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佐東 丈仁 先生の独自取材記事

大野台クリニック

(相模原市南区/古淵駅)

最終更新日:2019/07/19

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2013年の開院以来、地域にかかりつけ医として診療を行っている「大野台クリニック」。2019年4月より、前澤寧(まえさわ・やすし)院長の大学の後輩にあたる佐東丈仁先生が同院にて診療を開始。佐東先生は前澤院長同様、消化器内科を専門とし、国内外で豊富な経験を持ち、「最後まで責任を持って患者さんを診療したい」と語る、責任感の強いドクターだ。着任して間もないが、患者に寄り添う穏やかで優しい性格から、すっかり患者に親しまれているという。そんな佐東先生に、同院で診療に至った経緯、患者にかける思いなどたっぷりと話を聞いた。
(取材日2019年5月31日)

国内外で培った豊富な経験を生かし診療

まず初めに、医師をめざしたきっかけから教えてください。

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私が小学生の頃は祖父母を家で看取ることがあり、そうした体験やペットの死を経て医療に関心を持ち、物心ついた時には医師になりたいと思っていました。そこで医学部の受験をめざし、高校は進学校に入学しました。ところが高校1年生になったある日、友達がバイク事故で亡くなってしまったんです。その出来事は、医師になりたいという思いをさらに後押ししました。その後、北里大学医学部へ進学。大学は学生間の交流が盛んで距離が近く、人間関係を深められるような場でしたね。

その後、どのようにご専門を選ばれましたか?

専門に消化器内科を選んだのですが、その理由は、病院に限らず、町のクリニックでも必要な設備を備えれば患者さんを分け隔てなく診療し、助けることができるからです。そこに大きな魅力を感じました。また、私の考えですが、人生において最期まで好きなものを食べて過ごすことは大切だと思っていて、消化器内科での診療を通して、食事の面からもサポートしたいと思いました。その後、私は大学院へ進学し、アメリカで2年間、胃潰瘍や大腸がんについて研究しました。臨床だけでなく、研究に従事したことで、プロセスを組み立て、考える思考が身につき、それは現在診療を行う上で大きく生かされていますね。こちらに至る以前は、伊勢原協同病院、北里大学、相模原協同病院に在籍し、救命救急にも従事してきました。今後、医師としてこれまで培ってきた幅広い経験をこちらでの診療に生かしていきたいと思っています。

前澤院長との出会いについて教えてください。

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私が研修医の時に大学の先輩として指導に来ていたのが前澤院長だったんです。当時、カンファレンスルームで同期の仲間と患者さんの治療に使用している抗がん剤について話していると、それを耳にした前澤院長が「なぜそれを使用しているのか」と問いかけてきました。そして、その使用が正しいかどうかの検証が始まるのです。前澤院長が来るといつも背筋の伸びるような思いをしたのを覚えています。たいへん厳しかったですが、私たちを思って愛情を持って言ってくれているのが伝わってきましたし、そのように熱心に指導してくれる先輩の存在をありがたく思っていましたね。

二診制で、より満足度の高い診療をめざす

続いて、こちらでの診療に至った経緯についてお聞きします。

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救急医療に携わる中で、患者さんの入り口となる地域診療の重要性を感じ、実際にその現場を見て勉強したいと思いました。救急医療は私にとってとてもやりがいあるものでしたが、患者さんをピンチから救えても、引き続きケアして差し上げることができないところにもどかしさを感じていました。私の父は接骨院を営み、地域に根づいて診療していた父の姿を見てきたこともあり、患者さんを最後まで責任を持って診療をしたいという思いがあったんです。そんな時、前澤院長から声をかけられたのです。それ以前もこちらへは何度か訪ねたことがあるのですが、その度に前澤院長は新しい医療機器、スキルを取り入れていました。それを見て、この環境で診療できたら医師としてさらに成長していけるに違いないと考えました。何より、尊敬する前澤院長に声をかけてもらったことがとてもうれしかったですね。

診療を行う上で、前澤院長からアドバイスなどありましたか?

