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西村 一郎 院長の独自取材記事

ざま駅前歯科医院

(座間市/座間駅)

最終更新日:2023/04/03

西村一郎院長 ざま駅前歯科医院 main

設計の段階からこだわり抜いた衛生管理システムと、虫歯や歯周病から歯を守る予防歯科に注力していることが特徴の「ざま駅前歯科医院」。院長の西村一郎先生は、「やる以上は、これまで当院に通ってくださっていた患者さんを感動させるようなものにしたかった」と、2019年に移転しリニューアルオープン。そして、2022年にはさらに規模を拡大し、精度の高いかぶせ物をスピーディーに作成するためにデジタルラボを開設。国内外の講習会や勉強会に積極的に参加し、常に先端の歯科医療について学び続ける西村先生に、同院の新たなコンセプトや歯科医療にかける熱い思いをじっくり聞いた。

(取材日2020年3月12日)

こだわりの「予防歯科」と徹底した「衛生管理」

まずはクリニックの概要について教えてください。

西村一郎院長 ざま駅前歯科医院1

当院が開院したのは2004年。自分が何度も歯科医院に通っていた経験を生かし、「患者目線」の歯科医院をつくりたいと、このすぐ近くのビルの2階に開院しました。小さなお子さんから高齢の患者さんまで、患者さんにとってより良い治療とは何かを常に考え、歯周病はスウェーデン、根管治療とインプラント治療、噛み合わせはアメリカと、歯科医療の先端技術を国内外で学びながら習得しました。ところが日々の診療の中で、生涯にわたって健康な歯を維持していただくために大切なのは「治療」ではなく、「予防」だということに気づいたんです。そこでスウェーデン式のプラークコントロールを取り入れた「予防歯科」を始めたところ、熱心に取り組まれる患者さんが非常に多く、クチコミを聞いた方が新たに遠方から来られるほどでした。歯科医師としても思いをわかっていただけたと、うれしかったですね。

新しい歯科医院について教えてください。

患者さんの高齢化が進み、階段を使って通院するのが大変だという声を聞くようになったことと、設備類が古くなったことから2019年にこちらへ移転し、リニューアルオープンしました。1年かけてスタッフと話し合いを重ね、訪問歯科診療用の車のデザインからカウンセリングルームや子ども用の靴入れまで、随所にスタッフの意見が反映された歯科医院に生まれ変わりました。中でも全員一致で設計の段階からこだわったのが衛生管理システムです。当院では器具に付着したすべての菌やウイルスを死滅させるためのオートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)やハンドピース専用滅菌器、性能にこだわった洗浄器などを取り入れ、患者さんごとに診療器具を滅菌・消毒しています。さらに衛生管理区域の境界を明確にするなど、他院の先生が見学に来られるほどの徹底した衛生管理システムを構築しました。もちろん、口腔外バキュームやラバーダムも日常的に使用しています。

検査機器が充実していて驚きました。

西村一郎院長 ざま駅前歯科医院2

予防歯科のエキスパートである先生から、「正しい予防歯科のためには正確な検査ありき」という、とても厳しい指導を受けたことから、検査機器に関して一切の妥協はしていません。当院ではマイクロスコープや歯科用CT、唾液の分泌量や虫歯菌の数などを調べる唾液検査キットなどを使って、まずは正しくお口の中の状態を知っていただいてから治療に入ります。検査の結果はカウンセリングルームで専任スタッフがわかりやすく説明します。2020年5月には拡大モニターを導入し、リアルタイムで治療しているところを大きな画面で確認できるようになります。これからもコミュニケーションを大切にしながら、自分の歯に興味を持っていただけるよう、多くのことをお伝えしていきたいですね。

患者のために自ら考え、行動するスタッフ

丁寧でわかりやすい説明を心がけているそうですね。

西村一郎院長 ざま駅前歯科医院3

当院ではスタッフ全員がトリートメントコーディネーターとして、患者さんの気持ちや悩みを丁寧に聞き取り、わかりやすい説明ができるように努めています。なぜそこまでこだわるかといえば、患者さん自身に「自分の健康を守るのは自分だ」という意識をもっていただきたいからです。例えば、今5歳のお子さんの平均寿命は105歳くらいになるともいわれています。でも、せっかく長生きできるようになっても、単に介護される年数が増えるだけではもったいないと思うんですよね。そこでお母さんに、「お子さんが105歳まで健康に生きるためにはどうしたらいいと思いますか?」と尋ねるんです。一方的にああしてこうしてと指導するのではなく、当院がめざすのは患者さん自身に考え行動していただくこと。小さなお子さんにもなぜ歯を磨くのか、どのように磨けばいいのかを身につけていただけるよう工夫しています。

