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小暮俊介 院長の独自取材記事

若松河田眼科クリニック

(新宿区/若松河田駅)

最終更新日:2019/08/28

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都営大江戸線若松河田駅若松口を出て、すぐの好立地に「若松河田眼科クリニック」はある。平成25年9月にオープンしたばかりのフレッシュなクリニックだ。院内のデザインは洗練され、落ち着いて診療を受けられる雰囲気に溢れている。設備も充実しており、関東甲信越のクリニックとしては唯一となるLSFG-NAVI(眼底血流解析装置)をはじめ、先端の医療機器が導入されている。院長を務めるのは小暮(片倉)俊介先生。緑内障を専門としており、東京女子医大での診療や非常勤講師も兼任されている。物腰が柔らかく、気さくなお人柄も魅力的で、心配なことがあれば気兼ねなく相談できるのがうれしい。小暮院長にクリニックの特色、緑内障やその治療法について、ご自身の歩みなどのお話をいろいろと伺った。
(取材日2013年10月3日)

病診連携が密であり、設備も充実した眼科クリニック

オープンから1ヵ月が過ぎましたが、開業されたきっかけというのは?

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もともと将来は開業をと考えていたことと、年齢的にもちょうどいい時期になって、タイミングもあったんですね。あと、開業できたというのは、若松河田という場所が大きく影響しています。というのは、これまで勤務していた東京女子医科大学がすぐそばにあるんですね。現在も週に1度、診療を担当しています。以前から、女子医大で緑内障外来で診療にあたっていましたし、開業するにしても、近くであればこれまでの患者さんを継続して診てさしあげることができると思ったんです。運良く、この場所で開業することができ光栄に思っています。

大学病院との連携を密に取れるクリニックであるということですね。

そうですね。それが当クリニックの強みだと思います。来院される患者さんに手術の必要があったりとか、また眼科診療以外でなにか心配事がある場合でも、すぐにご紹介することが可能ですし、病診連携が密に取れるいい環境だと思います。あと、今朝も大学病院の方で手術を担当してきたのですが、私が不在の時は、逆に女子医大の先生が当クリニックで診療にあたってくれますので、その点も大変助かっています。

クリニックの特色を教えてください。

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まずは、先ほどお話した、大学病院との連携が密であること。そして、設備を充実させているということでしょうか。LSFG-NAVIという眼底の血流をリアルタイムで測定できる装置を導入していますが、こちらは現時点で、関東甲信越のクリニックではここにしかないものと聞いています。また、白内障や緑内障の光彩切開手術などに用いる、レーザー光凝固装置も導入していますが、眼圧を測定するアプラネーションを取り付けてあるのは日本初だと聞きます。そのため、街のクリニックでありながら高精密な診療を提供できるというのは特色だと思います。あと、眼疾患ごとに専門的なドクターがいるというのもそうですね。私は緑内障を専門としていますが、加齢黄斑変性症のエキスパートと呼ばれている先生も週に1度、来られています。

緑内障はまず、早期発見、早期治療。リスクを知るために眼科検診を

先生のご専門である緑内障について教えてください。

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まず緑内障は、初期の段階では患者さん自身、自覚症状はほとんどありませんが、進行すれば視野が欠損し、最終的には失明になりかねない眼の病気です。視神経がダメージを受けて発症します。近年よくメディアでも取り上げられているので、ご存知の方も多いと思いますが、日本において、中途の失明原因としては第1位となっています。もともと、人間の眼は、内側から外側に向かい圧力がかかっているんです。眼圧ですね。通常であれば、圧と視神経のバランスがとれているのですが、なんらかの原因で、この眼圧に視神経が耐えきれなくなって視野に悪影響を与えるというのが、緑内障です。ただ、現在でも、発症する原因は解明されていない部分があるのですが、視神経がダメージを受ける要因としては、加齢による神経の能力低下があげられます。弱くなった視神経が眼圧に負けてしまうということですね。多治見スタディ(日本緑内障学会多治見緑内障疫学調査)で40歳以上の方では、20人に1人は発症する疾患であることが明らかにされています。

現在、行われている緑内障治療というのはどのような方法なのですか?