一番言われたことは、2人で2倍の仕事をするのではなく、2人で仕事をシェアすることで患者さんの待ち時間を減らし、診療の質、患者さんの満足度を高めたい、ということでした。一つのクリニックに消化器内科の専門家が常勤で2人いるというのは、患者さんにとって大きなメリットだと思います。医療機関の規模が大きくなればなるほど、医師によるスキルの差は生まれやすくなりますが、私は研修医の時から前澤院長の教育を受けてきました。私のスキルを高めてくれたのは前澤院長であり、実際の2人の検査映像を見ても、検査の方法に差異のないことがわかります。患者さんをお待たせすることなく、安定した内視鏡検査を提供できるのは、このクリニックの強みと言えますね。

佐東先生が加わったことで、クリニックの診療もいろんな面で変化したのでは?

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これまで休診していた木曜も診療を行えるようになりました。水曜・木曜を休診日とする医療機関が多いので、当院の患者さんにとってだけでなく、地域医療への貢献という面でもとてもいいことだと思いますね。また、私は救急医療に携わっていた経験から、万が一の際も患者さんを適切な医療機関へつなげることができるのも強みだと思います。例えば、私の勤務していた相模原協同病院のスタッフは私のかつての仲間なので、互いをよく知っていることはもちろん、曜日によって何を得意とするドクターが在籍しているかも把握しています。これまで実際に、救命救急を要する患者さんが来院され、病院まで付き添ったこともありました。今後も自身の経験を生かし、患者さんの力添えをしていきたいと思っています。

「来て良かった」と思ってもらえる診療を届けたい

先ほどおっしゃっていた「食事面でのサポート」とはどういうものですか?

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私は状態の悪い患者さんでも「今、食べたい物はありますか?」と伺うようにしています。もしそれでラーメンと答えても、私はそれを「食べてもいいよ」とお返事します。というのも、体が究極な状態に陥っている時に食べたいと思うものは、体が欲しているものだからです。私の言う食事のサポートというのは、厳格な食事制限をすることではありません。高脂血症、糖尿病、高血圧の患者さんについては、食べる代わりに運動量を増やすなど、その方に合ったアドバイスをし、基本的に患者さんに大きな負荷をかけることなく、無理なく継続できる方法での治療を提案しています。私自身も夏に向けて体をつくろうという時に、運動もして食事制限もするとなると、つらくなってドロップアウトしてしまいますからね。治療もドロップアウトしては意味がなく、継続が改善への近道です。

患者さんと接する際に心がけていることはありますか?

患者さんをお名前でお呼びし、初診の患者さんには自己紹介をしています。診療中はパソコン画面ばかり見ないように心がけていますね。また、前回風邪で来院された患者さんであれば、その後の様子について尋ねるなど、医師が患者さんを認識し、理解しようとしている姿勢を示すように意識しています。特に消化器症状の場合、精神的な問題が原因となって発症するケースも少なくありません。そこで、段階を追って検査を行い、それでも問題の見つからない場合は、ストレスが原因であることも多いので、患者さんからお話を聞き出していきます。人は、周りに理解されないことによってストレスを感じてしまうのですが、それは数字にして測れないデリケートなものなので、なおさらそれをひもとき、理解してあげることが大切です。すると中には泣き出す患者さんもいらっしゃいますね。

最後に、来院する患者さんにメッセージをお願いします。

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患者さんの不安を取り除くことも医師の役目だと思っていますので、少しでも体に違和感を感じることがあれば、気軽にご相談ください。ホームドクターとして一般内科の診療を行うことはもちろん、必要に応じてその場で検査を受けていただける設備も整えています。内視鏡検査については痛みを軽減する工夫をしていますので、苦しいというイメージで検査から遠ざかっている方には、ぜひ一度足を運んでいただきたいですね。現在、当院は二診制で診療を行っています。今後も地域の健康促進に貢献できるクリニックをめざすとともに、引き続き、患者さんに「来て良かった」と思っていただけるような診療を行っていきたいと思います。

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