高齢者のオーラルフレイルにも着目されているとお聞きしました。

「オーラルフレイル」を直訳すると、「口の機能の虚弱」という意味で、お口の機能の低下によって飲み込みにくくなることを指します。高齢の方にとって食欲の低下は心身機能の低下に直結します。だからといって、「最近飲み込みにくくないですか?」と聞けば、高齢になればなるほど「そんなことはない!」と否定されがちなんですよね。そこで、当院では口腔水分計で唾液の分泌量を調べたり、滑舌を診たり、噛む力や舌の力の分析、噛む機能や飲み込みの機能なども診ていって、数字など目に見えるかたちで説明するようにしています。ちょっとした体操や運動で数値に変化があればやる気も出ますし、何より患者さん自身が自分の健康に対して関心をもつようになってくれます。スタッフも、患者さんが自分のお口や健康に関心をもっていただけるよう全力でサポートしてくれています。

印象に残っている患者とのエピソードについて教えてください。

西村一郎院長 ざま駅前歯科医院4

当院では訪問歯科診療も、クリニックで診療しているベテランの歯科医師が行っており、自宅にいながら歯科医院と同じくらいのレベルの歯科医療が受けられます。その訪問診療で入れ歯を作ってもらった患者さんが、担当の先生に向かって「先生、ありがとう!」と、泣いて喜んでくれたそうです。患者さんが亡くなった後、そのご家族がわざわざお礼を言いに来てくださることも当院では珍しいことではありません。最後まで食べたい物を食べられることの大切さを、私も痛感しています。

「自分の健康は自分で守る」という意識で切り開く人生

先生が自分の歯を守るために心がけていることは?

西村一郎院長 ざま駅前歯科医院5

将来、子どもに介護はさせたくないので、自分の健康は自分で責任もって守らなければと常々感じています。お口は健康の入り口。自分でできるケアをしっかりやることはもちろん大切ですが、自分でできることには限界があります。幸い、妻も歯科医師なので定期的にチェックしてもらっています。しっかりケアすることで、いくつになってもしっかり食べられるお口の健康を維持し、最後まで人としての尊厳を守りたいですね。

今後の展望についてお聞かせください。

今、当院に来られる患者さんの8割は予防です。しっかりケアすれば長持ちするということを、患者さん自身が証明してくれていると思います。当院には90歳を超えても、食べたい物を食べて元気な患者さんがとても多くて、介護スタッフから驚かれるんですよ。高齢の患者さんの場合、めざすは虫歯の予防ではなく誤嚥性肺炎の予防です。当院では嚥下内視鏡を導入し、言語聴覚士とともに嚥下状態を確認できるようにしました。この先もずっと患者さんがお口のことで困ることのないよう訪問歯科診療を充実させ、「ここまでやってくれるなら任せよう」と信頼していただける歯科医院でありたいと思います。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

西村一郎院長 ざま駅前歯科医院6

当院では患者さんに安心して治療を受けていただくため、設備やスタッフの育成に惜しみなく投資しています。先進の歯科医療を学び、さまざまなスキルを磨いているスタッフは、私が何も指示しなくても患者さんのために考え、自ら行動してくれる自慢の人材です。当院では「人材」「技術」「設備」を整えることに心を砕いていますが、どのような治療を受けるかを決めるのは患者さんご自身です。自費のインプラント治療や入れ歯を選択される患者さんもいれば、保険診療を希望される方も多いですよ。もちろん、保険診療だからといって手を抜くようなことは一切しません。家族全員で正しい知識をもとに安心と安全を重視した歯科医療を受けたいと思っている方、生涯自分の歯を守りたいと本気で願っている方は、ぜひご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント/35万円~、矯正治療/60万円~、唾液検査/3300円~(税込み)、自費の入れ歯/1歯 12万円~

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