生のモットーを教えてください。

まずは、きちんとした診査・診断を大切にし、それを受けて、患者さんと詳細なディスカッションをするということを重視しています。患者さんの求めるものは一人ひとり違います。口の中の状況はもちろん、時間的な側面や経済的な側面などを個々に判断していく必要があります。その方が何を望んでいるのかを見極めながら、10年、20年、人によっては30年先も自分の歯で噛めるようにということを常に考えています。生活習慣との関連については、全身疾患があるかどうかで大きく分かれます。とくに全身疾患がない場合は、普通の歯周病治療を進めていきますが、すでに糖尿病や動脈硬化症などがある場合、もしくはその疑いがある場合には、大学などと連携し、トータルな治療を施していくことになります。ケースによっては、歯周病などの治療の中で糖尿病が見つかるということもあるんです。

診療で心がけていらっしゃることはありますか?

片山明彦院長 稲毛デンタルクリニック4

患者さんが求めているものを、きちんとすべて汲み取れるように注意を払っています。以前は、医師や歯科医師は怖いイメージがあったと思うんですが、一方的に高い目線から説明するだけでなく、患者さん一人ひとりが求めているものを受け止め、患者さんに本当に必要な治療に結び付けられればと思います。なるべく早い段階でその思いを引き出すためにも、初診にはおよそ1時間かけ、丁寧にお話を聞くようにしています。検査についても、その日にできることは済ませ、極力早めに治療を始められるようにしています。

歯周病の早期発見、治療に力を注ぐ

先生が歯科医師を志したきっかけを教えてください。

片山明彦院長 稲毛デンタルクリニック5

実は、私は医師家系に生まれたんですね。歯科医師は私が初めてです。父は精神科の医師で、祖父母も病院を営んでいました。そのため、小さい頃から、人との接し方などを学んでいた気がしますし、人を治す・救うという行為に対して、身近でありながら特別な思いを抱いていたのではないでしょうか。そんななかで、医科ではなく、歯科という道を選んだのは、もっともダイレクトに健康に関わる分野ではないかと思ったからです。口というのは、食べ物が入ってくる場所であり、食べ物は人の体の基礎となるものですよね。反面、ある意味で病気の入り口でもあるので、そこから改善していけば、多くの人の健康に寄与することができるのではないかと考えたんです。

どんな時にやりがいを感じられますか?

「ここに来てよかった」と言われることがうれしいですね。歯周病で歯がグラグラになってしまった人の治療をした際「先生に会えてよかったです」と言われたこともあります。遠くから来てくれていた方だったので喜びもひとしおでした。この仕事は、メンテナンスなどを含めて、一人ひとりの患者さんと長くお付き合いをすることになります。とくに、ご高齢の方などは、年を経るにしたがって糖尿病になったとか、透析が始まったとか、がんが見つかったとか、いろいろと体に問題が出てきますが、そうした時に、多くの患者さんがおっしゃってくれるのは、「早く歯を治しておいて良かった」ということなんです。病気になって、食事が唯一の楽しみになっている時に、自分の歯で噛めるというのは本当に幸せだと言ってくれるんです。そんな言葉を聞くと、うれしくなってしまいますね。

今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

片山明彦院長 稲毛デンタルクリニック6

このエリアの方たちの歯の健康を守り、地域医療に貢献していきたいと思っています。そのために、患者さん一人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療を提供し、できるだけ1本1本の歯を大切に残していけるよう努力していくつもりです。専門の分野では、今後も歯周病の早期発見に力を注いでいきたいと思います。虫歯は表面に出るのですぐにわかりますが、歯周病は初期の段階ではなかなかわかりません。歯周病は成人の8割が罹患していると言われていますが、自覚症状がないまま放っておかれるケースが非常に多いのです。気づいた時には歯がグラグラして深刻な状態になっていることも少なくありません。早期発見が大事ですので、歯周病専門医のところで定期的に検診を受けることをおすすめします。早めに気づければ症状も軽くてすみますし、治療もすぐにできますからね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント/1本38万5000円~、歯列矯正/33万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/70万円~、オールセラミッククラウン/11万円~(すべて税込)

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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