未だ、残念ながら完治できる疾患ではありません。でも、中途失明原因の第1位とお話しましたが、現在は早期診断、早期治療によってほとんど失明は免れることが可能です。治療方法としては、まず患者さんの眼圧を測定し、点眼薬や内服薬などで、眼圧下げるということ。場合によっては手術をすることもあります。眼圧を20〜30%程度減圧させると、約8割の確率で、緑内障の進行をストップさせることができます。これが、現在のスタンダードな治療です。しかし、残りの2割の患者さんは、眼圧が低下しても進行してしまう。つまり、眼圧とは別の要因がある可能性が高い。現在、研究が進んでいるのですが、視神経に流れる血流が悪くなり、緑内障を発症させているのではないかという説があります。圧に起因する緑内障を機械障害説と呼びますが、こちらは、循環障害説といいます。ただ、これまで視神経の血流を計測する医療機器が乏しく、研究が滞っていたという背景があって、まだ医学的なエビデンスがないんです。ただ、今後の緑内障治療の可能性を広げていく上でも重要なものだと思っています。当クリニックでLSFG-NAVIを導入しているのもそういったことからですね。

緑内障予防のためには、やはり定期的な検査がいちばんでしょうか?

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緑内障に関しては自覚症状がある場合、すでに中期レベル、視神経も8割方ダメージを受けていることがほとんどですから、検査をしてご自身の眼の状態を把握することは大切です。ただ、やみくもに定期的な検査をする必要はないと思います。視神経線維の厚みを診るのですが、かなり薄い方や高齢の方によっては、1年に1度の割合で眼科検診をおススメしています。近年ではOCT(光干渉層計)という計測器で厚さを手軽に計ることができますので、心配な方は1度受診されて、緑内障のリスクを把握しておくというのが大切です。早期発見と早期治療が何よりですからね。

気軽に通え、高度な診療を受けられるクリニックとして

どのようなきっかけで、眼科医になられたのですか?

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まず、ひとつは家庭環境でしょう。父もそうでしたし、祖母も、代々、眼科医の家系なんです。なので、将来は医療の道へ、と小さいころから考えていました。ただ、以前から眼科医、というわけではないんですよ。帝京大学医学部眼科学教室の出身なのですが、卒業後は研修医として聖路加国際病院に従事しました。その時に、医師として、もっと技術や知識を深めたいと思い、全科を学んでいます。聖路加では、脳神経外科に携わり、最終的にどちらを専門としようか考えた時期もあるんです。でも結局、眼科医を選んだというのは、人間の臓器の中で唯一、眼というのは直接状態を確認できるものですし、自分でしっかりと診療をしているという実感があったんですね。例えば脳疾患の場合は診察をするにもMRIなどが必須となりますが、眼は血管も直に診ることが可能なので、その直接的な診療のやりがいに魅力を感じました。また、緑内障を専門にしたのも、このころです。ちょっと言葉では上手く説明ができないのですが、割と早い時期から緑内障という疾患に注目していました。脳神経外科と進路を選んだ時期があったように、もともと、人間の神経や血管に惹かれる面があったのかもしれません。ある時、出席した医学会で、緑内障治療のパイオニアである白土城照教授(四谷しらと眼科院長・東京医科大学兼任教授、東京医科歯科大学客員教授)がいらっしゃっていて、弟子入りを志願しました。専門にしたのは、それからです。白土教授からは本当にいろいろなことを教えていただいて、最初に「緑内障を専門にするなら、患者さんと一生付き合うつもりで診療を」と言われました。今でも鮮明に覚えており、私の診療のポリシーになっています。

お忙しいとは思いますが、休日のご趣味などはありますか?

イクメンですね。まだ小さいので、子育てが中心です。休日は家族で公園やいろいろなところにも行ったりしています。子どもの成長を見るのが、いちばんのリフレッシュになっていると感じます。平日に子どもの送り迎えもすることもありますよ。実は妻も眼科医で、女子医大に勤務しているのですが、お互い協力しながら育児をしています。

最後に今後の展望をお願いします。

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まだ、オープンして間もないですから、日一日ベストを尽くしていくというのが、現在の目標です。将来の展望としては、気軽に来院でき、高度な診療を受けられる場所として、一層体制を整えていくということでしょうか。大学病院では、なかなか患者さんを長い時間お待たせしてしまうこともありますし、1人ひとりの診察を密にすることが難しい面もありますが、このクリニックでは、患者さん一人ひとりをじっくり丁寧に対応させて頂く事が求められていると感じています。そして、展望というよりもこだわりになりますが、眼科医として設備を過信しない診療を、ということ。どんなに装置の精度が高くても、やはり最終的には医師の眼と腕ですから、絶えず勉強を怠らず、研鑽を積んでいきたいと思います。あと、非常勤講師としてのお話になりますが、現状、眼科医はかなり不足しているんです。そのため、優秀な眼科医の育成に力を注ぎ、眼科学全体に少しでも貢献できる働きができればと考えています。

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